2019-06-16

今週の日経平均予想(6/16)

週末の日経先物ナイトセッションは20,980円(現物換算21,040円)で返って来た。金曜の日経平均大引け値と比較して76円安く返って来たわけだが、25日線を11円上回っており、25日線が節目の価格として意識されていると思われる。

またダウ平均も、直近の大幅上昇を受けて週末要因から売られる可能性があったが、筆者の強気予想どおりもみあいと小反落にとどまっており、(利益確定の動きは見られず)需給面からも上方向が優位と見ている。

日経平均の日足チャートは、窓を空けての上昇や下落の短いコマ足が目立っている。これは、ダウ平均に忠実な動きとなっているため、先物ナイトセッションのを超える動きにはなっていないミラー相場の証である。

したがって、今週もダウの動きに寄せる展開が想定され、日中取引の値幅は小さく、日本時間夜~早朝のダウの動きを推測したポジション取りを強いられる難易度の高い相場が想定される。

ただ、昨日、ダウ平均の予想に記したとおり、個人的にはダウは上を狙っていると見ており、目先停滞する動きはあっても日経平均もダウの上昇に引きずられて上を目指すと見ている。

日経平均日足MACDはシグナル線とパラレルに走っており、日中足ではいったんMACDがシグナル線までタッチまで下りてくる局面が生じることがあるかもしれないが、シグナル線タッチから上昇すると予想している。 

FOMCでの利上げ判断は?

今週は6/19のFOMCでの利上げ判断が焦点となるが、さすがに利上げ示唆に留まると見ている。

週末の米5月小売売上高の上振れでドルが買われ、ダウも下げ幅を縮めたように、市場は利下げ期待からドル売り基調ではあるが、同時に買戻しも狙っており、FOMCでの利下げ示唆の初期反応としてはドル売り円買いが生じると見ているが、その後は出尽くしから急速に買い戻しが入る可能性があると見ている。

その意味では6/19(日本時間6/20)のFOMCが一目均衡表の雲のネジレと日柄が一致しており、大きく動く可能性があると見ている。

なお、世界主要4市場では東京市場の戻りが最も弱いが、筆者が先行指標としてみているDAX指数をはじめダウ、FTSEの日足は20EMA-40EMAの帯は上向きを維持しており、株価も帯の上に出ており、上昇基調を維持している。
これらのことからも、日経平均は出遅れている分チャートは弱いが、目先は他の市場と同一歩調をとって上方向に向かい、仮にメインシナリオと見ているFOMC後に円高一服となれば、大きめの陽線を立てるのではないかと見ている。

今週の日経平均の上値メドは75日線21,455円、月内では200日線21,969円。一方、下値メドは20,900円を下回ることがあれば6/5窓明けの20,646円が想定される。


安値の想定ケースは(筆者としては想定外の動きであるが)FOMC後の円高進行、G20で米中首脳会談開催せずといった悪材料が重なるケースを考えている。

明日の焦点

なお、明日の日経平均については、米小売売上高でのドル買いを維持した108.50円台が続いているが、引き続きこの水準が維持されるかどうかが焦点となる。

また、本日ビットコイン高値が101.7万円と100万円の大台乗せ、急伸している。18:30現在、98.5万円と売りに押されているが、直近の日経平均20,300円への下落に際してビットコインに資金が流入し、株安・ビットコイン高が示現していた記憶が蘇る。

株とビットコインの相関関係は明らかではないが、明朝、ビットコインが再度100万円大台を狙う強い動きを見せていた場合は、日経平均の動きに変化(相反か併存か)があるか方向性を確認すべきと思われる。
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