2019-06-04

明日は急騰の可能性※3追記あり(6/4)

昨夜のダウ平均は、序盤もみ合いから上昇したものの、ナスダック総合が大幅下落した流れを受けてもみ合いに押し戻され、終値は4.74ドル高・24,819ドル高で引けた。

ダウ先物が東京時間から大きく売られていただけに、前日終値まで戻したことは健闘したと言える。また、懸案となっている38.2%押しの24,791ドルを100ドル上回って引けていることも反発への期待を感じる。

また時間外に入り、19:30現在+180ドル高と38.2%押しレベルからさらに差を広げており安堵感が漂っている。

本日の日経平均については昨日の安値を若干下回ったものの、安値圏ではしっかりと反発し、終値は-2.34円安・20,408円で引けた。同じような値動きを想定している昨年の10/26-11/8と同様の動きとなっている。(後述)

先物・オプション動向
ABNのオプション手口については、引き続き全体的にプット買い優勢となっている。特に本日の20,300円割れに際してコール20500を386枚売り越し、ロングコールの比重を落としている。


また、ロングプット20500や同20250の大口建玉を利喰ったかと思ったが引き続き保有している。また、新たにロングプット20000を610枚買い建てており、ABNの大口投資家は引き続き下を見ているように思える点には注意が必要である。

先物についてはABNは1,746枚を買い越し、建玉を-9,796枚売り越しと、売り越しピークの約16,000枚売り越しからだいぶ縮小しており、この傾向が続くかどうか注目している。

GSは-547枚買い越し、建玉を-1,465枚売り越しと引き続き様子見姿勢となっている。

Cスイスは-635枚売り越しと7日連続での売り越しではあるが、売り越幅は祝使用している。建玉は-13,009枚と売り越し。

まとめ
昨日も縷々記したとおり、昨年の10/26-11/8と現在のチャートを比較すると多くの共通点がある。


・自律反発を見込むタイミングに?(6/3)
・日経平均はDCに向かって上昇する?(6/3-その2)

詳細はチャート及び昨日の記事のとおりであるが、基準日と考えている10/26の翌営業日の日経平均前日比は、前回が-38.40円安に対して10/26に応答する6/3の翌日、つまり本日の前日比は-2.34円安と同様に小安く引けている点も共通している。

足元の日経平均はオシレーター系指標が底値圏にあり、きっかけ次第ではいつ底入れから上昇に転じてもおかしくない地合にあり、値幅が限られている下値を掘っていくより、上値を狙うのが大きな値幅が取れるとの見方から、来週末のSQに向けて上昇するシナリオである。

筆者が想定しているとおり、仮に同様の値動きを示すならば、明日は;300円高で引ける可能性がある。日経平均にして20,700円処となり、ちょうど5日線の位置となることから、値幅としても合理性がある。

現状の日経平均は小さく上がってもすぐに売り叩かれるだけであり、上昇に転じるシナリオは大陽線を立てるのみである。

(2018/10/26-11/8の4本値)

その意味でも、買い方が踏ん張るとしたら大幅上昇しか手段がないと考えており、明日という日柄は週末まで3日を残している点でも絶妙に思える。

ただ、現段階での可能性は小さくなったが、今夜のダウが38.2%押しである24,791ドルを明確に割れた場合には、このシナリオを維持することは困難になり、日経平均では明日以降20,300円を明確に割れた場合、上昇シナリオは見送りとなる。

19:30現在のダウ先物は+180ドル高・25,000ドルと強含んでおり、日経先物も20,510円と現物終値比+100円高となっているが、ダウの5日線は本日25,050ドル近辺にあり、本日一度では上抜けないと思われることから、ここからの上昇は限定的であると見ている。

したがって本日のダウは上げても+150ドル~180ドルと思われ、日経先物も最大60円~120円高と思われ、明日の初動で200円に近い上昇を遂げる可能性は少なく、上げるとしたら寄り後の伸びが想定される。

仮に昨日と本日のローソク足がアイランドリバーサルとなるギャップアップスタートとなった場合、おそらくは、いったん押してから上昇するものと見ている。(GUからそのまま上昇したら相当強い)

上述のとおり20,300円を割れなければ底入れ反発の可能性は残るが、週末が近づくにつれ米雇用統計の思惑から様子見となることが想定されることや、SQまでの日柄が短くなるため、明日が大幅高の条件が揃う吉日であり、明日の動向に注目している。

なお、60分足では20,540円を明確に超えればダブルボトムの完成となるため、取引時間中に、この価格を超えて上伸するかどうかが底入れの一つの目安と見ている。

※22:50追記
ダウは初動で5日線・25,050ドルを超えてきた。・・・もっとも上述した25,050は昨日の5日線で、本日は25,000ドルに切り下がっているため上抜けの可能性は高い。 一方、日経平均の明日の5日線は20,594円にあり、現時刻の日経先物20,510円では足りない。 また、60分足でのダブルボトム完成に必要な20,540円でも押し戻されており節目となっている。

本文に記したように、明日の日経平均は強い動きを想定しており、どこかのタイミングでスルスルと急伸すると見ている。その意味では、今夜のダウは5日線で止まってもらい、あまり上昇しないほうが日経平均が底を入れたかどうかを正確に測ることができる。仮に明日の日経平均が先物ナイトの高値を上抜く強さを見せなければ、もう一悶着あるかもしれない。(上の表のとおり300円を超えて上げれば満点であるが、200円を超えて上昇すれば合格点だろう)

逆説的に言えば、明日、スルスルと上昇する局面が買い(買い乗せ)場と見ている。

※23:20追記
ダウ300ドルに迫る上昇。上げてほしくないときに上がるダウ。しかし、日経先物の上値は重く22:00の高値22,540円を前に足踏み。 ABN等の海外投資家の先物・オプションの売りポジが上値を抑える要因となっており、売り方を踏み上げさせる力を買い方が持っているかどうかが試される。 スルスルと上昇 = 売り方の踏み上げ。

※23:27追記
ダウ250ドル上昇。このまま350ドル超を維持した場合、5日線が一晩で上向きに転化する強力な陽転サインとなる。・・・今晩300UPでも、明晩50upで5日線上向きになる。
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