もっとも、中国の報復関税砲は昨夜の早い段階から伝えられたことから、日経先物が先行して20,765円安値まで売られた。
筆者の予想として、昨日の記事に「20,810円から下は打診買いレベル」と追記したとおり、本日の日経平均先物は20,770円で寄りついた後、20,750円安値を底に急伸し、高値は寄り付きの310円高・21,080円、大引けは前日比-124円安・21,067円まで戻して引けた。
14:00の景気ウォッチャー調査は「現状判断」が0.2ポイント低下したが、「先行き判断』が0.4ポイント上昇し無難に通過した。
先物・オプション動向
ABNの先物手口は全体的にコール買い、プット売りが目立っている。
コールでは、22,000円へのロングコール388枚が最も多く、他の価格への枚数は少ないものの買い優勢の手口となっている。
プットでは21,000円にロングプット967枚の手口が際立って大きい。ロングプット21000の建玉は1,140枚と大口ではあるが、21,250円及び21,500円がショートコールになっていることやロングコールの比重が高いことを考えれば、相応のリスクヘッジと見ている。
なお、20,750円から下のプットに少量ながらショートプットを入れてきており、ポジション全体としては上方向へ移動している。
このポジションを額面どおり受け取ればABNの大口投資家は上を見ていることになる。
ABNの先物については-877枚売り越しと目立った動きはない。建玉は-7,369枚と規模は小さい。
GSは先物を2,734枚買い越し、建玉を9,642枚売り越しに縮小してきた。指数が前日比三桁のマイナスにもかかわらず売り越幅を縮小してきた点が興味深く、明日以降も売り越しの縮小に動くか注目している。
Cスイスは先物を771枚買い越し、建玉1,425売り越しと様子見中であり、今後、どちらの方向にポジションを傾けてくるかである。
野村證券は先物を-118枚売り越しとほとんど動いていない。建玉は102,682枚売り越し。今日あたりは大きく買い戻しに動いているのではと思ったが、動いていないところを見ると下値があると見ているのだろう。
ちなみに、ポジションコストは筆者推計で約800円程度含み益となっている。
一方、買い方のメリルリンチは先物2,876枚を売り越し、建玉を125,184枚に若干縮小している。
まとめ
本日の日経平均は、昨夜の記事に「仮にダウが-200ドル安を超えて下落したとしても、日経平均の明日の9日RSIは一桁台まで低下することから21,000円割れ達成での下ヒゲとなる可能性もある」と記したとおり、安値更新から反発となった。
(反発予想の根拠として、オシレーター系指標の低下に加え、昨日の日経平均-153円安にあってもファーストリテの日経平均寄与度は-36円と低位であったことや、日経平均の1,000円を超える下げにもかかわらず裁定買い残は徐々に増加していることを挙げたい。なお、ファーストリテの本日の日経平均寄与度は-11円と昨日よりも小さかった)
オシレーター系指標については、日経平均が切り返したとは言え、前日比三桁のマイナスで引けたため、9日RSIは日経平均が7.37、TOPIXも7.88と一桁台まで引き続き低下している。14日RSIも日経平均が17.80、TOPIXも15.45と売られすぎ圏まで低下している。
25日騰落レシオも74.92と70台に近づいており、売られすぎ圏の入り口におり、底打ちから反発に向かいやすい状況である。
また、売買代金は3兆円に乗せることが出来なかったが、出来高は17.33億円と3兆円を記録した先週金曜に迫る出来高となった。
連休前の終値から約1.500円下落したことになり値幅的にも達成感があるため、このまま急伸に向かってほしいところだが、連休明けから7営業日続落の急落の傷跡は深く、ここからの上昇には足元の価格帯でのもみ合いが必要と見ている。
目先は5日線・22,200円処を超えることが出来るかが焦点になる。一般的には5日線が急角度で下落していることから、いったん5日線で頭を抑えられた後、出直して5日線を抜き、75日線、25日線にチャレンジすることになると思われる。
今週の営業日は残るところ3日間であるため、21.050円~21,250円でもみ合い、上に離れた場合は75日線・21.400円が上値メドになると思われる。
なお、来週月曜は国内GDPの発表日となっており、マイナス成長の市場予想が多い中、小幅プラスとの予想もあり、空けてみるまでわからない不透明な状況が続く。
市場予想よりも悪かった場合は再度21,000円割れ、良好な場合は21,500円に向けて上昇すると見ているが、流れ的には、おそらく市場予想と一致または小幅改善になる可能性を感じている。
週内の日経平均は21,000を割れても深押しはないと見ており、ここからの空売りにはリスクがあると見ている。
※22:00追記
現時刻のダウ先物は90ドル高・25,415ドルに位置している。ダウの200日線は25,423ドルと足元の価格帯にあり、今夜は200日線奪回が目標となるが、昨夜は-617ドルと大幅安となったことから上値は相応に重く、もみ合いが予想され200日線奪回は微妙かもしれない。 ただ、昨夜の安値は3/11安値に肉薄していることから、直近の下げの大きさも手伝って、仮に下げても2点底形成からプラス引けは維持されると見ている。
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