ダウ平均の反応については、小安く寄りついた後、一時は前日終値まで戻ったものの、徐々に利益確定売りが優勢となり、-360ドル安・21,052ドルで引けた。
日中足の値動きを見る限り、雇用者数や失業率の大幅悪化は既に織り込んでおり、足元の需給要因からの下落であったように感じる。
また、日足チャートも前日の陽線内の動きに終始しており、3営業日連続で保ち合って週を終えたことは売り圧力は低下していると考えられる。
傍証として、雇用統計に次いで23:00に発表されたISM非製造業景況指数は市場予想の44.0に対し 52.5と想定以上に高い。
これは雇用統計の3月平均時給(前月比)が市場予想の0.2%が0.4%に上昇していた結果と一致していることから、雇用者数の大幅悪化は米国の雇用形態が起因する一過性の減少と捉えることができるかもしれない。
ただ、目先のダウ平均の動向としては、2月以降の高値を結んだ上値抵抗線で頭を押さえられる状況が続いており、新型コロナウイルスの感染者数が増加する中では上値は追いにくく、売り物に押されながらの日柄調整を行っていくのではないかと見ている。
また、米国が感染者増加を食い止める手段として、現状よりも厳しい制限がとられる可能性が考えられ、売り仕掛けの材料とになる危惧があることからも、上値追いがしにくい現状にあると思われる。
したがって、今後のダウ平均の動向としては、足元の価格でのやや荒いもみ合いが続くと見ており、材料次第では3/24の大陽線の始点である19,722ドル、昨晩の終値から約1,000ドル~1,300ドル下方、またはさらなる不安が高まれば19,000ドル・18,000ドルまでの下落が起きる可能性があると想定している。
ただし、今後発生すると想定する悪材料が、これ以上のことが起こりようのない最終局面であると市場が見れば、短期間の大幅下落後、速やかに戻りの体勢に入ると思われる。
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