2019-06-18

ダウ平均一足早く上放れか?※3追記あり(6/18)

本日の日経平均は午前10時頃、25日線21,027円割れをきっかけに先物に売り仕掛けが入り、終値は-151円安・20,972円と21,000円を割れて引けた。
 
騰落の方向性を計る基準と考えていた25日線を割れたことから下方転換が疑われる一日となった。
 
ただし、東京時間のダウ先物は日経平均が-200円安の際にも-50ドル安程度で、日経平均の大引け時は-10ドルと依然として保ち合いを続けており、他のアジア市場も堅調に推移していたことから下落は限定的と見ていたところ・・・。
 
夕刻のドラギECB総裁の利下げ言及でユーロ売りドル買いが活発化し、ドルインデックスの急騰から欧州株が大きく反発し、日経先物は19:00現在、20,970円(現物換算21,030円)と再度25日線を越えてきた。
 
本日の日経平均の下落は、FOMCを前にドル買いのポジション調整によるドル売り円買いに乗じて、出来高薄の中、日経先物の売り仕掛けが奏功したものと見ており、また、このところ連日記している9日RSIの過熱感も下落要因の一つになったと考えられる。(本日の9d-RSI=61.59まで低下、14d-RSI=49.15)
 

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


本日のABNのオプション手口は、コールについては売り買い半々ながら、やや遠い権利行使価格を売買しており、あまり積極的な手口ではない、
 
プットサイドについては、20,500円に積んだ大口のロングプットを利益確定し、ドテンでショートプットに転換しており、うまく利益を得ている。
 
足元の価格に近い権利行使価格のプットオプションの手口はコール同様に薄く、方向感が出てくるのを待っているように見える。
 
ABNの先物については、-174枚売り越しとオプション同様に様子見。建玉は+7,388枚とまずまず積んでいる。
 
GSは-2,558枚売り越し、建玉は-11,215枚売り越し。Cスイスは-2,489枚売り越し、建玉は-4,491枚売り越し。
 
これらの本日売り越した投資家が明日以降、どのような手口を見せてくるか注目される。
 

今後の予想

前述のとおり、東京時間のダウ先物は下げておらず、6日間続いた保ち合いが依然として続いていたが、夕刻のドラギ発言でダウ先物は19:00現在60ドル高・26.170ドルで推移しており、このまま取引時間に入った場合、ギャップアップから一足早く上放れとなる可能性がある。 

目先、26,248ドルを明確に超えれば、筆者が予想している保ち合い(もみ合い)離れの上昇に結びつくが、FOMCを明日に控えた中、目先の高値更新は難しいかもしれない。
 
ただ、保ち合い水準を下回る可能性は少ないと思われることから、今夜も引き続き保ち合いとなったとしても、明日はFOMCにて余程のネガティブサプライズがない限り日柄満了から上放れとなることが想定される。
 
日経平均については、本日の下落で停滞した分、上値はやや限定的となるかもしれないが、FOMC・日銀会合通過から上値を試す展開に入ると予想している。
 
なお、日経平均・一目均衡表の雲のネジレが本日であり、急落・急伸とやや異例の変化日となった。
 
今後の見通しとしては、今週末の米国市場がメジャーSQであることから、おそらく週末までは高いと見ており、上昇の勢いが強いか、G20への期待感が高まれば来週も強い展開が続くと思われるが、相応であればSQで上昇一服となりやすいため、来週初めの動きには注意したいところである。

※21:50追記
現時刻、ダウ先物145ドル高・26258ドルとなっており、ギャップアップで始まることが確実視される。 焦点は26,250ドルを上回って引けることができるかどうかだが、利下げ(示唆)期待から10年債利回りが低下しており、おそらく上回って引けると思われる。達成後の 次の目標は4/23の最高値26,695ドルであるが、こちらも奪回の可能性が高いと見ている。

※22:40追記
円急伸108.05、先物下落。金利差からの円買いかと思ったが、どうやら新潟での震度6強の地震。津波予想1m、震災被害は限定的との判断で戻ったが、それ以上にダウ300ドル超の上昇で円安に。・・・6/20黒田さんの出番なしか?

※23:00追記
ダウ寄り付き26,227ドル、現時刻26,445ドルと寄り後220ドル高。本日のGU陽線は固い。・・・となると、週内3営業日、三空の可能性を考えるべきか??
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