2024-03-30

今週及び今後の日経平均予想(3/31)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




先週の日曜・3/24にアップした「今週の日経平均予想(3/24)」にて、週間・日経平均予想レンジについて次のとおり記した。


>上値目処が41,000円~41,100円、下値目処が40,300円~40,500円

先週の高値は3/27・40,979円と41,000円まであと21円に迫り、安値は40,054円と40,300円を一時割り込んだものの翌日には切り返し、週の終値は40,369円と筆者予想レンジでの展開となっている。

先週の日経平均は、配当権利落ちの前日・木曜の大引け近くに先物に大口の売りが持ち込まれたことにより日経平均が200円幅で急落したため、翌日の配当権利落ちでは急落前に買い建てた筋のロスカット売りにより金曜に-594円の大幅安になったものと思われる。(なお、-594円安のうち約260円が配当権利落ち分であり実質-330円安にとどまる)

また、日経平均騰落レシオが130%を超える過熱感を帯びた状況であったことも売りを加速させる要因になったと見ている。

ただ、週末の騰落レシオは124%、日経平均の短期的な動向を予測する指標として有益なRSI(9)は71%と依然として買われ過ぎを示唆しており、木曜の配当権利落ちに絡んだ売り仕掛けだけでは短期的な過熱感の解消には至っていない。


加えて、来週から始まる4月相場においても、3月同様に銀行や生損保の政策保有株の処分売りや年金基金のリバランス売りが出やすい時期であるだけに、(証券筋は新年度相場入りと囃すだろうが)4月は低調に推移する可能性が高いと見ている。

なお、週初は高く始まることが想定されるものの、今週末は米雇用統計の発表があるため次第に手控えムードが漂う可能性がある。

これらのことから、今週の日経平均は方向感が乏しく上値が重い展開になると予想しており、予想レンジは下値目処が40,100円~40,300円、上値目処は40,800円~41,000円と見ている。

(なお、3/29(木)の追記にて「最も楽観的な見方としては、本日の40,054円にて短期的な安値をつけた(略)」と記したように、下値についても限定的となると見ている)




(今後の日経平均について)

前段で記したように4月の季節性から前半は弱含みとなり40,000円をめぐる攻防を想定しているが、3/28(木)付けにて追記したように39,600円付近への押し目がふさわしいと予想している。

その後は日経平均は反発し、42,000円近くまで上昇した後、日柄調整に入るというのが筆者のメインシナリオである。

(サブシナリオは43,000円到達後に日柄調整入り)

日柄調整のレンジについての明確なイメージはないが、メインシナリオの場合、どんよりではあるが41,000円~42,000円または40,500円~41,500円レンジではないか?と見ている。

なお、今後の相場で留意したいのは日銀による為替介入となる。

これまでは円安が企業収益を押し上げ、賃上げの好循環を果たすことに成功してきたが、春闘が終わったことにより、日銀は短期的には物価抑制の方向に動くと予想している。

具体的には電気・ガス料金の負担軽減措置が5月の使用分で終了することにより、一般家庭で1,500円弱の負担増になると言われており、そのような中、円安の進行は電気・ガス料金の高騰=家計の逼迫に直結するため、これまでの「やるやる詐欺」的な及び腰の為替介入を一変し、腰の入った介入に取り組む可能性がある。

その場合、ドル円レートは140円前半へと円高・ドル円が進み、日経平均は上述の筆者想定よりも弱含む可能性がある。





                           


                                        





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※追記4/1(月)18:24

本日の日経平均は寄り付き直後に先物に大口の売りが入り、ザラバ高値・40,660円から一時-900円超の下落となった。

終値は-566円安・39,803円。    

以下、次の投稿「3月第3週の週間先物手口」に加筆転記

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