2019-07-18

大幅下落も過度の懸念は不要か?※追記あり(7/18)

本日の日経平均については下げ渋りを予想していたが、昨夜のダウが想定のヨコヨコに対し-115ドル安と三桁の下落により、日経平均先物が下放れて始まり、利益確定売りや売り仕掛けが重なり-422円安・21,046円と大幅下落した。

7/1窓埋めの21,300円~21,200円については、週内にも示現する可能性があると火曜日にアップした「今週の日経平均予想」に記したが、この水準を大きく下回る21,000円割れがあるとしたら、参議院選の結果を受けた来週だと思っていただけに、意外安の一日となった。

ただ、一昨日、ABNのオプション建玉の状況から「この先、どちらが先かはわからないが急落と急騰がセットで来る」と予想した売り買い仕掛けの可能性もある。

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)

ABNの本日のオプション手口で、まず始めに確認したのは本日のショートプット21000の手口。昨日までは大口で売り越しており、本日の大幅安で含み損が発生している筈だ。

結果は本日、21,000円のプットを-949枚を売り越し建玉を-2,382枚売り越しとショート幅を広げている。また、21,000円のみならず、20,500円までの間のプットも大口で売り越している。

ABNの大口投資家は、日経平均下落によってプレミアが乗って高くなったプットオプションは、今後、日経平均の上昇によって安く何ルと見込んで売り仕掛けを行ったようだ。

ただ、足下の価格帯のコール買いは乏しく、あくまで目先の戦略と見る。

ロングプット20000の大口買いは、ショートプットに対するヘッジと思われる。

先物については以下の表のとおりである。

ABNは先物も大口で買い越し、本日の大幅下落に対しては買いの姿勢となっている。

また、ソシエテも6,422枚とまるでバーゲンセールのゆうな買いを入れており、建玉を8万枚に乗せた。

野村はさすがに買い戻しを入れているが、おそらくETFの組成によるものだろう。Cスイスの大口売りは警戒すべきであるが、相場追従型としては本日の下落幅に順応した手口の範囲内と思われる。引き続き監視していく。


今後の日経平均予想

ダウについては高値保ち合いのヨコヨコから昨夜-115ドル安と下放れた。60分足MACDもゼロラインを割って下降中であることから、今夜は弱含みとなる可能性が高い。

ただ、19:00現在、ダウ先物は-37ドル安と東京時間よりも下げ幅を縮めており、弱めに始まることによってMACDが下げ止まる可能性もある。

また、日経先物も本格的な売り崩しであれはナイトでさらに売り崩されも不思議ではないが、19:00現在、引け値から50円高で推移しており、売りに傾いているようにも見えない。

筆者の個人的な感想としては、本日の先物・オプション手口を見た段階で、本日の大幅下落は何か別の要因があったか、保ち合いが続き溜まっていた売りのエネルギーが一過的に解放された可能性があると考えている。

ただし、ナイトで買い戻し、翌朝、再度売り直してくることもあるため楽観は禁物であるが、データからは過度の懸念は不要のように思われる。

なお、本日の下落によってRSIや騰落レシオがかなり低下しており、その観点からも、仮にあと一段の押しがあれば(日経平均だけ見れば現段階でも良いが)テクニカルリバウンドに入る可能性もある。・・・要経過観察というところだと思う。 

※23:00追記
ダウの序盤は寄り付き-80ドル安から下げ幅を縮めたが、現時刻-27ドル安と上値はやや重い。RSIは過熱圏からは低下したものの中立より少し高く、本来ならもう少し休息が必要な局面となっている。本日の日経平均の大幅下落は国内勢の売りとの観測があり、仮にその通りだとすると、一日で終わるとは思えないがどうだろうか・・・(この手の話の真相は「藪の中」)。原油急落が・・・?。21:30のフィラデルフィア連銀製造業景気指数の上振れが円安支援となっている。
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