2019-05-30

日経平均の下値模索は終了した可能性※2追記あり(5/30)

本日の日経平均は、昨夜の米国株安から安く始まり一時200円安まで売られたものの、昼前から先物に買いが入り、前日比-60円安まで買い戻された。終値は20,942円。

昨日の記事 "嵐はまもなく止み急速な戻りに?" 及び "足元で踏みとどまると考える理由・チャート編" の予想がタイミング良く的中した。

先物・オプション動向
ABNのオプション手口については、コールについては売り買い半々、プットについてはやや売り(ショート)に傾いている印象。


具体的には、21,250円~21,750円のコールをほぼ買い越す一方で、その両端(上下)のコールを売り越している。

特にコール21000は-400枚ショート、コール21,750円については459枚ロングしている。

もっとも、21,000円のショートコールについては、20,875円~20.500円のプットを小口にショートしていることからバランス上、ヘッジをかけているとも見える。

建玉からは上目線を感じており、引き続きコール買い・プット売りを強めてくるかどうかに注目している。

先物についてはABNが1,359枚の買い越しと2日連続での買い越しとなっている。建玉は-13,334の売り越しである。

GSは421枚売り越しで建玉は-1,419枚売り越しと様子見姿勢を継続。

Cスイスは-1,552枚売り越しと、4日連続での売り越しとなっている。建玉は-8,500枚と、それなりのボリュームを積んできており、仮に明日、日経平均が上昇した場合、どのような手口をたててくるかに注目している。

野村證券は2,470枚の買い越し(買い戻し)、建玉は-99,294枚と売り越し10万枚を切った。

まとめ
昨日の記事から特に変化している点はない。


今週、堅調だったマザーズが下落し日経平均が買い直されており、市場間の循環物色が行われていると見られ、投機資金は東京市場に留まっている。

また、日経平均の14日RSIは、先週木曜の日経平均21,151円時点の19.54から本日35.93と指数に先行して上昇しており、直近の下落がMSCIのリバランスに絡んだイレギュラーな仕掛けであった可能性を感じる。

ただ、昨夜の先物ナイトにて安値20,720円までの亀裂が入った需給整理が必要のため21,000円を前に足踏みが続くかもしれないが、筆者の受け止め方としては、下値模索は昨夜の仕掛けで終了した可能性が高いと見ている。

今夜のダウが反発し、日経平均上昇の支援となれば良いが、仮にぐずついたとしても大きく崩れない限りは日経平均の需給整理に一役買うことになる。

チャート上の節目として26週線21,157円の早期クリアが望まれるが、昨夜の亀裂の修復にはもう少し値固めのもみ合いが必要であり、今晩の米国時間でもみ合いをこなすことができれば、明日の日経平均は21,000円~21,100円乗せが可能と見ている。

おそらく来週になると思われるが、26週線21,157円を超えれば上値追い機運が高まるだろう。

※22:50追記
ダウ平均の初動は+70ドル高で推移。5日線までの距離はあと140ドルだが、5日線は下降中のため一気に上抜くのは難しい。 80ドル~100ドル高で引ければ乖離は80ドルに縮み、来週初めには5日線が上向きに転じる。なお、(難易度は高いが)ダウが100ドル高以上で引ければ、明日の日経平均がダウに先んじて5日線21,066円の奪回もあり得る。

※23:05追記
「対中交渉は上首尾、中国は取引成立を希望」とトランプ米大統領がツイートした模様。今後、G20に向けてトランプ大統領の同様の発言が増え、株高の誘因材料となろう。 ただし・・・。
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