足元の相場感としては、6/3から始まった反発の時間帯にあり、日経平均は引き続き上を目指していると見ている。 具体的には、日経平均日足・一目均衡表のとおり、目先は雲のネジレに向かっての上昇局面にあると推測している。
雲のネジレは現時点で6/14の日柄にあり、価格は21,577円に位置しており、おそらく今週の日経平均は21,200円~21,400円あたりまでは到達するのではと見ている。
焦点としては、このネジレを上抜くことが出来れは日経平均は22,000円超に向かい、ネジレまたは手前で押し返されれば再度20,000円接近が危惧される。
日柄としては、雲が最も薄い6/14のネジレで上抜けるのが理想的であるが、6/17までは雲が薄くなっていることから、仮に6/14までに上抜けることが出来なくても、6/17までに雲の中に入ることができれば上抜けは可能と見ている。ちなみに6/19はFOMCが予定されていることから要注目日となる。
ダウについても同様の推移で動いていたが、週後半の大幅連騰によってネジレ手前の雲の下限まで上昇している。 ※ダウの一目均衡表についてはこちら→今後のダウ平均予想(6/8)
ダウについてはもう一段上昇した後、高値もみ合いに入ると見ており、その期間にドル円が円高の修正局面に入ると予想しており、日経平均の出遅れ修正が図られるのではないかと見ている。
リスクシナリオとしては、6/14のメジャーSQに向けて筆者が監視しているABN等の手口がややロングプットや先物売り越しに傾いており、米国市場の動向から週初に巻き戻されない場合、強引な先物売りによって値崩れが起きることが懸念される。
この場合は、月曜の終値は21,000円割れとなるか、ナイトセッションに入って急速に売られる展開になると思われることから、月曜の値動きについては夜間を含め警戒したい。
なお、日々の手口の分析からは、ABNの大口投資家は先々週までは上を見ていたが、今週初めのメキシコ関税ショックから売り転換したものの、週央からの戻りに乗ることが出来ずポジションの方向性に迷いが生じており、月曜の東京市場で一気に修正を図ってくる可能性もあり、その場合、月曜の日経平均は大きく上振れする可能性がある。
今週の日経平均の上値メドは21,250円~21,450円、下値メドは21,950円で、ここを下回った引けた場合は、週末SQの主要な参加者が理外の下値模索を狙って誘導していると見たほうが良いかもしれない。
〇衆参同日選について
今朝、日経新聞が「衆参同日選見送り強まる 消費増税予定通り」と伝えているが、少なくとも衆参同日選についてはまだまだわからない。(消費増税については半々) 安倍首相のイラン訪問が成功し、G20も成功、米中の貿易摩擦も一時的に緩和、北朝鮮訪問のメドが立てば、衆参同日選をやらない理由がない。
※22:50追記
消費増税の凍結があるとしたら、G20にて米中首脳会談を開催しないまま帰に着き、対立激化から世界経済が混乱した場合だろう。ただ、米中は、遅くとも年末までには何らかの合意に至り、実際には経済ショックは起こらないだろうが・・・。可能性についてはわからない。本来的には6月末までに両国が納得するには至らないと思えるが、議長国の顔を立てて大筋合意等を行い、その後の協議で決裂するパターンも考えられる。 即ち、7月~8月に再度消費増税の取扱を決めるタイミングが訪れるかもしれない。
