左図のとおり、これまでの天井形成時と同じく比較的長め陽線の翌日に上ひげ短線となっている点である。
今夜、何事もなく昨日の高値を上抜けて引ければ問題ないが、仮に陰線となった場合、週末の米SQに向けて下向きの力が加わる可能性がある。
しかし、ここを乗り越えればダウの上値は大きく広がる峠の難所である。
さて、本日の日経平均は21,178円に位置する75日線に頭を抑えられ、ダウの117ドル高を受けても上伸できず、-4円安、21,139円で取引を終えた。
19:00現在、日経先物は21,180円と75日線近辺で推移しており、こちらも難所にいる。
仮に今夜のダウが強く、明日、75日線をGUで飛び越えれば、ダウ同様に強いチャートになるが、ダウが弱含んだ場合、目先、テクニカル調整に入る可能性がある。
なお、これはあくまでチャートのサインであり、個人的には、買い方は売り方を追い詰め始めたところであり、この展開は易々と崩れることはないと見ているが、どうなるか?
さて、本日の先物・オプション手口については、ABNクリアが大きく動いてきた。
筆者の集計(夜間・日中)では、昨日ショートに振った21,250~21500のコールを一転して買い戻している。特にコール21500については、ショート807枚を買い戻し、残高は-1,171枚から-364枚と大きく減少した。
また、コール22000を910枚買い入れ、昨日の-200枚から+710枚と大きく買い越している。
(おそらく、プット20250の1,195枚買い越しとのバランスを取っているものと思われる。ちなみに、コール21750の買い越しはプット20375買い越しと均衡させている。今後、どちらを外してくるか注目している)
プットについても一部プット買いが見られるものの、ショートの積み増しが目立っている。
残高(推計)
22,000 | 710 | |
21,875 | -437 | |
21,750 | 900 | |
21,625 | 40 | |
21,500 | -364 | |
21,375 | -393 | |
0 | 21,250 | -46 |
0 | 21,125 | -172 |
-506 | 21,000 | -425 |
-109 | 20,875 | 30 |
115 | 20,750 | -651 |
-164 | 20,625 | 365 |
-930 | 20,500 | 212 |
790 | 20,375 | -62 |
1,195 | 20,250 | 17 |
285 | 20,125 | -9 |
ABNの3先物全月(日経ラージ・日経ミニ・TOPIX)についても、筆者の集計では1,500枚程度買い戻しており、残高は2,000枚弱の売り越しと昨日の3分の1減少した。
これだけを見ればABNも上方向に舵を切ってきたように見えるが(100円程度上に振ってきたか?)、3月限OPはまだ始まって2日目であり、余談は許さないところである。
なお、GSの先物は若干の売り越し、Cスイスは約2,400枚を買い越し、トータルで1,500枚の買い越しに浮上した。売り越しから買い越しに転じた点は評価できるが、まだ買い越し一日目であり、このまま買いを積んでくるか注目される。
筆者は上方向を見ているが、今夜のダウ平均が懸念を払拭できるかどうかが短期的な動向の鍵を握っている。
スポンサーリンク