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2024-01-14

今後の日経平均予想(1/14)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




 
先週の日経平均は2,000円を超える大陽線となった。

この買いは週末SQの思惑が働いたことは間違いないことと思われるが、週後半からはバリュー株に代わってグロース株が上昇しているなど物色に変化が現れており、単なるSQ要因にとどまらず、日本株に大きな資金が流入したことの証左と見ている。

ただ、米主要3指数は日本株の急騰に対して上値が重いまま日足・ストキャスティックスが買われ過ぎ圏に近づきつつあり、週足・ストキャスティックスやRSI(14)が明らかな下降トレンドに移行している。


そのような中、日経平均については買いの好循環が継続しており、米主要とは対象的にRSI(9)、(14)ともに上向きとなっているものの、直近の急騰によってテクニカル的にはいつ反落してもおかしくない状況にある。



(日足・週足ストキャスティックスについても買われ過ぎ圏入りとなっている)

ただ、市場のセンチメントはかなり上向きであることから、目先的には堅調な展開が予想されるも、週半ば以降は反落への警戒が必要と予想している。

今週の日経平均の予想レンジは高値・36,000円、安値・34,800円と見ている。

なお、マイナーSQでの売り買い仕掛けは珍しく、今回の急騰は、今後始まるであろう暴騰の序の口に過ぎない可能性がある。

歴史的な高値・安値のほとんどはメジャーSQが絡んでいることから、この先、いったんの調整(スピード調整となるか、日柄調整となるかは不明)を挟んだ後には、今回の急騰を遙かに超える上昇がMSQを目指して起きると予想している。

日経平均の中期的なピークについては、もっとも早ければ今年9月の可能性があるものの、次に控える急騰は上昇期間も相応に長く、値ごろ的にも史上最高値・38,957円を大きく超えることが予想されることから、日柄的には来年3月~6月または9月がターゲットの大きなスケールとなる可能性があると見ている。

なお、上昇始点となるボトムについては、現状、米主要3指数の週足・ストキャスティックスが二番天井をつける形で買われ過ぎ圏に達しつつあるため、週足・ストキャが売られ過ぎ圏入りするには4ヶ月~8ヶ月程度が必要と見込まれることから、今年9月頃になると予想している。
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2024-01-07

短中期の日経平均及び米主要3指数予想(1/7)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




日経平均の展開に最も影響を与えるダウ平均の焦点については、昨年11月初旬から始まったボリンジャーバンド+1σのバンドウォークがいつ途切れるかであると記してきた。

先週のダウ平均・ボリンジャーバンドは、週央に同バンド+1σを割った後、週末も+1σの回復とはならず、いよいよバンドウォークが途切れる可能性が生じている。

ただ、S&P500のボリンジャーバンドについては週初に+1σを割り込んだ後、週末には中立となる移動平均線タッチまで低下しており、ナスダック総合指数の同バンドについても+1σを割り込んだ後、下げ渋りを見せている。

これらのことから、S&P500及びナスダックについては。目先的には反発機運が生まれているため、今週、仮に同指数が反発に転じる場合には、ダウ平均が連れ高となり再度+1σを回復する可能性もあるため、一気に崩れてくるかは余談を許さない状況となっている。

なお、S&P500・ナスダックについては+1σを明確に割り込んでいるため、目先的な反発が起きたとしても+1σが上値抵抗線となり、再度下方向に進む可能性があると見ている。

やはり、昨年10月から続いた2ヶ月半続いた上昇トレンドの上げ幅が5,000ドルである急ピッチの上昇を考慮すれば、いったん利益確定売りが入るタイミングが来ているか、近づいていると見るのが妥当であると思われる。

下表は筆者が日々観測している米主要3指数のRSIである。

ダウ平均・ナスダックともに12/19に短期動向を示すRSI(9)が100%に達し、翌12/20に比較的大きな陰線を引き、その後、売り方による買い戻しによって反発となったものの、日足ベースでは短い陽線が連なり、ラウンドトップを形成し、現在に至っている。


なお、足元のRSI(9)はダウは中立圏、S&P500は売られ過ぎ圏の入口近く、ナスダックに至っては売られ過ぎ圏入りとなっていることから、ボリンジャーバンドから洞察される展開予想と同じく、目先的には反発となってもおかしくない現状にある。

したがって、米主要3指数のメインシナリオとしては目先的には反発が期待されるものの、空売り筋の利益確定売りの買い戻しや売られ過ぎに伴う自立反発の域を出ないと見ている。

ただ、中立展開を示唆するRSI(14)については3指数ともに買われ過ぎ圏からの低下となっていることから、中期ベースでは下落トレンドが発生していると見ることができるため、反発は生じないか、生じたとしても値幅・日柄ともに短いものに終わる可能性があると予想している。

これらのことから、日経平均については、従来の筆者予想に変化はなく、目先的には33.800円付近までの反発余地を残しているものの、中期的には下落トレンドに移行する可能性が高いと見ている。

値幅としては、1月下旬~2月上旬にかけて大発会での安値・32,700円近辺までの下落を予想している。このレンジには足元で上向きとなっている75日線が32,500円が位置していることから、32,400円~32.600円付近でのいったんの下げ止まりが予想される。

なお、その時点において米主要3指数のRSI(14)が売られ過ぎ圏に達していれば、日経平均はボトムからの反発となるが、仮に売られ過ぎ圏に達していない場合には、日経平均は200日線付近(3月底値と仮定すると31,800円付近)までの下落が予想されると見ている。




                                        




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※追記1/10(水)13:08

本日、13:00現在の日経平均は寄り付き後に急伸し681円高・34,445円と高値更新となっている。現時点での終値はまだわからないが、おそらく昨日及び本日の日経平均は合わせて1,000円を超える強い結果となる可能性が高い。

筆者の予想高値目処は33,800円であっただけに予想外の上昇となる。

昨夜の米主要3指数はまちまちであっただけにやや違和感を感じる暴騰であり、買い方の買い仕掛けにより先物が34,000円を超えたことにより、売り方の買い戻しが入った結果と推測している。

この予想が正しければ、週末のSQまでは高く推移するが、SQ通過後にポジション正常化の売りが入り、上昇幅のある程度は剥落する可能性があると推測している。

ただ、この上昇により日経平均がボトムアップされたことは事実であり、今後、起こると予想している下落相場における下値目処もについては軌道修正する必要があると考えている。

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さて、昨日公表のあった先物残高から算出する週間手口(週間手口と言っても先週は1/4~5の2営業日となる)は以下のとおりであった。

先週は大発会での-700円超の下落から急速に立ち上がるボラティリティの高い相場となった。

売り手口としては、買い方上位のバークレイズが-4,048枚の大口の利益確定売りとABNクリアの-5,038枚のドテン売り越し玉が突出している。


買い手口では売り方上位の野村が2,503枚の買い戻している一方手で買い方筆頭のモルガンMUFGが2,123枚の買い乗せとなっている。

つまり、買い方の利益確定売りに乗じて売り方の買い戻しと買い方の追撃買いが入ることにより下押しが限定的となった思われ、東京市場は買い優勢の状況が続いている。(この需給が本日の暴騰につながったと見ている)

ただ、米主要3指数の動きについては、上記・本文に記したとおり、現時点では3指数ともに売られ過ぎの反動から買われているものの、ボリンジャーバンド+1σを回復できない現状にあり、おそらく+1σのバンドウォークは途切れた可能性が高いと予想している。

したがって、米主要3指数の足元の反発局面は近く終了し、比較的大きめな調整が入るとの予想(現在は材料待ちの状態との見方)に変化はなく、現時点においてはバンドウォークの終焉を見定める局面と見ている。





                                        




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※追記1/11(木)18:08

本日の日経平均は前日に続く意外高となる608円高・35,049円と35,000円を上回っての大引けとなったことにより、目先的には売り方の買い戻しが優勢となる展開が予想される。

(明日はSQ通過や週末要因から、仮に寄り後に売られる展開になったとしても、売り方の買い戻しと出遅れ組の買いによるもみ合いが予想される)

なお、昨夜の米主要3指数は堅調な展開となったものの、ボリンジャーバンドは3指数ともに+1σで頭を抑えられて止まっており、その後の一手が注目される。

今夜の米主要3指数については、明日の東京市場のSQを控えて小動き(小幅高?)にとどまると思われるが、直近の反発により日足・ストキャスティックスが買われ過ぎ圏入りしていることから、来週については弱含みの展開になりやすいと見ている。

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2023-05-28

今後の日経平均予想(5/28)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


先週の日経平均は水曜ナイト(米国時間)の先物30,405円を押し目に反発が継続し、金曜ナイトの先物は31,500円で返ってきている。

31,500円については、先々週末の5/19(金)に記したとおり、短期的な高値目処31,200円~31,500円の上限水準となる。

ここからの上値については、目先的には野村をはじめとする国内勢の先物売りが買い戻しに動くか否かが焦点となる。

ちなみに、筆者集計による先週の先物週間手口(速報版)は以下のとおりとなっている。



   先物データ集計方法 → こちら
結局、高値から約700円の押し目をつけた先週も、野村は買い戻しに動くことなく、-7,300枚とそこそこの売り乗せを繰り出しており、月曜の朝に約600円のギャップアップで始まる見込みの日経平均を前に、さらに売り上がるのか、いったん買い戻しに動くのかで今週前半の動きが決まると考えている。


なお、本日の報道では債務上限問題がバイデン大統領と下院議長との間で大筋合意されたと伝えられているものの、共和党の保守強硬派が法案にすんなり賛成するかはわからないとの観測もあるだけに予断を許さない状況が続くと思われる。

なお、日経平均が31,500円の高値にあり、週足MACD・ストキャが買われ過ぎ圏での推移にあることを考えると、大幅反落の可能性が高まっている。

ただ、ダウ平均・週足チャートでは週足MACDがゼロラインの攻防となっており、同ストキャは売られ過ぎ圏一歩手前の位置にあることから、週足ベースでの一段の下落があれば、比較的に息の長い反転上昇につながる可能性がある。

その場合、日経平均はダウに連れ高になる可能性をメインシナリオと見ており、短期的には押し目は国内勢の先物空売りの買い戻し場となりやすく、その後は32,000円を超えて推移する可能性を考慮すべきと予想している。


2023-03-30

米国市場の現在値と週足ベースでの日経平均予想(3/30)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        

(お知らせ・再掲)
更新頻度については「概ね1~3か月に数回程度」としつつも、これまでは週に2~3回程度更新してきましたが、かねて記してきた理由により、今月末を以て記述の「概ね1~3か月に数回程度」とさせていただきます。


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米国市場の現在値と週足ベースでの日経平均予想

米国市場については、ダウ平均・日足チャートが日経平均同様にMACD・ストキャともに買われ過ぎ圏に突入している。

一方、S&P500については依然上値余地を残しており、ナスダックについては上昇波動初動の動きとなっている。

短期的な動きとして、ダウが反落し、S&P500・ナスダックが連れ安となって出直りのタイミングをさがすか、またはダウが高値もみ合いで保ち合う中、S&P500・ナスダックが買われ過ぎ圏まで上昇する流れかのいずれかであろう。

筆者予想としては、前者のダウが反落し、S&P500・ナスダック連れ安がチャート上、もっともわかりやすい形状と見ている。

したがって、日経平均は短期的に反落した後、米主要3指数の反発に合わせて5月の上昇相場をつくるのではないか?と考えている。

なお、週足については、ダウと日経平均とでは異なる形状となっていることが悩ましい。

具体的には、ダウの週足MACD・ストキャはあと一段・二段の下げがあれば売られ過ぎ圏に到達し、週足ベースでの上昇トレンドに移行すると見られる反面、週足・日経平均はMACDがゼロラインの少し上、ストキャは40%程度と、売られ過ぎ圏まではだいぶ間がある。

下表は日経平均・週足MACD・ストキャの現状と筆者の予想図となる。



足元のMACDの上昇トレンドは1月安値時の-310付近からゼロラインを超えて反発後、少し緩んだ状態にある。(図の中央下の○印)

筆者が最も可能性の高いと考える推移としては、いったんゼロラインまで押した後、+500手前まで上昇し、高値圏でもみ合う展開である。

(この場合、ストキャは売られ過ぎ圏まで低下せずに反発すると考える)

朱色・実線が筆者予想のメインシナリオとなり、破線がサブシナリオとなり、筆者想定どおりに展開するなら、日経平均は、この後は週足ベースでの短期的な下落後、値幅・日柄を伴う大きな上昇トレンドを描くと予想している。

高値目処は5月相場・29,000円~29,500円と見ており、5月下旬~6月にはセルインメイで反落するものの、調整は日柄調整型の可能性が高く、値幅については最初の一撃は大きいが、その後は半値戻しの位置まで持ち直し、9月まで保ち合いが続くと予想している。

これが筆者の現時点での予想のすべてである。



2023-03-08

3月末までの日経平均予想(3/8)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


筆者集計による本日の市場参加者別の先物・オプション手口は以下のとおりとなっている。

   先物データ集計方法 → こちら

ソシエテ・バークレイズの買い方陣営が本日も4,944枚・7,158枚の巨額買い越しとなっている一方、野村・みずほの国内勢が-3,563枚・-1,590枚の大口売り越しとなっている。

また、本日はJPモルガン・BNPパリバの海外勢も-5,000枚前後(前者は利益確定、後者は空売り)の大口売り越しに加わっており、市場参加者間での強弱感がいっそう鮮明になっている


なお、ABNアムロのオプションについては、CALL売り・PUT買いにより下向きの方向感を強めた手口となっている。





日経平均及びダウ平均の予想

今週・日曜にアップした「今後の日経平均予想(3/5)」に次のとおり記した。

>ダウ平均・日足MACDが低い位置からの反発となっていることから、目先的にゼロラインで頭を抑えられる局面と、売られ過ぎ圏から急上昇となったストキャが買われ過ぎ圏に到達するタイミングが同時に訪れる可能性がある

>また、米主要3指数の週足MACD・ストキャともに下降トレンドを維持しているため、日足の陰転が週足・下降トレンドの加速を生む可能性がある

昨夜の米主要3指数の急落は、まさに日足MACDがゼロラインで頭を抑えられるタイミングと同ストキャが買われ過ぎ圏に達したタイミングにて起きたものであり、筆者予想どおりの展開となった

今後の可能性として、MACDがゼロライン直下でもみ合い、ストキャが低下していく流れと、MACD・ストキャともに急低下していく二つのシナリオが予想され、現時点でどちらになるかの正確な予想は難しい。

ただ、ダウ平均の200日線が32,400ドルに位置しており、この200線サポートは昨年11月以降、4度にわたって機能していることから、まずは、おそらく今回も同サポートが機能する局面をメインシナリオと考えたい。


そうなれば、ダウ平均の下値目処は昨日の安値から-400ドル程度であり、MACDはゼロライン直下、またはゼロラインを挟んだもみ合いとなり、ストキャは漸次低下していくと見るのが通例の考え方となる。

したがって、ダウ平均(米主要3指数)は目先、もみ合いながらも、あと一段の安値後に反発に向かうと見ており、その局面でMACDがゼロラインを超えて推移できれば上優位となるが、ゼロラインを超えることができない場合にはストキャの陰転により短期的な下落トレンドに移行することになる。

(現時点で、どちらになるかは3/22・米FOMCの結果によると見ているが、方向感が出ない可能性もあると見ている)

現時点で留意すべきは、昨夜の米主要3指数の大幅反落にもかかわらず、本日の日経平均は米株に連れ安とならかったばかりか、堅調に推移していることであるが、その要因としては、(直近の先物手口考察に記しているとおり)海外勢が買い姿勢を強めていることにある。

焦点としては、この流れが今週末のMSQの仕掛けであるのか、それとも低PBR物色の流れであるかを見極める必要があると思われ、どちらであるかは、MSQ通過後も海外勢の先物買いが継続するかどうかで見ていくことになる。

ただ、買いの理由は一つではなく、複数の理由が混在しているのが相場の常であり、買いの中にはMSQの仕掛けも相当に含まれていると見ていることから、MSQ通過でいったんは売られる展開になると見ている。

(日足MACD・ストキャともに過熱圏にあることから、テクニカル調整に入りを示唆していると見ている)

したがって、週内の高値については今週日曜に記した28,500円~28,600円を引き続き高値目処と見ており、SQ通過後の日経平均は直近上昇の反動安をメインシナリオと見ている。

先物手口においても、海外勢の買いとは対象的に、国内勢は先物を大きく売り越している点も上値が重い要因と考えている。

国内勢の売りについては、先行きの不透明感に加えて、3月期末に向けての益出し売り(現物売りを先物売りで代替している?)であると見ており、この流れは3月下旬までは続く可能性があると見ている。

また、3月下旬とも予想されているゆうちょ銀行株の売り出しにより、既存のファンド等の大口投資家は銀行株のポジション調整売りを出さざるを得ないことも需給悪を生じさせる要因になりやすい。

したがって、SQ明けの日経平均は、3月相場のアノマリーどおり上値追いはいったん休止となり、目先需給に振らされる方向感のない展開となり、価格としては27,800円~28,600円レンジをもみ合いながら、徐々に下に向かう展開になりやすいと予想している。



2023-02-19

今後の日経平均予想(2/19)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週の日経平均のレンジは27,266円~27,727円。

日曜にアップした筆者の予想レンジは

>下値目処 27,200円~27,300円、
>上値目処 27,800円~28,000円

下値目処はぴたり合致、上値目処は80円足らずと、ほぼ予想どおりの展開となった。

なお、先週1週間の先物手口集計(速報版)は下表のとおり。

(日々集計を積み上げた速報版であるため、月曜の残高報告の内容次第では残高に差異が生じることがある)


野村、みずほの国内勢は引き続き粛々と空売りを積んでおり、ゴールドマンも-4,599枚売り・残高-14,705枚売り越しと空売りを積み上げつつある。


また、JPモルガン、BNPバリバが大口の利益確定売りを繰り出しており、三菱UFJMも比較的大きめの利益確定売りとなっている。

一方、ソシエテ、バークレイズが買い越し基調を強めており、バークレイズは47,412枚の買い長となっている。


なお、野村・みずほを除く国内勢についても、積極的な買い姿勢は見られない。


オプション手口・残高については以下のとおり、27,875円から上は重いものの、下値はコール買いが列挙しており、固いと思われる。

ただ、プットの買いと売りが入れ子になっているため、短期的な振れに乗じた値幅取りとなる可能性もある。





今後の日経平均予想


ダウ平均は昨年10月から11月末にかけての5,500ドル上昇後の日柄調整となっており、日経平均についてはダウに歩調を合わせて上昇も、日銀ショックにより腰折れとなったものの、2番底形成で値を戻した後の日柄調整となっている。
 
(12月~1月の日銀ショックによるイレギュラーボトムチャートを差し引けば、11月以降は緩やかな下向きチャートの日柄調整となっている

なお、ダウ平均の日柄調整は33,000ドル~34,500ドルのレンジ内となっており、先週の動向によって足元は短期下降トレンドに移行していると見ている。

ただ、先週末は75日線タッチで終えているため、ここで踏ん張ると再度、短期上昇トレンドに戻る可能性があり、この場合、日足ストキャは多少の上値余地を残しているため、レンジ上限・34,500ドル近くまで上昇が持続する可能性がある。


一方、明確に75日線を割れた場合には、レンジ下限・33,000ドルを試す展開に移ると見ており、週足ベースの調整に至る可能性が生じると見ている。

足元の展開が膠着であるだけに、どちらに動くのかの精度の高い予想は難しいが、どちらかと言えば目先は下方向の展開の可能性がやや高いものの、利益確定売りに押された後は再度、上優位の展開になりやすいと見ている。

(日足MACDがゼロラインで踏みとどまっている一方、同ストキャがあと少しで売られ過ぎから反転を狙う位置にあることに加え、週足MACDがゼロライン近くまで低下していることから、日足ストキャの上昇が週足MACDを押し上げる可能性がある=75日線をいったん割れるも、すかさず切り返すパターンである

この展開となれば、ダウ平均は12月高値・34,800ドルをうかがうことが予想され、日経平均についても28,200円~28,400円に到達する可能性がある。

なお、サブシナリオとしては、3月FOMCについてはほぼ織り込んだと見られることから、足元の膠着は新たな材料待ちとなっていることから、突発的な材料、または地政学リスク等が出現しない限り、3月後半までは足元のレンジでのもみ合いが続く可能性もあると予想している

この場合、日経平均についても、3月下旬までは足元のレンジである27,200円~27,300円の下値サポート、27,800円~28,000円(オーバーシュートがあれば28,200円)の上値抵抗線を上限とする方向感のないもみ合いが続く可能性が高いと見ている。



2023-01-29

今週及び今後の日経平均予想(1/29)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



12/30にアップした「2023年及び1月の日経平均予想』にて、次のとおり記した。


>日経平均の1月の下値目処については25,500円(130円を割る円高となれば25,000円割れもあり得る)

>反騰局面では、日経平均は安値から2,000円~2,500円高を目指す

1月の日経平均は、1/4に25,661円の安値をつけた後、先週木曜に27,550円の高値をつけ、この間の上昇幅は約1,900円となり、筆者予想の2,000円~2,500円高レンジの下限に到達した。

(この間の経緯を手短にまとめれば、1/4安値及び、その後の二番底となった1/16・25,748円時点では、筆者はダウ平均のさらなる下落と日経平均の連れ安を予想していた。実際、ダウ平均は予想どおり下押しとなったものの、日経平均は逆行高で推移したため、連れ安予想は不発に終わった

足元の展開は、12/30に予想した反騰が示現したと見るべきであり、そうなれば、日経平均の反発は既に上限に達したか、あるいは最終局面に移っていると見ている。

なお、先週の日経平均は27,500円を上限とした高値もみ合いとなっており、筆者集計による先週・1/16-27の週間先物手口は以下のとおりとなっている。

(当週間手口については、日々集計の積み上げの速報値であり、正確な数値は月曜の残高報告まで待つ必要があるため、場合によっては数値に変動が生じる可能性があります)

   先物データ集計方法 → こちら


野村が-17,541枚の超大口売り越しとなっているほか、買い残高を一気に減らしたバークレイズは様子見を決め込んでいる。

また、アムロの買い越しはオプションと合わせてみるべきである。



また、下表・売り越し筆頭のみずほは、-7,951枚の大口売り越しとなっており、買い戻しの主役とはなっておらず、むしろ売り越している点に着目すべきと見ている。


海外勢の手口全般については、直近、何回か記しているとおり米株追従の範囲内に限られた積極的な売買を控えているように思え、野村・みずほといった国内大手の手口からは、足元の反騰ほどの楽観はないと筆者には見える。

これらのことから、日経平均は買われ過ぎの反動安を演じる過程に入っていると見ており、短期的には反落リスクが高まっている状態にあると想定している。

折りしも、騰落レシオは先週末に122%まで上昇しており、ストキャスティックスについても90%台のもみ合いと、買われ過ぎ圏にあるなど、オシレーター系指標には過熱感が現れている。

(米主要3指数についても、日足ストキャスティックスが買われ過ぎ圏に到達している)

これらのことから、今週は反落リスクが警戒される1週間と見ており、まずは先週も記したように今週前半に注意を要する。

※今週前半は2/1(水)のFOMCを前に、直近上昇に対するポジション調整売りが出やすく、FOMCの結果によってはポジション調整の流れを引き継ぐ売りの流れが起きやすいと予想している。

なお、筆者予想どおり下押しとなった場合、(これもかねて記しているとおり)週足ベースの調整に移行するか否かを見ていくことが必要と考えている。

なぜならば、日米株ともに週足ストキャ・MACDともに上昇途上にあることから、日足ベースの調整にとどまり週足ベースでは上昇トレンドを継続する可能性があるからだ。

現時点での判断は早計であるが、筆者の基本シナリオとしては足元の上昇は価格面では良いところまで来ているものの、
日柄満了となっていないため、調整は日足ベースの調整に終わる可能性があると見ている。

この場合、直近上昇の38.2%押しの26,800円前後までの押しがあれば需給的には調整一巡感が出てくる可能性があると予想しており、日柄的には早ければ2/17-20、通例では3/2、あるいは3/14までに28,000円~28,200円付近までの戻りを試すのではないかと見ている。

なお、3月末の配当権利取り最終日が近づくにつれ相場は軟調に推移し、4月中下旬までは冴えない展開が続くと予想している。



2023-01-22

今後の日経平均及びダウ平均予想(1/22)



※ かねて記している事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


先週末・1/20(金)の先物及びオプション手口集計結果は以下のとおりとなっている。

   先物データ集計方法 → こちら


引き続き、目先需給に沿った手口またはポジション調整の傾向が強い。



オプション手口についても売り買い交錯ながら、引き続きPUT売り戦略となっている模様。




今後の日経平均予想


先週末・1/20(金)の記事にて「
今夜の米国市場はSQ通過となっており、週末要因が加わって、直近の大幅下落の買い戻しが入りやすい地合になる」と記したとおり、金曜の米国市場は3指数ともに大幅高となった。

また、日経平均先物も金曜終値に対し360円高・26,910円で返ってきた。

したがって、月曜の日経平均は、売り方の買い戻しや目先筋の買いにより27,000円に乗せる展開が予想されるものの、買い戻し一巡後は米国市場待ちの高値もみ合いとなろう。

なお、月曜の反発によって1/13の米CPI低下を受けた下落分を取り戻すことになり、昨年10/3安値と今年1/4安値のダブルボトム完成期待が増すものの、直近の反発は(米国株との連動性が低いことを考え合わせると)12/20の日銀ショックの巻き戻しに過ぎない可能性があると見ている。

(米国株との連動性が薄れたのは日銀ショックによるものであり、巻き戻しが完了に近づく今週は再度米国株との連動性は高まる可能性があると見ている)

これらのことから、目先の日経平均については高値目処は75日線・200日線が位置する27,200円~27,300円と見ており、高値接近後は再度弱含みの可能性があると予想している。

また、米国主要3指数の日足ストキャの動向については、かねて記しているとおり、ダウ平均については売られ過ぎ圏到達も、S&P500・ナスダック総合指数については売られ過ぎ圏未到達での反発であることから、日足ベースでの反転には至っていない可能性があると見ている。

加えて、米国主要3指数の週足についても、直近3週間は戻り基調となっているものの、同MACDは弱気形状から脱しておらず、同ストキャについても売られ過ぎ圏未達の反発となっていることから、筆者メインシナリオとしては、週足ベースでの反転の可能性については懐疑的である。

仮に米主要3指数が強い上昇トレンドに移ったのであれば、売られ過ぎ圏未達での反転もあり得るが、金利低下による企業業績の回復を見込むには時期尚早であることを考えれば、相場は需給に沿った動きをすると考えるのが妥当であり、かりそめの反発(本格調整前の反発)を演じるにしても、週足ベースでの底入れ後と見ている。


2022-12-30

2023年及び1月の日経平均予想(12/30)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




■2023年の日経平均予想


日経平均は、2020年3月のコロナショック安・16,358円から翌年2月にかけて14,300円の暴騰を演じた。

以降、2年間に渡り緩やかな下降トレンドでの日柄調整をこなしており、日柄的にはそろそろトレンドラインの上方ブレイクの時期に来ていると見ていた。

だが、米国ではインフレ昂進を食い止めるための急ピッチでの利上げの反動から景気後退の兆しが現れている。

したがって、2023年の米国株は、年初こそ強弱入り混じった経済指標の中、利上げペースの減速を好感して堅調に推移すると予想しているものの、直近下落の自律反発を消化する2月下旬~3月初め頃から、景気後退の足音に脅える形で再度軟調に推移すると見ている。

テクニカル的にも、S&P500やナスダック総合指数はコロナ後高値からの下落トレンドを脱していない。

また、ナスダックについてはコロナショック安値からの上昇幅に対する半値押しに至っても下げ止まりの手がかりを掴んでおらず、コロナ後に描いてきた高値と安値のそれぞれを結ぶ上値抵抗線と下値抵抗線で構成するレンジ内を往来する形で下落トレンドが継続すると見ている。


(SP500についても、同様にコロナ後に生じている下降トレンドの上下レンジを往来する弱気相場が続くと見ており、主要3指数の中では強含んでいるダウ平均も、連れ安を余儀なくされると見ている)

なお、米国主要3指数の下落は、今後始まるであろう利下げの終点が見えるまで続くことと予想しており、早くて秋、遅ければ来年春まで安値相場が続く可能性があると見ている。

これらのことから、2023年の主要3指数の下値目処は以下の値ごろを予想している。

・ダウ平均 - 27,500ドル~28,000ドル
・S&P500 - 3,200p~3,300p
・ナスダック - 8,000p~8,500p

なお、筆者は今後、1ドル125円前後までの円高(瞬間的には120円付近もあり得る?)を見込んでいる。

そのため、日経平均については、本邦の輸出関連企業の想定為替レートが130円~140円であることを踏まえれば、足元の130円から少し上の水準であっても、今後は業績の下方修正が出やすいと思われることから、調整トレンドからの脱却は難しく、下値を模索する動きになると見ている。

したがって、2023年の日経平均の下値目処は、2020年11月に空けた窓・24,333円を埋める展開を予想しており、日経平均の安値と120円をうかがう円高が同時に訪れる可能性があり、その場合は24,000円割れも視野に入ると見ている。

なお、日経平均の立ち直りについては、米国主要3指数と同じく、早くて秋、遅ければ来年春まで待つ必要があるのではないか?と見ている。

なお、サブシナリオとして、1月の株安が大底となり、その後の二番底は26,000円を下回ることなく推移し、年末に日経平均3万円超の示現も想定しているが、現段階ではここまで強気になることはできない。




■1月の日経平均予想

昨夜の記事にて、今晩のダウ平均は「大きく動かない」、「明晩から買い戻し優勢」と記したが、一日早く動意づき+365ドルの大幅高となった。

この流れを受けて本日の日経平均は寄り付き直後に26,321円高値をつけた後、利益確定売りに押されて急速に値を消し、前日比0.83円高・26,094円での大引けとなった。

本日の高値26,321円については、同じく昨日の記事にて「1/4の推定・ドル建て円換算5日線・26,340円付近までの高値を予想」と記した高値となる26,340円にて頭を抑えられる予想どおりの展開となった。

これは、ダウ平均の直近6営業日は32,900ドル~33,300ドルのレンジ相場となっていることから、年末年始の間に到達すると見ていた上値近くにほぼ達したことにより、上の可能性だけ見れば良い昨日とは異なり、向こう2営業日のダウ平均の値動き予想が難しくなった。

したがって、米国市場・新年1/3の幕開けも(年末年始の為替に波乱が生じない限り)引き続きこのレンジ内の動きにとどまると見ていることに変わりはない。

なお、本日のドル建て日経平均及び移動平均線(円換算値入り)は下表のとおりとなっている。


ドル建て日経平均の移動平均線は下向きに転換しているため、1/4の東京市場・大発会の日経平均は、仮に、本日のように米国株が高く返ってきたとしても、上値はドル建て5日線または本日の高値水準の26,300円付近で頭を抑えられる可能性が高いと見ている。

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さて、年間を通しては弱気推移と見ている日米株であるが、1月~3月については、弱気一辺倒にはなりずらい米国の経済指標の中、利上げペ-スの鈍化を好感した反発が生じると予想している。

テクニカルにおいても、今後、1週間~3週間で米国主要3指数の週足ストキャスティックスが売られ過ぎ圏に到達し、下降中の同MACDがゼロラインに到達することから、2022年11月高値からの下落に対する週足ベースの自律反発局面に入ると見ている。

したがって、日経平均についても、年初の1週間~2週間程度(もみ合い放れからカウント)の反落を演じた後、自律反発に移ると予想している。

(日経平均の週足ストキャスティックスは12/30現在で売られ過ぎ圏での推移となっており、同MACDも反発のタイミングに入っているが、米国主要3指数の週足ストキャスティックス及び同MACDが依然として下げ余地を残していることから、日経平均についても、米国主要3指数が底入れするまでは米国株に追従すると見ている)


日経平均の1月の下値目処については25,500円(130円を割る円高となれば25,000円割れもあり得る)と見ている。

(本日時点の日経平均ドル建て75日線は、少し上に表を添付したとおり25,617円に位置しており、年明けの75日線がどの位置にあるかが下値目処の焦点と見ている)

なお、上記のとおり、日経平均の自律反発は近づいていると見ており、ダウ平均の週足ストキャスティックスが売られ過ぎ圏到達からの反発に併せて、日経平均も反騰に向かうと見ている。

この反騰局面では、日経平均は安値から2,000円~2,500円高を目指すと見ており、日柄は6週間程度で、2月下旬~3月初旬に再度売られることになると予想している。

サブシナリオとしては(上記・2023予想に記したとおり)1月に示現するであろう安値が大底となり、以後は26,000円を下回ることなく中期上昇トレンドに乗るというものであるが、現時点ではここまで楽観的にはなれないと考えている。



2022-12-25

年末年始の日経平均予想(12/25)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


まずは、高値・28,000円台から約1,500円の急落となった先週・12/21(水)の先物手口は以下のとおりとなっている。

直近、空売りを積んでいた野村は7,946枚の利益確定・買い戻しとなっている。


一方で、同様に空売りを積んでいる みずほ は35枚買い越しと、ほとんど買い戻しに動いていない。

週間手口を見ると、この傾向は顕著であることがわかる。

(なお、下表の週間手口は、日々集計の累計のため「速報版」となり、正確な数値は月曜の残高報告を待つことになる)


野村は、週間で1.9万枚の弩弓の買い越しとなっている一方で、みずほは5,671枚の買い戻しにとどまっている。

(ちなみに、先々週末の両証券のポジションは、共に4万枚前後の売り越しとなっていたが、野村の月初のポジションは売り越し2.1万枚となっており、12月中旬に向けて急激に売りを積んだ分を利益確定したことになる一方で、みずほの月初の残高は4.7万枚売り越しとなっており、腰を据えた売りとなっている点が先週の買い戻し行動に差を付けたと見ている)


海外勢の週間での大口売り越しは、ゴールドマン・JPモルガンが6,900枚・8,100枚となっているが、いずれもリスク回避の利益確定売りとなっており、積極的に空売りを積む主体は(今のところ)見えていない。


ここで着目すべきことは、(先週も記したとおり)日経平均の急落度合いは円急伸によるものであるため、円建てで顕著になっており、ドル建ての海外勢にとっては売り妙味が乏しいと言うことだろう。

また、野村・みずほの2社が高水準の売りを積んでいた背景は円高転換を予想していたためと見ており、中でも野村が直近で急速に空売りを積み、この段階で利益確定の買い戻しを行った点は、FRBの利上げペースの鈍化や、もしかすると、日銀の行動を予測していたということだろう。

なお、みずほが依然として大口の売りを積んでいることは、さらなる円急伸を見込んでいるためと筆者は推測している。

今後の焦点としては、みずほがさらに売りを積んでくるか、また、いったん空売り持ち高の半分を買い戻した野村が再度、売りを積んでくるか否かにあると見ている。




■年末年始の日経平均予想

先週日曜にアップした「年内のダウ平均及び日経平均予想(12/18)」にて、年内の日経平均の動きについて、次のとおり記した。

=上値目処は27,800円程度
=下値目処は26,500円程度

先週の日経平均は、高値・27,349円と想定上値目処に-450円足りない弱い動きとなったものの、下値については26,399円と、記事作成時の日経平均終値・27,527円からの1,000円急落を的中させる高精度の予想となった。

また、日経平均の急落を受けた12/22(木)に、年内の日経平均の見通しを次のように修正した。

=26,500円±200円のレンジ

=年末の市場参加者薄を狙った値幅取りがあれば、26,000円~26,200円程度までの下振れ


当日の日経平均終値は26,507円であったが、時間外のダウ平均急落により、当夜の日経平均CFDは一時26,000円割れとなり、翌12/23(金)の日経平均は26,207円寄り付き-安値26,106円、終値26,235円と、筆者予想どおり26,000円~26,200円安値の展開となった。


今週(年末)の日経平均予想

先週金曜の日経平均がレンジ下限を試したことから、基本的にはレンジ上限の26,500円~26,700円を目指すと見ている。

年内の立会は残すところ今週の1週間となり、年末年始の休場明けを狙った仕掛けの仕込みはあっても、本格的に動き出すのは新年相場からと見ており、目先は需給に沿った動きになると予想しているからだ。

足元、12/23(金)の日経平均CFD時間外の終値におけるドル建て日経平均と各主要移動平均線は以下の表のとおりとなっている。


ドル建て日経平均では200日線・25日線・5日線が価格の上に位置しており、75日線が価格の下に位置していることから、これら200日線・25日線・5日線が上値抵抗線として機能することになる。

足元の価格のすぐ上に位置している5日線・199.03ドル(円換算・26,436円)が週初のレジスタンスとなる。

ここを上抜けることができれば、次の25日線・200日線が位置している26,900円付近まで上値余地が広がることになる。

また、足元で5日線にサポートとされたダウ平均の上値目標値は約500ドル上方の75日線・33,720ドルであることから、週末終値から300ドルほど反発した33,500ドルの心理的節目を達成することができれば、需給の上ではダウ33,720ドル、日経平均・26,900円達成も可能になるだろう。

なお、ダウ平均の日足ストキャスティックスは上昇中の60%と上向き、同MACDもマイナス圏ながら上向きとなっていることも、今週は上優位の展開になりやすいと見ている。

(ただ、年末の市場参加者薄の中、需給に反する動きが出ることも想定されるため、一定の警戒は必要と見ている)

これらのことから、年末最終週の日経平均の予想レンジとしては、引き続き下値目処・26,000円~26,200円、上値目処は27,600円~27,800円 26,600円~26,800円、週末大納会に向けて上伸するイメージをメインシナリオと予想している。

ただ、月曜の米国市場が休場であり、今週は火曜スタートとなる日柄の少なさが難点となることから、高値は大発会に持ち越される可能性もあると見ている


年始の日経平均予想

上記のとおり、年末までの間に上値目処・27,600円~27,800円を達成しない場合には、高値は年始相場に持ち越される可能性がある。

ただ、年末年始休場の間は、これまでもアップルの下方修正やドルのフラッシュクラッシュ等、想定外の悪材料が新年相場を攪乱させた例のある時期であり、今年についても休場リスクが生じる可能性を考慮すべきと考えている。

また、筆者想定どおり今週末に向けて上を目指した場合、年始の段階でダウ平均・日足ストキャスティックスは買われ過ぎ圏入りとなり、同MACDはゼロラインで頭を抑えられる展開が想定される。

即ち、年末相場の展開次第では、テクニカル面においても新年早々に波乱が生じる可能性があると見ている。