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2024-01-28

今週の日経平均予想(1/28)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




週末・金曜の日経平均は-485円・35,687円の大幅下落となり、心理的な節目価格となる36,000円を割り込んで引けた。

ただ、日足ストキャスティックスは金曜の大幅安によって一気に売られ過ぎ圏入口に到達しており、目先的には自立反発を誘う動きになると見ている。

日経平均・TOPIXのRSIについても短期動向を示唆するRSI(9)が40%台まで低下しており、押し目買いが入りやすい需給となっている。


(騰落レシオが120%台、RSI(14)が70%台と短中期での過熱感が高まりつつあることから、いったんはこれらを冷ます展開が予想される)

なお、ダウ平均については高値圏でのもみ合いとなっており、週央付近では週末の雇用統計に向けたポジション調整売りが入る可能性がある。

一方で、先週のナスダックについてはやや弱含みで週を終えていることから雇用統計に向けたポジション調整としては買いが入りやすく、米主要3指数の動きはまちまちの展開が予想される。

したがって今週の日経平均の動きとしては、週初は先週の大幅下落に対する自立反発の買いが入るものの、その後は5日線・36,256円付近でもみ合う展開を予想している。

なお、5日線は先週の急落によって右肩下がりに変化しており、目先的には36,000円を割り込んで推移すると見ているが、米主要3指数はまちまちの展開を想定しており36,000円を大きく割り込む展開にはなりづらいと見ている。

これらのことから、来週の日経平均の上下レンジについては35,800円~36,300円を想定しており、週前半は押し目買い、週後半は36,000円~36,100円程度に収れんしていくと見ている。
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2024-01-14

今後の日経平均予想(1/14)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




 
先週の日経平均は2,000円を超える大陽線となった。

この買いは週末SQの思惑が働いたことは間違いないことと思われるが、週後半からはバリュー株に代わってグロース株が上昇しているなど物色に変化が現れており、単なるSQ要因にとどまらず、日本株に大きな資金が流入したことの証左と見ている。

ただ、米主要3指数は日本株の急騰に対して上値が重いまま日足・ストキャスティックスが買われ過ぎ圏に近づきつつあり、週足・ストキャスティックスやRSI(14)が明らかな下降トレンドに移行している。


そのような中、日経平均については買いの好循環が継続しており、米主要とは対象的にRSI(9)、(14)ともに上向きとなっているものの、直近の急騰によってテクニカル的にはいつ反落してもおかしくない状況にある。



(日足・週足ストキャスティックスについても買われ過ぎ圏入りとなっている)

ただ、市場のセンチメントはかなり上向きであることから、目先的には堅調な展開が予想されるも、週半ば以降は反落への警戒が必要と予想している。

今週の日経平均の予想レンジは高値・36,000円、安値・34,800円と見ている。

なお、マイナーSQでの売り買い仕掛けは珍しく、今回の急騰は、今後始まるであろう暴騰の序の口に過ぎない可能性がある。

歴史的な高値・安値のほとんどはメジャーSQが絡んでいることから、この先、いったんの調整(スピード調整となるか、日柄調整となるかは不明)を挟んだ後には、今回の急騰を遙かに超える上昇がMSQを目指して起きると予想している。

日経平均の中期的なピークについては、もっとも早ければ今年9月の可能性があるものの、次に控える急騰は上昇期間も相応に長く、値ごろ的にも史上最高値・38,957円を大きく超えることが予想されることから、日柄的には来年3月~6月または9月がターゲットの大きなスケールとなる可能性があると見ている。

なお、上昇始点となるボトムについては、現状、米主要3指数の週足・ストキャスティックスが二番天井をつける形で買われ過ぎ圏に達しつつあるため、週足・ストキャが売られ過ぎ圏入りするには4ヶ月~8ヶ月程度が必要と見込まれることから、今年9月頃になると予想している。
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2024-01-07

短中期の日経平均及び米主要3指数予想(1/7)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




日経平均の展開に最も影響を与えるダウ平均の焦点については、昨年11月初旬から始まったボリンジャーバンド+1σのバンドウォークがいつ途切れるかであると記してきた。

先週のダウ平均・ボリンジャーバンドは、週央に同バンド+1σを割った後、週末も+1σの回復とはならず、いよいよバンドウォークが途切れる可能性が生じている。

ただ、S&P500のボリンジャーバンドについては週初に+1σを割り込んだ後、週末には中立となる移動平均線タッチまで低下しており、ナスダック総合指数の同バンドについても+1σを割り込んだ後、下げ渋りを見せている。

これらのことから、S&P500及びナスダックについては。目先的には反発機運が生まれているため、今週、仮に同指数が反発に転じる場合には、ダウ平均が連れ高となり再度+1σを回復する可能性もあるため、一気に崩れてくるかは余談を許さない状況となっている。

なお、S&P500・ナスダックについては+1σを明確に割り込んでいるため、目先的な反発が起きたとしても+1σが上値抵抗線となり、再度下方向に進む可能性があると見ている。

やはり、昨年10月から続いた2ヶ月半続いた上昇トレンドの上げ幅が5,000ドルである急ピッチの上昇を考慮すれば、いったん利益確定売りが入るタイミングが来ているか、近づいていると見るのが妥当であると思われる。

下表は筆者が日々観測している米主要3指数のRSIである。

ダウ平均・ナスダックともに12/19に短期動向を示すRSI(9)が100%に達し、翌12/20に比較的大きな陰線を引き、その後、売り方による買い戻しによって反発となったものの、日足ベースでは短い陽線が連なり、ラウンドトップを形成し、現在に至っている。


なお、足元のRSI(9)はダウは中立圏、S&P500は売られ過ぎ圏の入口近く、ナスダックに至っては売られ過ぎ圏入りとなっていることから、ボリンジャーバンドから洞察される展開予想と同じく、目先的には反発となってもおかしくない現状にある。

したがって、米主要3指数のメインシナリオとしては目先的には反発が期待されるものの、空売り筋の利益確定売りの買い戻しや売られ過ぎに伴う自立反発の域を出ないと見ている。

ただ、中立展開を示唆するRSI(14)については3指数ともに買われ過ぎ圏からの低下となっていることから、中期ベースでは下落トレンドが発生していると見ることができるため、反発は生じないか、生じたとしても値幅・日柄ともに短いものに終わる可能性があると予想している。

これらのことから、日経平均については、従来の筆者予想に変化はなく、目先的には33.800円付近までの反発余地を残しているものの、中期的には下落トレンドに移行する可能性が高いと見ている。

値幅としては、1月下旬~2月上旬にかけて大発会での安値・32,700円近辺までの下落を予想している。このレンジには足元で上向きとなっている75日線が32,500円が位置していることから、32,400円~32.600円付近でのいったんの下げ止まりが予想される。

なお、その時点において米主要3指数のRSI(14)が売られ過ぎ圏に達していれば、日経平均はボトムからの反発となるが、仮に売られ過ぎ圏に達していない場合には、日経平均は200日線付近(3月底値と仮定すると31,800円付近)までの下落が予想されると見ている。




                                        




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※追記1/10(水)13:08

本日、13:00現在の日経平均は寄り付き後に急伸し681円高・34,445円と高値更新となっている。現時点での終値はまだわからないが、おそらく昨日及び本日の日経平均は合わせて1,000円を超える強い結果となる可能性が高い。

筆者の予想高値目処は33,800円であっただけに予想外の上昇となる。

昨夜の米主要3指数はまちまちであっただけにやや違和感を感じる暴騰であり、買い方の買い仕掛けにより先物が34,000円を超えたことにより、売り方の買い戻しが入った結果と推測している。

この予想が正しければ、週末のSQまでは高く推移するが、SQ通過後にポジション正常化の売りが入り、上昇幅のある程度は剥落する可能性があると推測している。

ただ、この上昇により日経平均がボトムアップされたことは事実であり、今後、起こると予想している下落相場における下値目処もについては軌道修正する必要があると考えている。

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さて、昨日公表のあった先物残高から算出する週間手口(週間手口と言っても先週は1/4~5の2営業日となる)は以下のとおりであった。

先週は大発会での-700円超の下落から急速に立ち上がるボラティリティの高い相場となった。

売り手口としては、買い方上位のバークレイズが-4,048枚の大口の利益確定売りとABNクリアの-5,038枚のドテン売り越し玉が突出している。


買い手口では売り方上位の野村が2,503枚の買い戻している一方手で買い方筆頭のモルガンMUFGが2,123枚の買い乗せとなっている。

つまり、買い方の利益確定売りに乗じて売り方の買い戻しと買い方の追撃買いが入ることにより下押しが限定的となった思われ、東京市場は買い優勢の状況が続いている。(この需給が本日の暴騰につながったと見ている)

ただ、米主要3指数の動きについては、上記・本文に記したとおり、現時点では3指数ともに売られ過ぎの反動から買われているものの、ボリンジャーバンド+1σを回復できない現状にあり、おそらく+1σのバンドウォークは途切れた可能性が高いと予想している。

したがって、米主要3指数の足元の反発局面は近く終了し、比較的大きめな調整が入るとの予想(現在は材料待ちの状態との見方)に変化はなく、現時点においてはバンドウォークの終焉を見定める局面と見ている。





                                        




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※追記1/11(木)18:08

本日の日経平均は前日に続く意外高となる608円高・35,049円と35,000円を上回っての大引けとなったことにより、目先的には売り方の買い戻しが優勢となる展開が予想される。

(明日はSQ通過や週末要因から、仮に寄り後に売られる展開になったとしても、売り方の買い戻しと出遅れ組の買いによるもみ合いが予想される)

なお、昨夜の米主要3指数は堅調な展開となったものの、ボリンジャーバンドは3指数ともに+1σで頭を抑えられて止まっており、その後の一手が注目される。

今夜の米主要3指数については、明日の東京市場のSQを控えて小動き(小幅高?)にとどまると思われるが、直近の反発により日足・ストキャスティックスが買われ過ぎ圏入りしていることから、来週については弱含みの展開になりやすいと見ている。

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2023-08-06

今後の日経平均予想(8/6)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週日曜・7/30にアップした日経平均予想にて次のとおり記した。

>今週の日経平均については(中略)目先は反発もその後は売られ過ぎ圏までの低下

>高安レンジは高値目処が33,400円±100円、下値目処が33,000円±100円

この予想どおり、日経平均は月曜・火曜と戻りを試し、その後は急速に値を崩した。

価格についても、高値は火曜の33,488円と、筆者予想のレンジ上限33,400円±100円どおりの展開となった。

なお、下値目処については水曜の追記にて「今週の下値目処を5週線・32,500円・13週線・32,090円に下方修正」と記したとおり、金曜のザラバ安値31,934円、終値32,192円と、13週線での底堅さを示した。

なお、週の高値から1,500円超下落し、いったん32,000円を割り込んだものの32,300円近くまで買い戻された先週金曜の先物手口は下表のとおりとなっている。


買い方上位の海外勢2社及び売り方上位の国内勢2社ともに、小口の売買に終始しており、下値拾いの買いや売り方による買い戻しの動きが見られていないことから、金曜の32,000円付近では、買い方・売り方ともに値ごろ感は抱いていない可能性がある。

また、先週水曜日はドル円が143円台を維持していたにもかかわらず、日経平均は-768円の大幅安となっており、現物を含めた確定売りが上回っての下落であったと推測できる。

したがって、今後の日経平均については、引き続き金曜に記した次の予想を維持している。

「仮に、反発できずに13週線・32,044円を割り込んで引けた場合には、日経平均は1/4安値25,661円から6/19高値・33,772円までの約8,000円の上昇に対する調整相場に移行した感触が高まる」

「その場合、上昇幅の38.2%押しとなる30,600円前後までの下値余地が生じることになると予想している」

もとより、8月・9月は、1Q決算の出尽くによる材料難に加え、需給・季節要因からも夏枯れ相場になりやすいことから、これまでの海外勢による現物買いの一服による反落が起きやすく、今年1月からの上昇に対する調整相場となっても何ら不思議はない。

このように考えていくと、8月・9月の日経平均は弱含みの可能性が高く、上述した上昇幅の38.2%押しとなる30,600円前後の下値目処を割れた場合には半値押し水準の29,500円付近も考慮すべきと見ている。

(需給的にも、再度、円高に振れる局面が近づいていると見ており、日経平均の相対的な弱含みをメインシナリオとしている)

なお、先日、GPIFが2023年1Qの運用実績が18兆円のプラスであったことを公表した。

また、2022年4Qは11兆円のプラスを記録しており、2023年暦年では29兆円の利益となっていることになる。

GPIFは個人投資家のように売り切りの形は取らず、売りつつも小刻みに買いを入れていると思われるものの、正直のところ買い場がほしい状況である(信託銀行は年初来4.6兆円の恵売り越し!)と思われ、その意味においても、この後、思いの外に安値を叩く時間帯が訪れる可能性が高いと予想している。

なお、週末時点の米主要三指数はストキャが売られ過ぎ圏入りとなっているため、目先的には反発が見込まれることから、日経平均も週初安後に短期的な反発に向かうと見ている。



2023-03-08

3月末までの日経平均予想(3/8)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


筆者集計による本日の市場参加者別の先物・オプション手口は以下のとおりとなっている。

   先物データ集計方法 → こちら

ソシエテ・バークレイズの買い方陣営が本日も4,944枚・7,158枚の巨額買い越しとなっている一方、野村・みずほの国内勢が-3,563枚・-1,590枚の大口売り越しとなっている。

また、本日はJPモルガン・BNPパリバの海外勢も-5,000枚前後(前者は利益確定、後者は空売り)の大口売り越しに加わっており、市場参加者間での強弱感がいっそう鮮明になっている


なお、ABNアムロのオプションについては、CALL売り・PUT買いにより下向きの方向感を強めた手口となっている。





日経平均及びダウ平均の予想

今週・日曜にアップした「今後の日経平均予想(3/5)」に次のとおり記した。

>ダウ平均・日足MACDが低い位置からの反発となっていることから、目先的にゼロラインで頭を抑えられる局面と、売られ過ぎ圏から急上昇となったストキャが買われ過ぎ圏に到達するタイミングが同時に訪れる可能性がある

>また、米主要3指数の週足MACD・ストキャともに下降トレンドを維持しているため、日足の陰転が週足・下降トレンドの加速を生む可能性がある

昨夜の米主要3指数の急落は、まさに日足MACDがゼロラインで頭を抑えられるタイミングと同ストキャが買われ過ぎ圏に達したタイミングにて起きたものであり、筆者予想どおりの展開となった

今後の可能性として、MACDがゼロライン直下でもみ合い、ストキャが低下していく流れと、MACD・ストキャともに急低下していく二つのシナリオが予想され、現時点でどちらになるかの正確な予想は難しい。

ただ、ダウ平均の200日線が32,400ドルに位置しており、この200線サポートは昨年11月以降、4度にわたって機能していることから、まずは、おそらく今回も同サポートが機能する局面をメインシナリオと考えたい。


そうなれば、ダウ平均の下値目処は昨日の安値から-400ドル程度であり、MACDはゼロライン直下、またはゼロラインを挟んだもみ合いとなり、ストキャは漸次低下していくと見るのが通例の考え方となる。

したがって、ダウ平均(米主要3指数)は目先、もみ合いながらも、あと一段の安値後に反発に向かうと見ており、その局面でMACDがゼロラインを超えて推移できれば上優位となるが、ゼロラインを超えることができない場合にはストキャの陰転により短期的な下落トレンドに移行することになる。

(現時点で、どちらになるかは3/22・米FOMCの結果によると見ているが、方向感が出ない可能性もあると見ている)

現時点で留意すべきは、昨夜の米主要3指数の大幅反落にもかかわらず、本日の日経平均は米株に連れ安とならかったばかりか、堅調に推移していることであるが、その要因としては、(直近の先物手口考察に記しているとおり)海外勢が買い姿勢を強めていることにある。

焦点としては、この流れが今週末のMSQの仕掛けであるのか、それとも低PBR物色の流れであるかを見極める必要があると思われ、どちらであるかは、MSQ通過後も海外勢の先物買いが継続するかどうかで見ていくことになる。

ただ、買いの理由は一つではなく、複数の理由が混在しているのが相場の常であり、買いの中にはMSQの仕掛けも相当に含まれていると見ていることから、MSQ通過でいったんは売られる展開になると見ている。

(日足MACD・ストキャともに過熱圏にあることから、テクニカル調整に入りを示唆していると見ている)

したがって、週内の高値については今週日曜に記した28,500円~28,600円を引き続き高値目処と見ており、SQ通過後の日経平均は直近上昇の反動安をメインシナリオと見ている。

先物手口においても、海外勢の買いとは対象的に、国内勢は先物を大きく売り越している点も上値が重い要因と考えている。

国内勢の売りについては、先行きの不透明感に加えて、3月期末に向けての益出し売り(現物売りを先物売りで代替している?)であると見ており、この流れは3月下旬までは続く可能性があると見ている。

また、3月下旬とも予想されているゆうちょ銀行株の売り出しにより、既存のファンド等の大口投資家は銀行株のポジション調整売りを出さざるを得ないことも需給悪を生じさせる要因になりやすい。

したがって、SQ明けの日経平均は、3月相場のアノマリーどおり上値追いはいったん休止となり、目先需給に振らされる方向感のない展開となり、価格としては27,800円~28,600円レンジをもみ合いながら、徐々に下に向かう展開になりやすいと予想している。



2023-03-05

今後の日経平均予想(3/5)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



JPXが日々公表している先物・オプション手口を参加者別に集計した手口・建玉の週末・金曜結果は以下のとおりとなっている。


金曜の日経平均は、ダウ平均の大幅高を受けて426円高と、保ち合い上放れとなった日であり、売り越し上位の野村・みずほの動向に着目した。


野村は引き続き-2,475枚の売り越しとなっており、週前半のポジション調整から一転、木曜・金曜の上昇局面で約5,000枚を売り越している。

また、みずほについても、金曜は-3,200枚の大幅売り越しとなっている。(木曜までは小口売り越し)

   先物データ集計方法 → こちら


なお、国内勢の売り越しに対して買い姿勢を強めていたバークレイズは、金曜に6,541枚の巨額買いとなっており、引き続き国内勢の売りを吸収する形で買いを繰り出している。


また、 週前半に売り越していたゴールドマンは、金曜に3,278枚買い越しと、米国株高よるリスク回避の買いで対応している点が国内勢の売りと対象的となっているほか、海外勢の多くが買い越し姿勢を強めている。

なお、野村・みずほ以外の国内勢についても、SMBC日興-4,107枚売り越しのほか、売り越し姿勢が目立っている。


このあたりは、3月期末を意識した益出し売りか?


ABNアムロのオプションについては、CALL28250に-1,057枚の大口売りを繰り出す一方で、CALL28500に1,051枚の大口買いを入れる両建てとなっている。

金曜のダウ平均が387ドル高で返ってきたことにより、月曜の国内勢先物がリスク回避の買い戻しに動くか、引き続き売り越し姿勢を強めてくるかに注目している。




今後の日経平均予想


先週日曜にアップした記事に、次のとおり記した。

>米主要3指数の日足ストキャは売られ過ぎ圏のボトムに達しており、目先的には引き続き反発が見込める位置に来ている。

>主要3指数のRSIも短期動向を示唆する9日が下表のとおり、ほど良い位置まで低下しており、今週初めには(もみ合いの場合)、9MAが10%台に低下するため、反発余地が生じる

>日経平均については、3/10・MSQ付近まではレンジ上方での推移が基本シナリオ


この予想どおり、ダウ平均は月~水の安値圏でのもみ合いを経て、木・金にて700ドル超の反発となった。

また、3/2(木)に日経平均の日足・ボリンジャーバンドが急速に収れんしており、そろそろ上下いずれかに大きく放れる可能性があると記したとおり、金曜の日経平均は400円超の爆上げとなった。

(もっとも、日経平均・日足ストキャは買われ過ぎ圏に位置しているため、下方向への懸念も感じていたが、ダウ平均の買われる流れに追従する形となった

今後の日経平均の見通しについては、保ち合い上放れとなったことから、上述のとおり『3/10・MSQ付近まではレンジ上方での推移が基本シナリオ』を持続している。

ただ、日経平均は日足ベースでの過熱シグナルの点灯が近づいていることから、月曜の終値から一段・二段の高値追いとなった後は注意が必要と見ている。

これらのことから、今週の日経平均のレンジについては27,900円~28,500円と予想している。


なお、今後の焦点としては、ダウ平均・日足MACDがゼロラインを割った低い位置からの反発となっていることから、ゼロラインで頭を抑えられる局面と、売られ過ぎ圏から急上昇となったストキャが買われ過ぎ圏に到達するタイミングが同時に訪れる可能性がある。

また、米主要3指数の週足MACD・ストキャともに下降トレンドを維持しているため、日足の陰転が週足・下降トレンドの加速を生む可能性がある。

今週末の東京市場はMSQ明けと日銀金融政策決定会合、米雇用統計が重なっていることから、相場の流れを変えるイベントドリブンとして警戒が必要と見ている。

2023-02-26

3月のアノマリーを交えた今後の日経平均予想(2/26)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週・日曜にアップした予想記事にて、ダウ平均の展開について次のとおり予想した。


>ダウ平均の日柄調整レンジは33,000ドル~34,500ドル

>明確に75日線を割れた場合には、レンジ下限・33,000ドルを試す展開に移る


先週のダウ平均は、この予想どおり75日線・33,600ドルを週初に下回ったことから、一気にレンジ下限・33,000ドルを試す展開となった。

なお、先週央には33,000ドルではいったん下げ渋ったものの、週末に再度割り込んで引けており、今週は再度切り返すことができるかどうかが焦点となる。

日経平均については、27,200円~27,300円が下値サポートと記したように、木曜にいったん27,046円まで売られたものの、週末には再度、下値サポートをカバーして引けている。


これら焦点を読み解くヒントとして、先週1週間の先物手口集計(速報版)と週末時点のオプション建玉を見てみる。

(先物残高については、日々集計を積み上げた速報版であるため、月曜の残高報告の内容次第では残高に差異が生じることがある)


直近で売り越し建玉を拡大していた野村は週間で3,504枚の買い越しとなっている。これは、27,000円付近まで下落した週末金曜に大口の買い戻しを行ったためであり、ポジション調整と見ている。

なお、売り越し筆頭のみずほは-4.967枚の大口売り越しを継続し、売り越し建玉は5万枚超まで伸ばしている。

一方、買い越し筆頭のバークレイズは15,943枚の巨額買い越しとなっており、強弱感が対立している。

野村・みずほを除く日本勢については、SMBC日興も売り越し姿勢を高めている。




なお、オプション手口・残高については以下のとおりとなっている。



27,875円から上は厚めのコール売りが並んでいることから上値が重そうな反面、27,500円から下は27,250のコール買い、27,000円のプット売りが構えているため、下値は固いと思われる。




3月のアノマリーを交えた今後の日経平均予想


今週月曜は受け渡しベースで3月入り、水曜からは実質3月相場がスタートする。


ダウ平均については、冒頭に記したように下値サポートの33,000ドルを早期にカバーしてくるかが焦点となるが、米主要3指数の日足ストキャは売られ過ぎ圏のボトムに達しており、目先的には引き続き反発が見込める位置に来ている。

主要3指数のRSIも短期動向を示唆する9日が下表のとおり、ほど良い位置まで低下している。


※一桁まで低下すれば反発の可能性が高まるが、今週初めには(もみ合いの場合)、9MAが10%台に低下するため、反発余地が生じる。

(9MAが低位に張り付き、14MAが10%台に低下すれば底値到達感が高まるが、そこまで下げるには材料不足であろう)


ストキャやRSI(9)に見るとおり、目先は反発しやすい地合にあるが、注意したいことは、日足MACDがゼロラインを割って下降中であるため、いったん反発となってもゼロラインで頭を抑えられ、ストキャは売られ過ぎ圏でのもみ合い(張り付き)となる可能性を考えておく必要がありそうだ。


日経平均についても、3Q決算の結果はEPSが-100円程度低下しており、足元の上昇は米国金利の上げ渋りから買われているものの、直近では金利高止まりの予想から米主要3指数が売られた流れを引き継ぎやすいことに警戒が必要と見ている。

なお、筆者の経験則であるが、日経平均のアノマリーとして、3月はあまり良い印象を持っていない。

例年、3月は冬時間から夏時間への移行に伴って、米国市場の開場が日本時間で1時間早まる。

(冬時間の23:30スタートでは余程のことがない限り、見ることはないが、22:30スタートの場合、1時間程度見ていても23:30のため、ポジションを持っているか、持とうとしているときは、方向感の確認のために「ながら見」をすることがあるのだが、あまり意義のある時間に繋がらないという記憶が多い)

また、東京市場の個別銘柄は、3月高配当株が高値圏にあるが、海外勢は配当権利取りを前にいったん利益確定売りを行う(配当権利取りを行わない)傾向にある。

加えて、先物手口を見るように、3月は国内勢が決算対策の益出し売りを繰り出してくることが多い時期である。

したがって、例年、3月上旬は高く、中旬に売られ、下旬に向けて個人を中心とした買いにより高くなるものの、配当権利落ちを契機に、再度、弱含む傾向にあり、現時点ではこの例に従う可能性があると見ている。

筆者が想起しているアノマリーどおりに展開するのなら、3月中旬・MSQ明けに1回買い場が生じるが、この機会を逃すと、高値づかみの可能性があり、4月下旬またはGW明けまでは買いが報われにくいと感じている。

これらのことから、3月の日経平均レンジは27,000円が下値サポート、上値目処は27,500円~27,600円と見ており、3/10・MSQ付近まではレンジ上方での推移が基本シナリオと予想している。

ただし、週足を見るとおり2月以降のレンジは切り下がっていることから、MSQ通過後、27,000円を割ってきた場合には、26,500円付近まで下値目処が切り下がる可能性があると見ている。


2023-02-19

今後の日経平均予想(2/19)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週の日経平均のレンジは27,266円~27,727円。

日曜にアップした筆者の予想レンジは

>下値目処 27,200円~27,300円、
>上値目処 27,800円~28,000円

下値目処はぴたり合致、上値目処は80円足らずと、ほぼ予想どおりの展開となった。

なお、先週1週間の先物手口集計(速報版)は下表のとおり。

(日々集計を積み上げた速報版であるため、月曜の残高報告の内容次第では残高に差異が生じることがある)


野村、みずほの国内勢は引き続き粛々と空売りを積んでおり、ゴールドマンも-4,599枚売り・残高-14,705枚売り越しと空売りを積み上げつつある。


また、JPモルガン、BNPバリバが大口の利益確定売りを繰り出しており、三菱UFJMも比較的大きめの利益確定売りとなっている。

一方、ソシエテ、バークレイズが買い越し基調を強めており、バークレイズは47,412枚の買い長となっている。


なお、野村・みずほを除く国内勢についても、積極的な買い姿勢は見られない。


オプション手口・残高については以下のとおり、27,875円から上は重いものの、下値はコール買いが列挙しており、固いと思われる。

ただ、プットの買いと売りが入れ子になっているため、短期的な振れに乗じた値幅取りとなる可能性もある。





今後の日経平均予想


ダウ平均は昨年10月から11月末にかけての5,500ドル上昇後の日柄調整となっており、日経平均についてはダウに歩調を合わせて上昇も、日銀ショックにより腰折れとなったものの、2番底形成で値を戻した後の日柄調整となっている。
 
(12月~1月の日銀ショックによるイレギュラーボトムチャートを差し引けば、11月以降は緩やかな下向きチャートの日柄調整となっている

なお、ダウ平均の日柄調整は33,000ドル~34,500ドルのレンジ内となっており、先週の動向によって足元は短期下降トレンドに移行していると見ている。

ただ、先週末は75日線タッチで終えているため、ここで踏ん張ると再度、短期上昇トレンドに戻る可能性があり、この場合、日足ストキャは多少の上値余地を残しているため、レンジ上限・34,500ドル近くまで上昇が持続する可能性がある。


一方、明確に75日線を割れた場合には、レンジ下限・33,000ドルを試す展開に移ると見ており、週足ベースの調整に至る可能性が生じると見ている。

足元の展開が膠着であるだけに、どちらに動くのかの精度の高い予想は難しいが、どちらかと言えば目先は下方向の展開の可能性がやや高いものの、利益確定売りに押された後は再度、上優位の展開になりやすいと見ている。

(日足MACDがゼロラインで踏みとどまっている一方、同ストキャがあと少しで売られ過ぎから反転を狙う位置にあることに加え、週足MACDがゼロライン近くまで低下していることから、日足ストキャの上昇が週足MACDを押し上げる可能性がある=75日線をいったん割れるも、すかさず切り返すパターンである

この展開となれば、ダウ平均は12月高値・34,800ドルをうかがうことが予想され、日経平均についても28,200円~28,400円に到達する可能性がある。

なお、サブシナリオとしては、3月FOMCについてはほぼ織り込んだと見られることから、足元の膠着は新たな材料待ちとなっていることから、突発的な材料、または地政学リスク等が出現しない限り、3月後半までは足元のレンジでのもみ合いが続く可能性もあると予想している

この場合、日経平均についても、3月下旬までは足元のレンジである27,200円~27,300円の下値サポート、27,800円~28,000円(オーバーシュートがあれば28,200円)の上値抵抗線を上限とする方向感のないもみ合いが続く可能性が高いと見ている。



2023-02-12

今後の日経平均予想(2/13)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


先週・日曜にアップした「日経平均週間予想」に次のとおり記した。

>週初は反発も、反発は目先の動きにとどまる可能性が高い
>ただ、週末のSQに向けては再度盛り返す可能性がある

実際、月曜に27,821円高値を取った後は売りに押され、木曜に27,424安値と、約400円の下がりとなったものの、週末・SQに27,814円まで急伸するなど、概ね筆者予想どおりの1週間となった。

週間レンジについても、下値目処は27,200円~27,300円に対し100円足らずとなったものの、上値目処は予想レンジの27,800円~28,000円に届く展開となった。


なお、SQ通過日の金曜・先物手口及び残高は下表のとおりとなっている。

先物・オプション手口集計・考察

  先物データの集計方法 → こちら


(SQ通過週の残高については日々集計と月曜夕刻に公表される残高との差異が少なからず生じている場合があります)


引き続き、野村・みずほの国内勢が大きく売り越している一方で、バークレイズ・三菱UFJモルガンの海外勢が買い越しに回っている。




国内勢の売り越しは、引き続き円高懸念による企業業績の低下を見越した売りと見ており、海外勢にあっては、仮に円高推移となったとしても、ドル建て日経平均が強含むことから円建てに比べてリスクが少ないことが要因の一つと考えられる。



今後の日経平均予想


冒頭に記したとおり、先週の日経平均の動向は概ね筆者予想どおりとなったものの、膠着レンジの27,300円~27,600円の範囲内にとどまっており、依然として方向感のある展開とはなっていない。

また、週末時点の日経平均・日足ストキャも50%の中立圏で下げ渋りとなっており、勢いとしてはやや上優位を感じる。

一方、週足ベースでは、ストキャが買われ過ぎの天井圏に位置していることから、反落開始時期の接近を示唆している。

東京市場の材料面では、決算発表が2/14(火)にピークを迎えることから、週央以降は手かがり材料不足から上値が重くなることが想定される。

ただ、米主要3指数の日足ストキャについては、かなり低い位置まで低下しており、同MACDについてもゼロライン近くまで低下していることから、今週前半に米主要3指数(ダウ平均)が2/14・米CPIに向けて調整となった場合は週央を転機にいったん反発に向かうことも考えられる。

この点は、今週末にSQとなる米国市場は、東京市場同様に週末高になりやすいと見ている。

ただ、仮に米主要3指数が週末高になったとしても、同週足については買われ過ぎ圏での動きとなっていることから反発は長くは続かないと見ている。

これらのことから、日経平均の今週のレンジは、先週同様に下値目処が27,200円~27,300円、上値目処は27,800円~28,000円と見ているが、短期的には下値不安よりも、やや上優位な展開になるのでは?と見ており、週前半の米株の反落度合いが小さければ、28,000円乗せの可能性もあると予想している。

その後については、かねて伝えているように日足ベースでは強気ながら、週足ベースでは弱気局面が近づいていると見ているとの見通しに変わりはないが、日米ともに材料不足感が漂っているため、春を超えるまでは上下ともに大きな値動きは出にくい可能性があると見ている。

ただし、過去、このような膠着(vixが低位にとどまっている局面)では、思わぬ悪材料や地政学リスクの台頭が市場を揺らすケースが散見されるため、筆者はこれら下方向へのリスクを警戒している。


2023-01-29

今週及び今後の日経平均予想(1/29)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



12/30にアップした「2023年及び1月の日経平均予想』にて、次のとおり記した。


>日経平均の1月の下値目処については25,500円(130円を割る円高となれば25,000円割れもあり得る)

>反騰局面では、日経平均は安値から2,000円~2,500円高を目指す

1月の日経平均は、1/4に25,661円の安値をつけた後、先週木曜に27,550円の高値をつけ、この間の上昇幅は約1,900円となり、筆者予想の2,000円~2,500円高レンジの下限に到達した。

(この間の経緯を手短にまとめれば、1/4安値及び、その後の二番底となった1/16・25,748円時点では、筆者はダウ平均のさらなる下落と日経平均の連れ安を予想していた。実際、ダウ平均は予想どおり下押しとなったものの、日経平均は逆行高で推移したため、連れ安予想は不発に終わった

足元の展開は、12/30に予想した反騰が示現したと見るべきであり、そうなれば、日経平均の反発は既に上限に達したか、あるいは最終局面に移っていると見ている。

なお、先週の日経平均は27,500円を上限とした高値もみ合いとなっており、筆者集計による先週・1/16-27の週間先物手口は以下のとおりとなっている。

(当週間手口については、日々集計の積み上げの速報値であり、正確な数値は月曜の残高報告まで待つ必要があるため、場合によっては数値に変動が生じる可能性があります)

   先物データ集計方法 → こちら


野村が-17,541枚の超大口売り越しとなっているほか、買い残高を一気に減らしたバークレイズは様子見を決め込んでいる。

また、アムロの買い越しはオプションと合わせてみるべきである。



また、下表・売り越し筆頭のみずほは、-7,951枚の大口売り越しとなっており、買い戻しの主役とはなっておらず、むしろ売り越している点に着目すべきと見ている。


海外勢の手口全般については、直近、何回か記しているとおり米株追従の範囲内に限られた積極的な売買を控えているように思え、野村・みずほといった国内大手の手口からは、足元の反騰ほどの楽観はないと筆者には見える。

これらのことから、日経平均は買われ過ぎの反動安を演じる過程に入っていると見ており、短期的には反落リスクが高まっている状態にあると想定している。

折りしも、騰落レシオは先週末に122%まで上昇しており、ストキャスティックスについても90%台のもみ合いと、買われ過ぎ圏にあるなど、オシレーター系指標には過熱感が現れている。

(米主要3指数についても、日足ストキャスティックスが買われ過ぎ圏に到達している)

これらのことから、今週は反落リスクが警戒される1週間と見ており、まずは先週も記したように今週前半に注意を要する。

※今週前半は2/1(水)のFOMCを前に、直近上昇に対するポジション調整売りが出やすく、FOMCの結果によってはポジション調整の流れを引き継ぐ売りの流れが起きやすいと予想している。

なお、筆者予想どおり下押しとなった場合、(これもかねて記しているとおり)週足ベースの調整に移行するか否かを見ていくことが必要と考えている。

なぜならば、日米株ともに週足ストキャ・MACDともに上昇途上にあることから、日足ベースの調整にとどまり週足ベースでは上昇トレンドを継続する可能性があるからだ。

現時点での判断は早計であるが、筆者の基本シナリオとしては足元の上昇は価格面では良いところまで来ているものの、
日柄満了となっていないため、調整は日足ベースの調整に終わる可能性があると見ている。

この場合、直近上昇の38.2%押しの26,800円前後までの押しがあれば需給的には調整一巡感が出てくる可能性があると予想しており、日柄的には早ければ2/17-20、通例では3/2、あるいは3/14までに28,000円~28,200円付近までの戻りを試すのではないかと見ている。

なお、3月末の配当権利取り最終日が近づくにつれ相場は軟調に推移し、4月中下旬までは冴えない展開が続くと予想している。