2019-06-10

主戦場は9月限に持ち越しか?※追記あり(6/10)

本日の日経平均は、週末の米国株が思いのほか強い上昇となったことから、日経先物は週末の現物終値比250円超のギッャプアップ上昇で始まった。

その後、利喰い売りに押されるも21000円台で推移し、後場は25日線21,102円が上値メドとし意識され一時下回る場面があったが、買いの力が上回り25日線を上抜いて引けた。

日経平均終値は249円高・21,134円。筆者予想のとおり大勢は昨年10/26-11/8をなぞるように75日線(一目均衡表の雲のネジレの少し下)に向かって上昇している。

なお、昨日、一目均衡表を未貼付だったため、昨日の記事に貼付するとともに、本日の値動きを含めて上図のとおりアップデートした。

先物・オプション動向
まず、先物手口を紹介しているサイトが幾つかあるが、たいていは期近の限月、現在は6月限の手口のみの掲載であるため、ABNやGSの売り越しが激しく驚いた方もおられると思う。


筆者の集計(週末の夜間取引+本日の日中取引、立会外も含む)では左表のとおり6月限の売り越し分はそっくり9月限を買い越しており、一足早く6月限→9月限へのローリングが行われている。

つまり、先物の主戦場は6月限から9月限に移った可能性が高い。
 
(本日は週1回の残高公表日であり、先物と21,125~20,625のオプション残高が修正報告されたため、週末の掲載データと一部異なっている)

さて、ABNのオプション手口については売り買い交錯、未だ方向感をさぐっている状況に見える。

同色でマークした手口のとおり、コール買いにはプット買いを、コール売りにはプット売りをぶつけてえり、上下どちらの方向にも動き得る相場追従型を採っている。

建玉では、ややロングプット有利の下を見る形勢となっているが、明日または明後日の動き次第ではドテンも売り偏重もあり得る。

先物についてはABNは-473枚を売り越しと本日の手口は様子見、建玉は-13,349枚売り越しとやや売り目線である。

GSは-1,004枚買い越し、建玉は757枚買い越しと引き続き様子見姿勢となっている。

まとめ
昨日アップした
"今週の日経平均予想"のとおり、一目均衡表のとおり、目先は雲のネジレに向かっての上昇局面にあると推測している。

また、ダウについては、一目均衡表の雲上限26,249ドルに向かって上昇しており、目先はここを上抜けるか、頭を抑えられて跳ね返されるかが焦点になっている。

また、この価格帯は、今朝の(東京市場開場前の)ダウ先物の高値26,251ドルと一致しており、重要な節目となっている。

19:30現在のダウ先物は116ドル高・26,100ドルに位置しており、あと+150ドルとなっている。

この26,250ドルを上抜けるようであれば、日経平均は明日にも21,300円に到達し、跳ね返された場合には21,000円でのもみ合いとなる可能性がある。

筆者の予想としては、前者の上抜けか、手前(26,000ドル~26,200ドル)でのもみ合いが優位と見ているが、ダウはボラタイルな値動きが続いているだけに、何らかのきっかけで勢いがついた方向に動きやすい。

上方向が優位と見る理由は、今回の上昇は6/21米国市場のメジャーSQ "Triple witching day"に向けた仕掛けと推測しており、もしかすると、日本の政局に合わせて7月末~8月初めまで続く大きな相場になる可能性も感じている。

※6/11-8:00
昨夜のダウ平均は一目均衡表の雲上端で跳ね返された。日経平均は21,000円~21,100円前後で持ちこたえる可能性はあるが、ドル円下押しと日経平均のメジャーSQ前の売り崩しを警戒したい。
  スポンサーリンク