2019-02-17

今週の日経平均予想(2/17)

ダウ平均及びS&P/500の日足が、先週水曜に、反落が想定される上ヒゲ短線の気迷い線を示現し、翌日に小安く引け、調整ムードが漂ったものの、金曜に弱気を払拭する大幅高となった。
 
これはまさに新しいレンジ入りを示唆したものと見ている。
 
週末のNY時間にて、日経平均CMEは21,210円と週末の引け値から310円高で返って来ており、ザラバで抜けなかった75日線を超えており、筆者が2/14の記事で予想した75日線をGUで超える理想的な展開となっている。
 
また、米国市場の月曜休場のタイミングで高値を取ってくるタイミングも絶妙だ。
 
同時に、木曜のダウ平均が103ドル安と小幅な下げであったにもかかわらず、金曜の日経平均が一時300円近く下落し、終値が-239円安、20,900円で引けた点にも違和感があり、当日の記事にて "今夜の米国市場が引き続きカギとなるが(中略)全値戻りからプラス圏で引ける可能性もある" と記したとおりとなった。
 
なぜ、日経平均の3桁下落にもかかわらず、米国市場が上昇すると予期したかについては、当日の記事でも指摘したが、再度もう少し詳しく述べたい。
 
ABNクリアのオプション手口に加え、筆者集計によるGSの先物手口(詳細は下表)は約4,600枚の売り越しであったが、内訳を見ると売り越し枚数の約8割を夜間(前日木曜のナイトセッション)で売り、金曜の日中取引では1,000枚程度と売り越し枚数が少なく、また建玉の累計ではまだ1万枚程度の買い越しであることから、一時的な押し目の可能性が高いと推測した。 

 
さて、前置きが長くなったが、今後の日経平均予想については基本的に強気と見ている。
 
最良のケースで、月曜・火曜で21,400円台乗せ、週末21,500円~21,600円を想定している。
 
これが達成されるか否かは、月曜朝の寄り付きがCMEの21,219円を上抜いて寄りつけるかどうかである。

週末のドル円は上値が重く、円安に傾ききれなかったが、筆者予想どおりの展開になるとしたら、為替は月曜朝から円安方向に動く筈である。
 
週末に21,500円処を達成したなら、2月末または3月SQの3/8には2/13-14のもみ合い処21,130円+1,000円高の22,130円も想定内となる。(弾みがつけば22,500円)
 
リスクシナリオとしては、ABNクリアが21,000円のショートコールを金曜・日中取引終了時点で約800枚程度を建てていることから、金曜のナイトセッションで返済していない場合、仕掛け的な売りを入れる可能性があることに注意したい。(2万円前半のプットは2万円のショートプットと相殺?)

売り仕掛けを行っても成功しない場合は踏み上げ要因となる。
 
なお、月曜は売りに押されたとしても、21,100円処が下値目処と見ている。

可能性は少ないと思うが、仮に、月曜・火曜で日経平均が終値で75日線を越えられなかった場合は、売り勢力による抵抗が強い証であり、21,800円~21,100円でのもみ合いとなる可能性がある。
 
上値指向の有無については、月曜の先物・オプション手口からある程度の推測が可能と見ている。
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