巻き戻しとは記したが、直近高値20,982円をクリアし、21,100円台で引けたことは日経平均が新たなレンジに入ったことを意味する。
また、日経平均・日足が一度跳ね返された一目均衡表の雲抜けを果たしたことも高値に向けた始動を開始したと考えられる。
さて、先物・オプションの動きとしては、ABNクリアが21,000円から上のコールに一斉にショートを入れてきた。平均200枚くらいで、21250が最大の457枚。(記載している枚数は筆者による集計)
ただ、コール21750を194枚積み増し、累計1,140枚としている。
これは、コール21500を1,171枚ショートしており、ほぼ同数であることから、仮に21,500円を上抜けたときには21,750円まで日経平均を引き上げ、コール21750をノックインさせる戦略と見ている。
一方、プットサイドでは、ショートプット20750をプット買いに変更し、上下のショートプットを100枚~300枚積み増している。
ABN-OP残高(推計)
21,750 | 1,140 | |
21,625 | 109 | |
21,500 | -1,171 | |
21,375 | -522 | |
21,250 | -160 | |
21,125 | -99 | |
-286 | 21,000 | -425 |
-135 | 20,875 | 29 |
318 | 20,750 | -651 |
-61 | 20,625 | 365 |
-660 | 20,500 | 212 |
808 | 20,375 | -62 |
なお、3先物は本日もラージ換算で約2,000枚売り越し、累計では約3,400枚を売り越している。内訳は、3月限先物ミニを-114,862枚売り越しているが3月限先物ラージを11,023枚買い越しており、限月も同じで差引イーブンであり、3,000枚台という売り越し枚数もそれほど多くはなく、今後、上下どちらかの方向に比重を置いてくるかが注目される。
なお、このほか本日気になったのは、Cスイスが2日連続で先物を計5,000枚を超えて買い戻し、3先物の累計が-861枚まで縮小した。
GSは2月SQ以降買い越しを続け、本日現在の3先物の差引計は16,000枚の買い越しに上る。
CスイスがこのままGSに次いで買い越しに移行してくるかが注目される。
なお、日経平均についての筆者の予想は、今週は高値21,300円台、安値は21,000円、おそらく週末は高値寄りで引けるのではないかと見ている。
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