本日の日経平均は米国市場の休場から動意に乏しい一日となったが、日経平均の終値は43円高、21,746円と52週線を超えて推移している。
今夜は注目の米雇用統計である。7月の利下げがコンセンサスとなっている中、仮に強めの数字となった場合には、目先は様子見に入る可能性が高いと思われる。
ただ、本日は昨夜の米国市場休場による飛び石の取引日であることから、市場参加者も少ないと思われることから、一昨日までの流れを大きく変えることにはならないと見ている。
したがって、一昨日にザラバの最高値を更新したダウに残るは終値の26,700ドル台であり、おそらく、今夜達成すると思われる。
ただし、27,000ドル突破からは、そろそろ材料の出尽くし感や目標達成感が出てくる頃合いと見ている。
日経平均についても、ダウの連れ高により週初に目先の高値更新が期待できるだろう。ただし、一昨日のダウの179ドル高に対し、昨日の日経平均は64円高と円高懸念が日経平均を抑制しており、上値も限られていると見ている。
先物・オブション手口
本日のABNのオプション手口については、昨日のロングコールやショートプットの利益確定に充てられている。
建玉については足下はコール21875、21,750を除いてショートが積まれており、これらのロングコールの利益確定を行えばショートコール・ロングプットの下向きの建玉となり、警戒が必要となる。
ABNの先物も建玉は+6,238枚と買いに傾いているとは言いがたい。
また、メリルリンチやソシエテなど、先物の買い越し組も9月限先物が主体であり、7月限先物については小幅売り越しであり、7月SQに向けてここから買いを積む可能性は低い。
今後の予想
日経平均の高値メドは先日示した21,850円~21,950円から変更していない。
しかも、ダウ平均や欧州株は先行して上げている分、高値圏に達しており反落懸念がつきまとう。
特に19:30現在、DAX指数が0.3%下落しており、240分足MACDがゼロラインに近づきつつある。仮にこのままゼロラインを割り込んだ場合、日足ベースの陰転につながる懸念があり注意したい。
折しも、来週の東京市場はSQ週であり、日経平均の「魔の火曜日・水曜日」の下落を警戒している。
また、日経平均の騰落レシオは本日120を超えており、利益確定の言い訳に使われやすいと見ている。
まずは今夜の雇用統計とダウの反応を確かめたいが、余程ダウが強くない限り、ここからの日経平均には過度の期待は持ちにくいと見ている。
※23:15追記
好調な雇用統計を嫌気してダウ下落。今のところ、ダウの安値は26,802ドルで本日の5日線26,780ドルにサポートされている。5日線は上昇中のため、月曜は26,821ドルに切り上がるため、足下では5日線にサポートされ、自律反発すると見ている。(ちなみに26,780ドルは昨夜の窓埋めとも一致しており確度は高い) 5日線が上昇中にトレンド回帰できるかどうかが焦点で、分岐点の日柄は7/10-11あたりが正念場となる。 ・・・つまりパウエル議長の議会証言と重なるわけで、おそらくうまく立ち回るのではないか。
※23:45追記
上記サポートは割れた。次のサポートは24,758ドル。・・・ちなみに、これらに対応する日経先物を買い建てた。地政学リスクが加われば下げるが、雇用統計だけでは落ちないと見ている。
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