2024-03-24

今週の日経平均予想(3/24)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




先週の日経平均は、米国の利下げペースが遅れるのではないかとの市場予想に対して、米FOMCでは従来どおり年3回の利下げペースが示されたことを好感し、+2,100円余の大幅急伸となった。

週末の日経平均終値は40,888円。米国時間の日経平均CFDは40,720円の約160円安で返ってきている。

週末の米主要3指数はダウ平均が305ドル安の大幅安であったのに対し、SP500、ナスダックは前日比ほぼ変わらずで返ってきていることから、日経平均は、朝方はダウ安を嫌気して売られて始まるものの、その後は期末の権利取りが意識され週末終値水準近くまで値を戻すと見ている

さて、その後、今週の日経平均については先週も記したように3/28の配当権利落ち後の日経平均の動きが重要になってくる。

具体的には、先週、上抜けたレジスタンスである3/7高値・40,472円の攻防を売り方・買い方どちらが制するかが焦点となる。

つまり、3/27の終値が配当権利落ち分・約240円+40,472円=40,712円を上回って引けた場合には上優位な展開が想定され、逆に下回って引けた場合には下優位の展開をメインシナリオとして想定することになる。

(筆者予想としては個別銘柄を見ても上値の重さが現れており一服が相当と見ている=もちろん、上値追いしても良いが、その場合には反落度合いが大きくなる)

また、日足ストキャやMACDが買われ過ぎ圏入りしていること、TOPIXのRSI(9)が3/15の売られ過ぎ圏から一気に買われ過ぎ圏まで上昇していることなど、オシレーター系指標の過熱感が目立ってきていることもやや下優位の展開になる可能性が高いのではないかと見ている。


ただ、もう一つの要因として月曜夕刻に公表となる週末先物残高に注目している。

先週の日経平均の急騰が米FOMCを受けて売り方の買い戻しが活発となったことが要因であることが判明した場合には(3/27の終値が40,712円を上回って引けたとしても)買い戻し一巡ムードの広がりから日経平均はその後弱含みとなり、短期的な調整トレンドに移行する可能性がある。

一方、買い方の買いが認められ、併せて売り方の売り乗せが認められた場合には買い方優位の中、押し目は限定的となり、引き続き強い展開が継続するとの見方が優位となる。

先物勢の動きを見るまでは断定できないが、筆者予想としては、FOMCの結果を受けて売り方のショートカバーが先週の日経平均の急騰を演出した可能性が高いと見ている。

もとより、3月~4月にかけての東京市場は保ち合い解消や決算対策の売りや年金のリバランス売り、新年度の様子見相場(日経平均がこれだけ上昇していることから、売りから入る機関投資家も多いと見られる)などから需給悪が重なる時期であるため、余程に強い買い姿勢が現れない限り値幅の大小はあるにしても慎重な相場環境入りすると見ている。

今週の注目点としては、まずは月曜の投資参加者別先物残高、3/27の終値等を注視しているが、仮に日経平均が筆者の予想どおり需給悪から下げたとしても3/21に空けた窓となる40,003円を埋めることができれば、相場は日柄調整に向かうものと予想している。

なお、今週の日経平均予想レンジについては上値目処が41,000円~41,100円、下値目処が40,300円~40,500円と見ている。
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