14:30には前日比40円高で推移していたが、寄り前20分に利益確定売りが入って反落し、日経平均終値は7円高・21,124円。5日線をかろうじて2円30銭上回って引けた。
引け前のまとまった売りに東京市場参加者のセンチメントが現れている。
ダウ平均の予想
先週のダウは5営業日にわたって直近の上昇に対する時間の調整を行っており、週足では上下に短いヒゲを持つ十字足となっている。通常、十字足は気迷い線と解されるが、前週の長大陽線が前々週の陰線を包む「かぶせ線」となっていることから、筆者は上有利と判断している。60分足でも直近の上昇に対する時間の調整によりMACDはゼロラインを割ることなくもみ合っていることから、もみ合い終了後は上方向に放れると見ている。
上昇幅に対かる時間の調整幅がやや短いため、あと1日~2日の調整を要する可能性があり、60分足からも日柄的に6/19のFOMC前後が転換点と推測されることから、今夜のダウについても、おそらくもみ合いが続くと思われる。
引き続き26,250ドルを上回れば上方向がより明確になる。
先物・オプション
ABNのオプション手口はプット・コールともに売り買い交錯で、足下の権利行使価格では、ややコール売り・プット買いに傾いているが、建玉(推計)についてはプット・コールともロングを積んでおり、依然としては構成としては相場追従型と見ている。
先物手口においても、ABNのほかGS、Cスイスなど筆者が監視している範囲においては大口の手口は観測されず、1,000枚以下の小幅な手口に留まっており、様子見姿勢の継続を感じる。
まとめ
本日の日経平均の9日RSIは83.62と短期的な過熱圏入りを示しており、ダウの小幅反落、月曜、FOMC待ちといった状況下では、本日の場中に買われながらも引けで押され、7円高といった膠着した値動きとなるのもやむを得ないと感じる。ただ、14日RSIは46.45と中位にあることから(ダウは週末59、本日68とやや高い)、上値余地があるものの、本日上回った5日線についても足下ではもみ合いながらも下向きとなっており、なかなか上抜けるきっかけが掴めないといったところである。
5日線については、足下でもみ合いを続けた場合、6/20に上向きに転じることから、やはりFOMCの日柄と一致しており、複数の指標がFOMC明けの6/20が転機となることを示している。
また、25日線(本日21,027円)は足下では2円上向きであるが、明日以降、日経平均が弱く推移した場合は下向きに変化しやすい傾向を持つことから、仮にもみ合いとなった場合でも終値は悪くても小幅安、最悪でも25日線を下回ることなく推移することが上昇に必要な要件となる。
FOMCについては、FEDウォッチによると、FRBの6月利下げ確率は29%、7月は88%となっており、今回は利下げ示唆が順当であると見ており、個人的にはイベント通過から、足下勢いのある方向に動くと見ている。
