2023-01-29

今週及び今後の日経平均予想(1/29)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



12/30にアップした「2023年及び1月の日経平均予想』にて、次のとおり記した。


>日経平均の1月の下値目処については25,500円(130円を割る円高となれば25,000円割れもあり得る)

>反騰局面では、日経平均は安値から2,000円~2,500円高を目指す

1月の日経平均は、1/4に25,661円の安値をつけた後、先週木曜に27,550円の高値をつけ、この間の上昇幅は約1,900円となり、筆者予想の2,000円~2,500円高レンジの下限に到達した。

(この間の経緯を手短にまとめれば、1/4安値及び、その後の二番底となった1/16・25,748円時点では、筆者はダウ平均のさらなる下落と日経平均の連れ安を予想していた。実際、ダウ平均は予想どおり下押しとなったものの、日経平均は逆行高で推移したため、連れ安予想は不発に終わった

足元の展開は、12/30に予想した反騰が示現したと見るべきであり、そうなれば、日経平均の反発は既に上限に達したか、あるいは最終局面に移っていると見ている。

なお、先週の日経平均は27,500円を上限とした高値もみ合いとなっており、筆者集計による先週・1/16-27の週間先物手口は以下のとおりとなっている。

(当週間手口については、日々集計の積み上げの速報値であり、正確な数値は月曜の残高報告まで待つ必要があるため、場合によっては数値に変動が生じる可能性があります)

   先物データ集計方法 → こちら


野村が-17,541枚の超大口売り越しとなっているほか、買い残高を一気に減らしたバークレイズは様子見を決め込んでいる。

また、アムロの買い越しはオプションと合わせてみるべきである。



また、下表・売り越し筆頭のみずほは、-7,951枚の大口売り越しとなっており、買い戻しの主役とはなっておらず、むしろ売り越している点に着目すべきと見ている。


海外勢の手口全般については、直近、何回か記しているとおり米株追従の範囲内に限られた積極的な売買を控えているように思え、野村・みずほといった国内大手の手口からは、足元の反騰ほどの楽観はないと筆者には見える。

これらのことから、日経平均は買われ過ぎの反動安を演じる過程に入っていると見ており、短期的には反落リスクが高まっている状態にあると想定している。

折りしも、騰落レシオは先週末に122%まで上昇しており、ストキャスティックスについても90%台のもみ合いと、買われ過ぎ圏にあるなど、オシレーター系指標には過熱感が現れている。

(米主要3指数についても、日足ストキャスティックスが買われ過ぎ圏に到達している)

これらのことから、今週は反落リスクが警戒される1週間と見ており、まずは先週も記したように今週前半に注意を要する。

※今週前半は2/1(水)のFOMCを前に、直近上昇に対するポジション調整売りが出やすく、FOMCの結果によってはポジション調整の流れを引き継ぐ売りの流れが起きやすいと予想している。

なお、筆者予想どおり下押しとなった場合、(これもかねて記しているとおり)週足ベースの調整に移行するか否かを見ていくことが必要と考えている。

なぜならば、日米株ともに週足ストキャ・MACDともに上昇途上にあることから、日足ベースの調整にとどまり週足ベースでは上昇トレンドを継続する可能性があるからだ。

現時点での判断は早計であるが、筆者の基本シナリオとしては足元の上昇は価格面では良いところまで来ているものの、
日柄満了となっていないため、調整は日足ベースの調整に終わる可能性があると見ている。

この場合、直近上昇の38.2%押しの26,800円前後までの押しがあれば需給的には調整一巡感が出てくる可能性があると予想しており、日柄的には早ければ2/17-20、通例では3/2、あるいは3/14までに28,000円~28,200円付近までの戻りを試すのではないかと見ている。

なお、3月末の配当権利取り最終日が近づくにつれ相場は軟調に推移し、4月中下旬までは冴えない展開が続くと予想している。



                           

 

※追記1/30(月)18:41


本日の残高報告を反映した先物週間手口は下表のとおり。




日曜にアップした「速報版」とは若干の差異はあるものの、概ね同様の結果となった。

なお、野村は本日、1500枚程度の売り越しとなっており、建玉残高からは、未だ売り積みの余地があると感じる。



                           

 

※追記2/2(木)18:02


本日、日銀が1月のマネタリーベースを公表した。前年同月比を算出したグラフが下表となる。


日経平均は1/4安値から急回復となり、その後も堅調な展開となっているため、マネタリーベースに注目していたところ、案の定、1月の同指標が急上昇となっており、昨年10月~12月がボトム圏を示唆している。

マネタリーベースの上昇は、12月の実質的な利上げと歩調を合わせていると見られる。

今後、来る春闘を前にゼロラインを超えて上昇してくると、景気回復の支援材料となり、日経平均も上昇基調に入ると思われる。

なお、日経平均については6営業日連続で27,300円~27,500円レンジでの膠着となっている。

そろそろ下方向に大きな動きが出てくるものと予想しているものの、価格が下がらずストキャが低下しており、日足MACDは上値余地を残していることから、この膠着が続く場合には、買い方優位となり、想定している反落は一段・二段の上値試し後となる可能性がある。
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