それでもSQ値が21,451.91円とSQ前夜の先物安値を約400円上回ったのは、東京市場が売り長の状態にあり、SQ参加者も連休明けの急落を見て21,500円を軸にSQ値を想定していたからと思われる。
東京市場の売り長を象徴する指標としては、ファーストリテの信用取組がある。週末段階の日証金残高は、貸株残が676,100株、融資残は0株と大幅な売り長となっている。
また、2/18以降、逆日歩状態が3ヶ月間継続しており、直近の貸株の積み上がりペースも急で、日経平均の1,000円を超える下げの中で上場来高値を更新しているなど、明らかに筋の手が入っている。
いずれ、どこかでドテン売りに転換し、日経平均の下げを主導すると見ているが、現時点では踏み上げを狙い日経平均の上昇に一役買うと見ている。
なお、5月SQは東京市場が10連休を挟むため参加者が薄く波乱の可能性は少ないと見ていたが、逆に参加者薄を狙って大きく崩してきた。東京市場の主要な安値はSQで記録することが多く、今後もSQ前の急落を警戒していきたい。
前置きが長くなったが、今週の日経平均は、SQ通過、米中貿易交渉のとりあえずの通過からいったんのテクニカルリバウンドに入ると見ている。
リバウンド入りをメインシナリオとしているのは、SQ明けでCMEがSQ値を上回って返って来たことや先週末のオシレーター系指標が底値圏を示唆していること、上述したファーストリテの信用需給が買い戻し先行に傾きやすいと見ているからである。
動きとしては、直近の急落度合いが大きいため急騰型ではなく、もみ合いながらも週を通して上昇する堅調型で推移する可能性が高いと見ている。
21,580円の節目を上回ることができればリバウンド機運がより高まる。
月曜はCME日経平均が21,495円で引けていることから、21,500円近辺でのスタートが予想されるが、14:00に悪化が予想されている「景気動向指数」の発表が控えている。
ギャップアップで始まった後、警戒感から利益確定売りに押されると見ているが、先週の米中交渉とは逆に、発表前に売られる展開となれば14:00の発表で出尽くしとなって買い直される展開を想定しておきたい。
下押しの値ごろとしては、金曜の終値である21,344円で下げ止まると見ており、予想どおり押し目となるかに注目している。
一方、サブシナリオとしては、明日、寄り付き値を上回ることなく陰線引けとなり、75日線・21,378円を明確に下回った場合には、明晩のダウ平均待ちとなる。
仮にダウが予想以上に下落した場合には節目の21,060円または21,000円が意識され、21,000円をも下回った場合にはさらなる下落が懸念される。
以上のことから、今週の日経平均の上値メドは21,600円~21,800円。下値メドは21,200円~21,000円。
なお、メインシナリオどおり上昇したとしても当面の上値メドは21,800円~22,000円、オーバーシュートで22.250円であり、ここから先は6/14のSQに向けての急落を警戒している。(G20での米中首脳会談を以てしても、中国からは米国が納得する回答を得られないと見ている)

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