GW前後の日経平均予想
先週金曜の日々予想に「GW明けは高値で始まった後、早ければ即日、遅くとも5月SQ通過後に急落の可能性」との予想を記した。
この予想について、もう少し細かく整理してみたい。
まず、GW前の今週の日経平均については、昨日記したダウ平均予想と同じく強もみ合いを想定している。
4/24(土)5:00に引けた日経平均CFDは、ダウ平均の上昇を受けて29,200円台まで上昇しており、下降に転じていた60分足75MAが横ばいに変化しており、25MAは先週・水曜の安値を押し目に反発態勢に入っている。
なお、200MAが緩やかに下降していることから、上値を目指した場合にあっても、いったん200MA・29,400円付近ではもたつくだろう。
また、ダウ平均の最高値付近では上値が重いことが想定されることや、今週は東京市場のGW休場が直前に控えることから、積極的に上値を追う形にはなりにくいと.見ている。
したがって、今週の日経平均の予想レンジは下値目処は28,900円~29,000円、上値目処は29,350円~29,450円を想定している。
なお、想定どおりGW前を高値で通過した場合、また想定とは異なり小安く推移した場合(29,000円~29,100円?)、いずれにあっても、GW明け直後は堅調に推移する可能性が高いと見ており、29,400円~29,600円、感染者数が大幅に改善していた場合には、先々週のレンジ上限近くの29,800円程度まで上値が伸びる可能性があると予想している。
ただし、冒頭に記したとおり、遅くとも5月SQ通過後に急落の可能性があることから警戒が必要と見ている。
(金曜のダウ平均の上昇によりGW明け直後の急落の可能性は薄まり、翌週のSQを控えた「魔の火曜日・水曜日」または、SQ通過後に警戒が必要と見ている)
今後の日経平均予想(中期予想)
昨日のダウ平均予想に記したとおり、今年は久しく影を潜めていた『セル・イン・メイ』が現実化する可能性があると見ている。
先々週あたりに記したダウ平均200日乖離が警戒領域に達している危惧を感じている。
現時点においては、直近で120%となった2018年の高所には至っていないものの、上昇率(変化率)が高く、いつ急落(利益確定売り)となってもおかしくない現況にある。
また、週足チャート直近・日足の団子天井からは、あと一歩、上に抜け出したところで出尽くしとなる感触がある。
東京市場においても、先物建玉に大きな変化が出ている。
日経平均が30,714円のザラバ高値を取った2/16の野村証券の先物建玉は、下表のとおり-16万枚の売り越しであったが、先週末の同証券の建玉は-8.3万枚と2/16の建玉の約半分まで買い戻しが進んでいる。
また、買い筆頭のソシエテは2/16現在では8.2万枚の買い建玉を有していたが、足元では6.6万枚まで買い建玉を圧縮(利益確定売り)となっている。
(圧縮率は約20%と、野村の買い戻しほどには高くないものの、ソシエテは先週、速報値で1万枚を売り越しており、急激な売り越し幅の大きさには目を見張るものがある。また、ゴールドマン、バークレイズとも2/16高値からは売り越し基調となっている)
このように、売り主体の買い戻し余力が縮小しているとともに、買い主体のポジションの低下傾向が見られることから、相場は需給的にも一服局面にあると見ている。
また、日銀ETF買いについても、先週は前引けが-1%を超えたにもかかわらず、日銀はETF買い入れを見送っており、テーパリング(金融緩和縮小)の動きに出ていると見られる。
なお、個別銘柄においても、直近、好決算を出したにもかかわらず上値が伸びない銘柄が多く見受けられることから、既に今期の回復を織り込んでいる一方で、足元の変異ウィルスの感染拡大の影響から、今期業績については保守的に見積もらざるを得ないと思われることから、GW明けの決算発表で一転失望売りに陥る懸念があると見ている。
これらのことから、5月相場は、セル・イン・メイが現実化する可能性があると予想しており、ヘッジファンドの45日ルールの期限・5月中旬と東京市場の5月SQ・5/14と日柄の一致が見られる。
また、IOCのバッハ会長の来日が5/14の翌営業日となる5/17に設定されていることも偶然を超えた必然を感じることから、5/14のSQ通過後は要警戒と見ている。
これら「セル・イン・メイ」のシナリオが的中した場合の下値目処については、1/29安値27,629円を第1目処と見ているが、先の安値28,419円から800円程度の下落にとどまることから、昨年12月に約1ヶ月間のもみ合いとなった26,800円~27,000円が実質的な下値目処になると予想している。
なお、セル・イン・メイの格言は、「5月に売って9月半ばまで戻ってくるな 」であるが、果たして日経平均が9月中旬に転換を迎えることができるかどうかは微妙な状勢と感じる。
かねて「総選挙の告示」は買いと記してきたが、現時点では9月解散・10月投開票の追い込まれ解散の可能性が高く、コロナ対策についても、東京五輪開催を優先してコロナ対策が掛け声だけのお粗末なものであったこと、ワクチン確保にも無策であったことなどから、自民の単独過半数割れも想定される事態となっている。
なお、公明と合わせた過半数は維持されると見ているが、そうなれば管首相の交代論が出てくることは必至であり、日経平均の上昇は、首班指名まで待つことになる可能性があると見ている。
まだ先の話は、今後の動向を見守ったうえで再考することとしているが、目先は再来週のSQ通過後の動向に留意している。