2019-06-28

ダウ先物上昇も追随買い持続は慎重に?(6/28)

本日の日経平均は-62円安・21,275円。米中首脳会談を控えて手じまい売りといったところか。

売買代金が昨日に続き2兆円の大台超え、ただし値下がり銘柄数が1,235銘柄と全体的にも昨日の251円高に対する利益確定売りに押された形になっている。

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)

本日のABNのオプション手口は、引き続きコールの売り越しが目立っており、建玉で見ても足下の価格帯ではショートコールが増えている。

プットサイドでは、本日の手口としてはロングショートの買い戻しが目立っているが、建玉としてはロングショートが並んでおり、ここから上を狙う道筋は見えてこない。


ABNの先物についてはオプションとは正反対に5,706枚の買い越しで建玉を10,965枚に積み増している。なお、積み増しの主体は9月限である。

GSは-179枚の売り越し、Cスイスは-2,628枚の売り越しとなっている。週明けも売り越し基調が継続するか注目している。

今後の予想

G20での米中首脳会談については、昨夜、中国外務省筋が「米中の一時休戦合意は承知していない」と報じたものの、本日の上海株は-0.6%の下落にとどまり、際だって影響を受けた様子はない。

どうやら協議継続・10%課税が流れのようだが、依然として25%へのカードは米国が握っており、中国としては不利な状況であるが(瞬間的にはリスクオフの反応となると思われるが)、長丁場の中では一里塚でしかないことを市場は理解していると思われる。

また、米中対立よりも、来週の米雇用統計や7月の利下げの有無に関心が移っているようにお燃える。

19:30現在のダウ先物は欧州株の堅調を受けて+85ドル高・26.611ドルと、本日の5日線26,621ドルにほぼ並んでいる。5日線は下向きであることから大きく超えてくることは難しいと思われ、足下は上向きの25日線25,931ドルの上昇待ちと見ている。

ただ、RSIは依然として70%台と高値圏にあり、注目していた60分足MACDの直近安値を昨夜下回ったことから、勢いとしては下方向が優位と見ている。

次はMACDがゼロラインで下げ止まるかどうかを確認したい。

今夜については、仮にダウが上昇したとしても直近下落のショートカバーの可能性も捨てきれない。

また、本日の日経平均の空売り比率は49.2%と高率で50%に接近している。空売り比率が一日遅れて日経平均を押し下げることもあるため、仮に今夜のダウが高く、月曜の日経平均が上昇しても追随買いの持続は慎重に考えるのが良いかもしれない。

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