2024-04-21

今週及び今後の日経平均予想(4/21)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





先々週末・4/7の時点では、日経平均は3/12安値・38,271円付近でサポートされ、いったん戻すと見ていたものの、水曜にこの節目を下抜けたため次のとおり追記した。

>仮に、明日以降、37,800円処での下値堅さが表れない場合、日経平均は昨年10月安値から今年3月高値の上昇幅の38.2%押しとなる37,058円に向けて売り込まれると予想する。

結果、先週末・金曜の日経平均は-1,300円を超える急落となり(ザラバ安値36,733円)、筆者予想の「37,058円に向けて売り込まれる」と記した予想どおりの展開となった。

終値は-1,011円安・37,068円。

今回の調整相場の帰結点についての基本シナリオは同50%押しの35,813円、または同61.8%押しの34,568円と見ていることに変わりはない。

ただ、足元のチャートテクニカルや指標からこれらの下値に直行する展開にはなりにくいと見ており(50%押しの35,813円についてはあり得るかもしれない・・・後述)、ここからはいったん戻りを試しに来ると予想している。

具体的に記せば、週末の急落によって日米の主要チャートの日足・週足MACD・ストキャともに売られ過ぎ圏に到達していることが理由に挙げられる。

より正確に言えば、日足・週足MACD・ストキャともにダウ平均及び日経平均・日足は金曜に底打ちの兆し、週足は底値圏到達、S&P500・ナスダック総合指数については日足は底値圏、週足はもう一段の下落余地ありといったところ

(チャートについては著作権の関係上、掲載できないため証券会社が提供するツール等でご覧下さい


また、筆者集計のRSIについてもダウ平均が4/18(木)に一桁を叩いて金曜に上昇、S&P500・ナスダック総合指数については14.0、17.3と売られ過ぎ圏の20%以下に入ってきている。

※金曜の米主要3指数がダウ大幅高にもかかわらずS&P500・ナスダック総合指数が反落したのはダウが他の2指標に比べて早めに調整入りしたからと見ており、これら2指標も早期に反発局面入りすると見ている。


なお、同14MAについては3指数ともに20%台と売られ過ぎ圏入口手前に位置しており、値幅・日柄ともに下落余地を残している。

これらのことから、今後の動きとしては、9MAが底値張り付き・14MAが下降(日足が底値張り付き・週足が下降)するか、あるいは9MA・14MAともにいったん上昇し、再度下降(日足・週足ともに反発し、日足が買われ過ぎ圏入りしたところで日足・週足ともに下降し、週足が売られ過ぎ圏入り)するかのいずれかとなる可能性が高いと見ている

筆者の相場観からは、後者の「9MA・14MAともにいったん上昇し、再度下降する」となる可能性が高いと見ており、足元は短期的な底を打ったか、打とうとしているところと見ている。

これらのことから、今週の日経平均は週初は金曜のS&P500・ナスダック総合指数の急落を受けて続落で始まる可能性があるものの、ここからの下値は限定的とみている。

したがって、今週の日経平均予想レンジは下値目処が36,700円~36,900円、上値目処が38,000円~38,200円と予想している。

なお、反発局面は5月中旬付近まで継続し、39,000円を目指ざし、その後は再度下値試しに入ると見ている。

今回の下落トレンドの終着点については先週記したように、セルインメイ通過後に昨年10月安値から3月高値の上昇幅の50%押しの35,813円、または同61.8%押しの34,568円が視野に入ってくる可能性を考慮している。

日経平均が下値を叩く材料としては、東京市場に積み上がった信用買い残の整理や日銀の金融政策変更(利上げ前倒し)、現時点では38.2%押しを達成していないダウ平均の軟調等が東京市場の悪材料になると見ている。

なお、明日・月曜夕刻には定例の「先物取引参加者別残高」が公表される。日経平均2,000円を超える下落となった先週の各参加者別週間手口については普段以上に注目している。

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