また「急落と急騰がセットで来る」との予想も的中した。
日経平均の終値は420円高・21,466円。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
ABNの本日のオプション手口については、本日も引き続き21,000円のショートプットを積み上げている点に注目している。筆者集計では-2,976枚売り越しの超大口の下支えとなっている。では、上を見ているかというと、コール22000にはショートプット21000を超える大量のショートコールを建てており、本日の上昇局面においてさらにショートを積み上げ、近づくことができない巨大な壁を構築している
また、本日積んだロングコールも権利行使価格が遠い価格帯であることから、ここからさらに上を目指す形には見えない。
一方、プットサイドでも足下の価格帯は、ある程度まとまった枚数のロングプットを建てており、ボラタイルな値動きを想定しているように見える。
先物については以下の表のとおりである。
ABNやソシエテは昨日の買いの半数程度を利益確定、Cスイス、野村證券は買い戻しに動いている。
なお、Cスイスは昨日の夜間では売り越し、本日の日中で買い戻しとなっており、典型的な相場追従型(順張型)。また、買い戻しは昨日の売り越しの3分の1となっており、売りで攻めてくると急落・急騰要因になりやすい。
今後の日経平均予想
本日は予想どおり昨日の大幅下落がダマシとなる上昇となった。ただ、昨日の下落は上値の重さを改めて見せつけたものであり、ここから上を目指すと考えるのは難しいと見ている。上げてから下げるか、下げてから上げるかは今夜のダウ平均次第であるが、目先は先物主導の方向感のないボラタイルな値動きが継続すると見ている。
ただし、方向感がないと言っても一定の値幅単位で動くわかりやすい値動きになるのではないか?
筆者のメインシナリオは週初安、後半高。中心価格帯は21,200円~21,500円の上下100円ブレ。
参議院選の結果は、いわゆる改憲勢力が3分の2を超えれば相場は好感するだろうが、自民が事前予想どおりの議席確保であれぱ中立、苦戦した場合は失望売りになりやすいと見ている。
なお、もしも相場が参議院選を好感する結果となった場合には週初が目先の天井となる可能性があると見ている。
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