昨夜のダウ平均は243.95ドル高・27332.03ドルと3日続伸した。
パウエルFRB議長の議会証言により、今月末のFOMCでの50bp(0.5%)の金利引き下げの思惑が急激に広がっている印象だ。
日足チャートを見ても、5日線割れからいったん下押しするかと思ったところで切り返し、一気に窓開け上昇で足の長い陽線を重ねてきている点は、売り方の踏み上げを誘う買い方優位で推移している証と見ている。
日足MACD(5,10,5)では上昇開始を示唆しており、目先は足踏みがあってもさらなる上値追いが想定される。
上値メドは4月高値から12月安値の倍返しの28,497ドルが計算され、今月末と予想している。
ただ、目先は5日線の乖離がやや大きいため、いったん伸び悩んで5日線の上昇を待つ展開になると思われる。
一方、日経平均については、昨夜の先物ナイトは21,570円と-60円安で終えており、米国市場との連動性が薄れている。
最大の要因は米国の大幅利下げの思惑からドル売り円買いが進行している点だ。
昨夜はドル円240分足での下値サポートを割り込む107.80円までの円高が進み、終値も107.90円と108.00円を割り込んでおり、MACDもゼロラインを割り込み下向きで推移している。
目先の下落が大きかった分、週初は反発が見込めるがこれまでのサポートラインがレジスタンスラインに変わり、108.20円で頭を抑えられる可能性が高い。
ドル円については、実際に利下げが行われるまで円高が続くと思われ、仮に利下げ幅が25bp(0.25%)だった場合は、円高に歯止めがかかっても一時的で、さらなるドル売り円買いを誘発するものと見ている。
なお、日経平均はダウの好調さにより、資金を投入する理由がまた一つ減り、円高懸念によって上値の重い動きが続くことが想定される。
(国内証券でさえ、手数料の見直しにより米国株の買い推奨を強力に推し進めている。・・・ただし、こういった証券筋が買い推奨の営業を行うところが天井になるケースが多い)
また、公示直後には自公で3分の2を確保する勢いと報じられていた参議院選が、ここにきて自民の苦戦が伝えられるようになってきた点も日経平均の重しになると想定する。
日経平均については、また稿を改めて記していきたい。
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