2019-07-14

中期的な日経平均予想(19.7.14)

日々、日経平均の次の動きを予想には、株価を始め、移動平均線などのトレンド系やMACD、RSIなどのオシレーター系指標を参照することはもちろんだが、加えて中期的な日経平均予想に対しての整合性が取れた(論理的な)動きになっているかどうかを点検している。
 
その意味で、本日は筆者が想定している中期的な日経平均予想について記していく。
 
もちろん、予想であるので外れる確率は存在するし、日々の値動きによって修正を加えることはままあるため、あくまで、現時点、2019.7.14現在の予想となる。
 

7月末でいったん相場は小休止?

日経平均は12/28に18,948円の底値から4/26の22,362円まで約3,500円上昇した後、6/7に20,289円まで約2,000円下落し、チャート上、現在は4/26高値の22,362円を目指す動きにある。
 
足下の価格は6/4以降、押した場面の安値を結んだ下値支持線にサポートされているため、ここからは直近の押しに対する倍返しの22,000円到達がセオリーとなるが、世界の主要株式市場は既に4/23高値を上抜き、10/5高値に位置しており、日経平均はかなり出遅れている。
 
マラソン競技に喩えれば、12月末から7ヶ月半走って先頭から相当遅れたランナーが、ここから勢いを取り戻して先頭集団に追い付くことは困難である。
先頭集団が休んでいる最中に差を縮めることは可能であるが、遅れているランナーの疲労感は先頭集団よりも溜まっており、先頭集団の小休みを利用して抜くことかなり難しく、徐々に差を詰めて需給を改善し、どこかのある一点で、一気にスパートし、先頭集団に入り込むことが必要となる。
 
前置きが長くなったが、ダウ平均は4月高値から12月安値の倍返しの28,497ドル、日柄では今月末のFOMCでの利下げで目先の上昇はいったん終了となり、9月下旬まで押し目をつくると見ている。(仮に50bpの利下げが行われればオーバーシュートの上昇となると思われるが・・・)
 

8月は催促相場か?

筆者の予想では、今月末のFOMCの利下げは25bp(0.25%)にとどまり、株式市場は催促相場に陥り、8月相場は持ち直しの動きもあるが、買い手不足から徐々に下げていくと見ている。
 
予想が的中するなら「だから50bp引き下げろと言っただろ」と言ったトランプ砲が炸裂するが、株価は1.000ドル程度の軽い下げで、一段目の下げの保ち合い局面に移り、初押しは買いの上昇場面もあり、8月連続利下げの理由とするほどの下落にはならないと見ている。
 

9月暴落後に反発開始か?

 おそらく、9月に入ったところで8月の下落からの保ち合い局面で溜まった買いが売り仕掛けに合い、大きく下落することになると思われる。

ダウはこの10年間、24月線がサポートとなっていることから、おそらく25,000ドル、下落幅は想定高値の28,497ドルから約3,500ドル程度の下げ(9月は2,500ドルの下げ)になると見ている。

ダウが想定どおり下落した場合、日経平均は月足の支持線20,000円~19,500円が下値メドになると推測している。

FRBは9/17-18のFOMCで50bpの利下げを決定し、日銀は9/18-19の日銀会合で大規模追加金融緩和を実施することになるだろう。

9月は日銀が後出しジャンケンができる好日程でもあることから、ここで日銀も大きく動くと見ており、日本政府も大規模景気対策を打ち出すことになると見ている。

以上のことから、現段階で筆者は9月下旬の日経平均20,000円~19,500円を想定している。
なお、消費増税はタイミング的に非常に微妙になっており、緊急延期もあろうが景気対策で押し切ることもあり、とぢらもあると思う。まだわからない。

サブシナリオとしてはダウが予想していたほど下げず、日経平均が6/4安値20,289円で下げ止まるシナリオである。

どちらにしても、概ね7月のFOMCを起点に9月下旬までは弱含みの相場になると予想している。
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