なお、日経平均の日中取引終値は-107円安・21,086円だった。
また、安値は21,035円であり、一昨日からお伝えしていた筆者予想の「21,000円接近は買い」が的中した。
現時刻のダウ先物は120ドル高・26,670ドルで推移している。5日線が26,660ドルに位置しており、先物レベルながら5日線を回復した。
筆者の感触では、本日もう一日くらい小安く推移し、明日あたりから5日線回復と見ていたが、CNBC報によって一日早まったということだろう。
(取引時間に入って5日線を回復して引けるかどうかはわからないが、おそらく足元の価格からそう遠くない価格で東京時間に引き継がれると思う)
ただ、少し先のこととして、仮に米中通商交渉の完全合意となれば、世界景気の不透明要因の一つである米中貿易戦争が解決するかもしれず、米国利下げの大義名分が減ることにもなる点には注意が必要かもしれない。
また、米中通商合意と履行(期限)は別個の問題であり、仮にG20で合意したとしても完全履行までの道のりは長い。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
本日のABNのオプション手口を見ると、枚数的には二桁の小さいコール買いもあるが、来週の日経平均の筆者想定価格である21,500円に441枚の買いが入っているなど、ロングコールが目立っている。
22,000円のショートコールは、さすがにSQまでには到達しないだろうとの見立てから大口のショートを積んだと思われる。
プットサイドでは、21,000円から下のロングプットを利益確定しており、やはり本日の21,000円接近は弱気ポジの解消であったと思われる。
ただ依然として、21,000円には1,000枚を超えるロングプットを積んでおり、今後の手口が注目される。
先物については、ABNは-1,427枚の売り越し、GSは1,691枚の買い越し、Cスイスは-423の売り越しとなっている。
今後の予想
ムニューシン長官談話に齟齬はないと思われるが、合意内容の詳細が伝わっているわけではなく、またトランプ大統領の判断が待たれることから、長官談話を元にした株高の持続性が問われる。しかしながら、前述したとおり、ダウの一両日中の5日線復帰は筆者の想定内であり、おそらく、今夜のダウについては5日線の攻防になると思われる。
なお、本日の観測報によって週跨ぎのポジションが難しくなった。ムニューシン長官の談話も、トランプ大統領の指示が背後にあると推測され、その点も難解さを感じる。 ・・・キーボードに向かう時間が長くなってしまったので、明日以降の相場の展開を見て改めて記すことにする。
※22:30追記
楽観の後はトランプ砲による悲観となったが、テクニカル上、ダウが5日線を回復若しくは近くまで行くことができるかが焦点。ダウ60分足はゼロラインを割れて下降しているが、GUスタートでやや上向きに変化している。素直な動きとしては、もう一日停滞だったが、22:35現在は+100ドル高。
※22:45追記
やはり順当か? 一筋縄ではいかない。
※23:00追記
日足チャート 順当なら少し下げて、MACD反発
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