※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。
先週の日経平均は、月曜に-300円の大幅安となったものの、その後は27,800円~28,000円レンジでのもみ合いの動きとなり、先々週・金曜の817円高に対する調整週となった。
このため、先週の筆者予想の米マイナーSQ・11/18に向けて上伸するとの予想は的中せず、おそらく後ズレとなった。(詳細後述)
・週間先物手口(11/14~11/18)
◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら
下表は、筆者集計11/14~11/18の週間先物手口及び建玉となる。
(なお、本表は先週末の残高を基に、日々集計結果を加減算した「速報値」となるため、月曜夕刻に公表される「取引参加者別建玉残高」の結果によっては数値が異なることがあります)
先週は急騰後の調整週となったため、買い方の利益確定売りが目立っている。
なお、買い建玉は、長らく買い筆頭であったバークレイズに代わって、JPモルガン証券・三菱UFJモルガンが買い筆頭に踊り出ているが、3社ともに4万枚台と買い方陣営を形成している。
一方、売り方としては、みずほが週間で-1.1万枚の大口売り越しにより、-5.6万枚売り越しと、売り筆頭となっているが、長らく売り筆頭であった野村は-2.6万枚売り越し、次順位はゴールドマン・Cスイスの-1.4万枚と買い方に比べて低い水準となっている。
したがって、買い方の利益確定売り一巡後は、売り方としても日経平均・TOPIXの上昇を待って売りを仕掛けたいと思われ、短期的には上昇賛成となるのではないか?
・オプション手口
ABNアムロは28000の建玉に見るとおり、PUT売り・CALL買いを鮮明にしている。
ただ、CALL29000は厚い売り建玉となっており、突破があるとしても東京SQ通過後になりやすい。
(29000は残高報告を経ていないため、あくまで参考値となる)
■11月後半~12月の日経平均予想
先週・日曜にアップした記事では、「今週の日経平均が続伸となった場合には、いったん下押しに向かうとの見方が有力」と予想したが、冒頭に記したとおり、月曜の利益確定売りにより、続伸とはならず、週を通して調整週となった。
なお、「筆者がかねて記していた米12月SQ・29,200円~29,400円水準の実現性が高まっている」といった、今後の強気相場予想は変わっていないものの、先週の日経平均が上値の強行突破ができなかったことから、29,000円台達成の日柄は順延となった可能性があると見ている。
(先物手口で考察したように、利益確定売りをこなしていく必要があるようだ)
したがって、今週の日経平均は先週同様にもみ合いの展開が予想され、下値目処は27,800円付近(余裕幅を見れば27,600円付近)、上値目処は28,100~28,200円付近の上下レンジでの推移と見ている。
ただ、金曜のダウ平均が先週のもみ合いレンジを僅かに上方ブレイクしていることから、週初のダウが続伸し、先週のもみ合いレンジ上抜けを果たすと、日経平均も足元の短期調整レンジを上抜けてくると見ている。
いずれにしても、勢いのある上値追いというよりはジリ高に近い展開となり、本格的な反発は11/27・11/28、または12/8・12/9付近での開始を予想している。
なお、年内の高値余地については、9/14高値30,795円と8/22高値を結ぶトレンドラインが位置している28,800円処と考えており、米SQ・12/16を目処に達成すると予想している。
この28,800円は、ドル建て日経平均・200日線が206.62ドル(206.62×139円=28,720円)に位置していることから、海外投資家の視線から見た上値目処としての合理性を備えている。
(ただし、ダウ平均が買われる展開の際には、為替がドル安円高に振れることが想定されることから、円建て日経平均は伸び悩みにより、高値目処は上記想定から(為替水準次第では)200円~400円程度抑えられる可能性があることに留意したい。)
なお、足元の上昇トレンドが続くと見ている根拠としては、上述の先物手口や主要移動平均線を基にした考察に加え、足元のドル建て日経平均の移動平均線によっている。
足元のドル建て日経平均は、同25日線の11.21ドル上方、同75日線の4.56ドル上方に位置しており、両移動平均線ともに上向きを維持している。
また、28,800円付近で頭を抑えられるとの予想は、上述したように、ドル建て200日線については、足元の価格よりも上方に位置しており、緩やかな下向きとなっていることから、勢いよく突破していかない限り、抵抗線として機能する可能性が高いと見ているからである。
したがって、おそらく米MSQ・12/16付近にて示現するであろう日経平均の高値は28,800円程度が予想され、その後、日経平均は直近上昇に対する1ケ月~2ヶ月半程度の調整入りとなり、浅押しであれば28,200円、深押しであれば26,600円付近までの下押しを予想している。
なお、2023年の日経平均については、週足MACDの推移を基にした予測では、2023年央にも32,000円~33,000円到達があり得ると見ていることに変わりはない。