2024-02-19

2月第2週の週間先物手口と今後の日経平均予想(2/19)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




日経平均が1,239円高の急伸となった先週・2月第2週(2/13~2/16)、先物参加者がどのように動いたか、昨日公表のあった「取引参加者別建玉残高」を元に集計した週間手口は下記のとおりとなっている。

買い方のモルガンMUFJは買い越しながら2,045枚の買い越し枚と相場追従の範囲内であり、バークレイズについては-117枚売り越しと売り買い交錯にとどまっている。


取引参加者別週間先物手口及び建玉残高買い方上位売り方上位
週間手口ABNクリアリン証券ゴールドマン証券JPモルガン証券モルガンMUFG証券バークレイズ証券野村証券
みずほ証券
2月13日日経2252,591-103-5,644652862,474-592
TOPIX-1,03310,3502981,393-203-1,657-1,075
2月16日1,55810,247-5,3462,045-117817-1,667
建玉残高
TOTAL-1,680-1,73118,49084,28426,340-52,192-67,760
日経225-2,360-2,8614,6052,3546,0343,265-13,416
TOPIX6801,13013,88581,93020,306-55,457-54,344
<日経225先物>
2024年03月限月-1,945371,454-2,57910,7322,253-12,101
2024年06月限月0-157-1,232000-1,853
2月16日
<日経225mini>
2024年03月限月-2,283-20,40642,82451,076-46,95210,1205,377
2024年04月限月-1,864-7,0001,001-1,750-2600
<TOPIX先物>
2024年03月限月-1,3171,03315,63581,85521,144-53,731-54,344
2024年06月限月1,99797-1,75075-838-1,7260


売り方の野村・みずほについても様子見程度の取引であり、方向感が見えてこない手口となっている。

一方、ゴールドマンが10,247枚の巨額買い戻しにより建玉をイーブンに戻している。


その他・海外勢についても全体的には売り買い交錯となっている中、BNPバリバが-9,297枚の大口売り越しにより売り転となっていることに着目している。


週間手口クレディ・スイス証券ソシエテG証券メリルリンチ日本証券ドイツ証券BNPパリバ証券
UBS証券
2月13日日経22591,1821,578-884-1,277603
TOPIX0-2,3566,469908-8,020-2,420
2月16日9-1,1748,04724-9,297-1,817
建玉残高
TOTAL-61824,57827,5855,415-8,853-14,507
日経225-6437,5801,1562,38911,8477,099
TOPIX2516,99826,4293,026-20,700-21,606
<日経225先物>
2024年03月限月-1387,4646,4792,39616,5788,072
2024年06月限月-505-7610-7-5,858-1,248
2月16日
<日経225mini>
2024年03月限月08,595-53,22802,5172,749
2024年04月限月0170218,7500
<TOPIX先物>
2024年03月限月2516,89526,4293,026-20,775-20,606
2024年06月限月01030075-1,000

その他・国内勢については個人比率が高いと思われるSBIが2,641枚の買い戻し(踏み上げ)となっている一方、大和・SMBCが小口ながら売り乗せている。


週間手口大和証券SMBC日興証券楽天証券
SBI証券
2月13日日経2254171,8401,4341,065
TOPIX-2,086-3,48501,576
2月16日-1,669-1,6451,4342,641
建玉残高
TOTAL-13,590-11,749-170-6,461
日経225-1,775-4,380-170-5,565
TOPIX-11,815-7,3690-896
<日経225先物>
2024年03月限月-1,526-4,3580-2,541
2024年06月限月-249000
2月16日
<日経225mini>
2024年03月限月0-224-1,762-30,505
2024年04月限月0062269
<TOPIX先物>
2024年03月限月-11,815-7,3690-896
2024年06月限月0000


先物手口から見る限りにおいては、指数の急伸ほどには盛り上がっておらず、小口または出遅れの買いによって上昇した週であり手詰まり感を感じる。

また、筆者が日々観測している裁定残高の本日発表分(2/15現在)は以下のとおり、買い残が648,846千株と買われ過ぎの600,000千株を超えてきている。




翌2/16の日経平均は329円高と続伸、2/19は-16円安のもみ合いとなっていることから、おそらく裁定買い残は引き続き増加していると思われ楽観ムードの高まりを感じる。

これらのことから、短期的には日経平均の急落を警戒する必要があると見ている。

日柄的にもMSQまで2週間半と、スピード調整としては程良い環境と言えることから、引き続き筆者のメインシナリオである3月MSQでの史上最高値・38,957円更新を予想している。

ただ、先週の週間手口の考察記事どおり、足元の水準では買い方がさらに買い乗せてくる可能性は小さくなっており、スピード調整後のピークが二番天井となる可能性が生じており、最高値更新するか否かは微妙になっている。

(最高値更新は買い方の買い仕掛けが炸裂するかどうかにかかっており、現段階ではその可能性は先週よりも後退している)

なお、二番天井形成後の反落は大きめの値幅を伴う可能性があると見ており、値ごろ感から買いに来る出遅れ組が窮する展開になりやすいと感じる。




                           


                                        




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※追記2/21(木)19:18

最高値更新の可能性は先週よりも後退しているものの、足元の反落が押し目となって「適温相場」が継続し、短期的には筆者のメインシナリオである3月MSQでの史上最高値・38,957円更新の可能性は失われていないと見ている。

なお、MSQに向けた買い仕掛けではなく、足元の「適温相場」が日経平均を上昇させる場合には本格的な調整は訪れず上昇トレンドが継続する可能性があると予想している。

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