2019-05-09

指標面では買いもオーバーシュートを警戒(5/9)

本日の日経平均は昨夜のダウ平均が2.24ドル高と持ち堪えたにもかかわらず-200円安・21,402円の大幅安となり、75日線・21,357円を一時割り込んだ。

確かに円高に振れてはいるものの、ここまで弱い理由にSQ要因(売り圧力)の可能性が考えられる。

また、もう一つの考え方として、ダウ平均が75日線タッチまで下落したことを受け、ミラー相場である日経平均も75日線タッチまで下落したとの見方である。

先物・オプション動向
本日の日中取引が5月限の最終取引となり、ナイトからは6月限となる。よって、5月限の参加者は本日の建玉にてSQ決裁となる。


ABNのオプション手口は、コールでは大口ショートコールとなっていた22,000円を1,095枚買い超し-298枚売り越しまでショートを縮小する一方、21,750円・21,625円を合計1,454枚売り越し、ショート幅を拡大している。

プットでは、21,500円を1,025枚と大口買い越し、建て玉を2,352枚の買い越しとする一方、21,250円を-1,106枚売り越し、大口のロングプットを248枚の買い越しとほぼ中立に戻している。

このプット21,250円のロングプットの縮小は、ショートコール22000円の縮小と一対となっている。

全体的には、やはり本日の日経平均の下落を受けて下向きに変化しており、ABNとしてはSQ値を21,500円または21,400円以下に誘導したい思惑を感じる。

ABNの先物は-845枚の売り越しと穏やかな手口である。5月限の建玉は528枚買い越しと、特段の勝負はしかけていない。

GSの先物は-278枚を売り越し、5月限の建玉は-2,123枚売り越しとやや売りに傾いている。

野村證券は-1,341枚を買い越し、建玉を109,846枚と若干減らしている。

まとめ
本日の東証一部の出来高は16.89億株と今年1月から最大の出来高となった。売買代金も3兆円には乗らなかったものの、2.85兆円と大商いである。


9日RSIも日経平均が21.34、TOPIXが16.78とかなり売り込まれている。騰落レシオも78.98と売られすぎの基準となる80を下回った。

米中交渉の落としどころが見えてこないことが投資家心理を不安にしているが、米国が25%関税を発動しても協議は継続となればイベント通過から反発に移りやすい。

現時点でのメインシナリオは、SQ通過後も日経平均が支えられ、明日の米国市場も米中協議通過から材料出尽くしで二番天井に向けての上昇を想定している。

ただ、本日の空売り比率が47.5%とかなり高いことやTOPIXの下落率が日経平均を超えており、北朝鮮が飛翔体を打ち上げによる威嚇行動の展開と重なっている点がやや気がかりである。

この「空売り比率の47%台への上昇」+「SQ日」の組み合わせは3月SQの3/7と一致しており、同日は前日比-430円安の大幅安を示現し、大引けは21,025円と値ごろも近いものがある。

ダウの75日線は25,836ドルに切り上がっており、20:00現在のダウ先物は-107ドル安・25,860ドルとほぼ75日線上にあることから、現物取引開始でマイナス幅を縮めていくことができれば良いが、逆に下落していくようだと75日線割れとなり、もう一段の安値更新も視野に入ってくる。

ダウについては、昨夜の引け際の-150ドルの急落がやや不安要因となっており、序盤の動きはチェックしておきたい。

予想としては、75日線上での安値もみ合いが妥当と見ており、明日の日経平均のSQもメインシナリオは本日の大引け値とそう離れないと見ている。

ただし、本日も日経平均は大幅下落しながらも、ファーストリテやソフトバンクGが強含んで日経平均の下げ幅を抑えていることから、これら日経平均寄与度の高い銘柄を使ってSQ値の下押しを画策される可能性もある。

また、SQを無事に通過した以降は、逆にこれらの銘柄で下支えしていた日経平均の値を保つ理由がなくなり、一気に梯子を外し売り転換する可能性もある。

RSIや騰落レシオは底値圏にあるが、米中交渉をネタにオーバーシュートの下げを画策する可能性もあり、SQ後のこれらの銘柄の値動きにも警戒が必要と見ている。

仮に明日の日経平均が本日の大引け値を上回れば上方向が有力となるが、逆に21,000円近くまで下落した場合には、昨年の下落の悪夢が想起され、気持ちの良いものではない。

米国市場も大きく下落した後であり、転換する際には底値圏での十字足が出ると思われることから明晩の米国市場の動きを確認してからポジションを持っても遅くはないと見ている。
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