2019-06-02

今週の日経平均予想(6/2)

先週の予想では21,000円回復からいったん21,800円を目指す展開を考えていたが、金曜朝の米国による対メキシコ関税導入によって、日経平均は21,000円を見ることなく失速した。

これが単なるアクシデントなのか、株価の予見性からの警告なのか、今週は手さぐりで答えを見つける週となる。

まずチャート分析からは、日足MACDがシグナル線からのデットクロスの兆しがあり、金曜終値21,601円に対し、先物ナイトの引け値は21,450円と-150円安で返ってきていることから、あまり良い雰囲気ではない。

早期に金曜の終値20,600円を取り戻せない場合、2/8安値 20,315円、心理的節目20,000円、N計算値 19,819円がそれぞれ下値のメドとなる。

ただ、金曜のTOPIXは直近の安値1,508.85を割り込んでおらず、週末のダウ平均も-354ドルの大幅安となったものの高値から38.2%押しにとどまっていることから、TOPIXやダウが週末の終値を明確に割り込まなければ、早期回復の芽も出てくる。

また、金曜の上海総合指数は日経平均の大幅安にもかかわらず週間では上昇しており、月曜の上海総合指数が引き続き日欧米の株安に引きずられることなく堅調に推移した場合、他市場のセンチメント回復につながる可能性がある。

一方、ここのところ鮮明になっている株安・仮想通貨高が顕著であり、株式市場から待避した資金が仮想通貨に流入していることが考えられ、この流れはもうしばらく続く可能性もある。

まずは月曜の日経平均及びドル円の寄り付きが週末NY時間の終値比から上下どちらの方向で始まり、どちらに動いていくのかを確認したい。

なお、日経平均日足・一目均衡表では6/18~20、21,600円あたりに雲のネジレが生じており、6/14のメジャーSQに向けてネジレに向けて上昇するシナリオも捨てきれず、仮に目先下落したとしても、「総悲観は買い」の可能性がある。

(6/19のFOMC、6/19-20の日銀会合の主要イベントに加え、株価下落に伴うGPIFのリバランス買い等の思惑も生じやすい)

今週の日経平均の予想としては、下値メドが20,300円、ここを割れたら20,000円、オーバーシュートで19,819円。上値メドは週初に20,600円を回復すれば20,800円~20,950円と予想する。
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