※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
先週末・金曜の日経平均は、メガバンクの好決算による買いに加え、下方修正で売られた銘柄に買い戻しにより指数が上昇すると見ていた。
前場の日経平均は、予想どおり前日終値比600円超の反発となったものの買いは続かず、終値は107円高・38,642円にとどまり、筆者予想の下値目処・38,800円を下回って引けた。
なお、米国市場では米主要3指数が揃って大幅続落した流れを受けて、日経平均は38,039円で返ってきている。
さて、米主要3指数については11/12(火)の記事にてRSI(9)が過熱感を帯びていることを伝えており、直近の下落はパウエル議長発言をきっかけに利益確定売りが進んだことにあると見ている。
金曜の終値を反映した米主要3指数のRSIは下表のとおり、RSI(9)については11/13をピークに低下傾向が顕著になっている。
11/12の推計値では2日後に90%台に突入していたが、現在は2~3日後には、逆に売られ過ぎ圏入りが想定され、過熱感はかなり薄らいでいる。
さて、今後の日経平均についてであるが、冒頭に記した今期決算にて下方修正を出した銘柄がとことん売られており、これらの銘柄の週足ストキャは、押し並べて売られ過ぎ圏のボトムに位置している。
通期決算に不透明感のある銘柄は別にして、通期決算を据え置いている企業が多いことから、直近の下落によって業績悪は織込済となる時間帯が近づいていると見ている。
(日経平均の日足ストキャは売られ過ぎ圏ボトム、週足ストキャは売られ過ぎ圏入口に位置している)
なお、筆者は11/12の記事にて、「下値目処は38,800円、ここを割れれば38,300円」と予想しており、週末・米国時間の日経平均の下落も予想の想定内であり、足元の上昇トレンドは依然として崩れていないと見ている。
なお、月曜の日経平均については、週末比で-600円余の下落で返ってきており、VIX指数も急上昇していることから、当日の需給次第で52週線・37,752円を試すとなってもおかしくなく、場合によっては下回ることもあるかもしれない。
ただ、週末の米主要3指数はS&P500、ナスダックともに75日線で取引を終えており、日足ストキャも売られ過ぎ圏ボトムに届いており、チャート上の懸念は陰線で終えていることだけであり、ほぼ底値圏に達したと見ている。
なお、ダウ平均については75日線に400ドル余届いていないことから、来週の米主要3指数は週初にダメ押しのダウ75日線タッチ、S&P500・ナスダックが75日線をいったん割れる展開が最も理想的な形状と見ており、このほか小反発後にダメ押しの展開も想定している。
ただ、週替わりとあってこのまま反発に向かうケースも想定できる。
いずれにせよ、日足チャートからは反発が近いと筆者は読み取っている。
もう一点、足元の急落の発震源となった独DAX指数については短いながらも陽線引けとなっておりへ前々日の75日線タッチからの反発が継続しており、日足ストキャも底値圏のもみ合いから上放れしつつあるように見える。
これらのことからも、日経平均についても週初の下押し後は反発に向かうと見ており、39,000円台に乗せてくると(足元の下押しがバネとなって、メインシナリオでは来年と見ている)40,000円突破が年内達成となってもおかしくないと感じている。
今週の日経平均予想レンジは、下値目処を37,800円~38,000円(行き過ぎれば37,600円)、上値目処を39,200円~39,400円と予想している。