2020-02-26

日経平均は買い場を探る展開(2/26)

昨夜のダウ平均は大幅続落となり、昨日記した筆者予想の27,000ドル~27,400ドルが的中することとなった。

下げ幅は4日間で2,200ドルを超えており、このあたりで下げ止まっても良い水準であるが、負の連鎖が続いており、中途半端な戻りは買い方のロスカット売りや売り方の売り乗せの対象となりやすく、テクニカル的な売られすぎ感や明確な買い材料が待たれる。

先物手口考察

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引き続きゴールドマンの大口の売り手口が目立っているほか、ABNクリア、Cスイス、ソシエテも大口売り越しとなっている。



本表に掲載していない外資系証券も総じて売り越しとなっており、米国市場の損失を東京市場で補填している構図となっている。

また、野村證券を通じた注文分は8,963枚の大幅買い戻しとなっており、日経指数の大幅安を機会に積極的に売り玉の手仕舞いを行っている様子が見て取れる。

なお、注目して観測しているソシエテの手口については、大幅買い越しのTOPIXの処分売りに加えて先物ミニを大きく売り越しており、目先反発となっても、ゴールドマンの売り越し3.1万枚とともに再度の下押し要因になりやすいと思われる。



今後のダウ平均予想


ダウ平均の昨日終値でのRSI(9)は13.13%とかなり低下しており、本日、同値であっても4.32%と一桁台に突入するなどオシレーター系指標の急激な低下により、目先はいつ反発に転じてもおかしくない状態にある。

ただ、昨日のローソク足は下ヒゲのない丸坊主の長大陰線と売り方優位となっており、反転するためには総悲観となるオーバーシュートが必要と見る。

(仮に今夜または明晩のダウが戻したとしても、週末は売り圧力の高さから再度売られやすいと見ている)

また、昨日は200日線割れ、27,000ドルを一時割れており、明確な買い材料が出現しない限り、次の下値目処は、来週にかけて10/11に空けた窓埋め26,500ドルや26,000ドル割れがあってもおかしくない。


今後の日経平均予想


本日の日経先物3月限チャートは長い下ヒゲとなり、出来高も10月以降最大となり、セリングクライマックスの要件の一部を備えているが、ローソク足は陰線である点が弱い。

明日以降、本日の実体部分を明確に上抜けない場合、本日の買い方の処分売りが出る恐れがあり、短期的にも下方に引いたラインの21,600円程度までの下落があり得る。

本日の日経平均がダウ平均の879ドル安にもかかわらず-179円安の小幅な下落にとどまったのは、野村證券を始めとする国内勢の先物売り玉の買い戻しによるところが大きい。

また、日経先物分足を見ると本日11:00から昼にかけて22,100円から22,450円まで350円急伸している。

これは、前場のTOPIXの動向から日銀ETF買いが入ることは確実であるため、日銀や1357による逆張りの評価損に苦しんでいる本邦投資家に高い価格で買わせ、自らもできるだけ高い価格で売り乗せを図る海外勢の策略と思われる。

したがって、今後、明日から来週にかけて日経平均が22,000円を割る可能性は高いと見ており、先物日足チャートからは瞬間的に21,600円程度の安値示現もあり得ると見ている。

(仮にダウが3本目の-800ドル級の大陰線を引いた場合には下ヒゲ21,000円の可能性もあり得る)

ただ、目先的には(今後の動向次第ではあるが)来週の水曜日には足元で14%台のRSI(9)が一桁台まで低下し、RSI(14)も足元の39.57%から10%台前半まで低下するため、来週半ばに急落があれば転換のサインとなる可能性がある。

売りよりも買い場を探る展開となる。

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