昨夜のダウ平均が引け際とは言いつつ69ドル高と粘って引けたのに対し、本日の日経平均は利益確定に押され-116円安、21,638円での大引けとなった。
ザラバでは一時-200円安近く売られ、一目均衡表の雲上限に迫った。いずれ、いったんは雲上限に接近すると思っていたが、それが本日であるとは早すぎると感じる。
三役好転は維持しつつも、米国による対中関税見送りや米朝電撃会談による売り方の買い戻しと、米中対立の緩和や米朝のサプライズを予想して仕込んだ筋の利益確定が日経平均を押し上げた構図が鮮明となった。
価格的にもダウの上昇やファーストリテの上昇を追い風にできない点にやや想定との異なりを感じる。
日経平均の上昇予想に変わりはないが、上値については本日の下落分やダウのザラバ高値更新まであと150ドルに迫っていることを勘案すると、やや限定的になるかもしれない。
ゴールドマンサックスは本日も先物を2,375枚買い越し、建玉を12,394枚に拡大しているが、野村證券のTOPIX売りに対する買い勢力であるメリルリンチ日本証券は本日-1,492枚の売り越しで、建玉は23,579に縮小している。
(メリルリンチ日本証券は、3月に野村筋が-10万枚超のTOPIX先物を売り建てたと同時期に、逆に10万枚超のTOPIX先物を買い建てて売り買い拮抗状態をつくっていたが、6月SQで約3割を利益確定し、足下ではピーク時の5分の1まで買い建玉を縮小している)
GSがどこまで買い玉を伸ばすかが焦点となるが、(あくまで筆者の山勘に過ぎないが)意外に早く利益確定してくるように感じる。
なお、本日のABNのオプション手口は上図のとおりである。22,000円を超えれば22,250円まで持ち上げる建玉であるが、22.000円の壁が厚い。
これらを考え合わせると日経平均の目先の高値は21,850円~21,950円が正念場になると見ている。
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