2019-07-22

ダウが下値サポートされるかが焦点に※追記あり(7/22)

本日の日経平均は、先週末のダウ平均-68ドル安を受けて、寄り後に下押しとなったが買い戻し需要から下げ渋り、終値は-74円安・21,416円と、ダウ平均とほぼ同じ-0.23%安で引けた。

足元の価格は、5日線、25日線、75日線の3本が集中している価格帯であるだけに、上下ともに動きにくさがある。

また、すぐ上の21,545円には200日線が控えており、上値抑制要因ともなっている。

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


本日は定例の取引参加者別建玉残高発表に伴い、オプションについては21,750~21,250の建玉残、先物についてはミニ10月限を除く全建玉の残数を一部修正している)

ABNの本日のオプション手口を見ると、引き続き21,000のショートプットを上積みしており、巨大な建玉となっている。

これほど大きな建玉を見せられると、見せ玉ではないかと疑いたくなるが、ショートコール22000の建玉と均衡がとれており、見せ玉の可能性は低いと見ている。

ただ、本日、ショートプット20875を利益確定し、僅かにロングに振ってきているが、同時に同量のロングコール21500を利益確定しショートに振っており、ショートプット20875と対の手口であり、中立と思える。

一方、本日の取引参加者別建玉残高発表に伴い、コール21750、同21875が若干厚めに報告されており、加えて本日の手口ではコール21750を積み増ししている点がやや気になった。

もとより、今週は週央安からの切り返しを想定しており、ロングコールの建玉に引き続き注視していく。

先物については以下の表のとおりである。
ABNは買い戻し、ソシエテも小幅買い越しの一方、日経平均下落の中、野村は引き続き大幅売り越している。

今後の日経平均予想


ここのところ日経平均とダウ平均の相関性が低くなっているとは言え、ダウの動向には注意が必要である。

直近1ヶ月のダウ1時間足は右図のとおりとなっており、20:00現在のダウ先物が50ドル高で推移していることを考え合わせると、足下の下落は今月初めの上昇を起点とした下値サポート線に支えられている可能性がある。

週末は大引け前の1時間で長い陰線を引いているが、直近でも長い陰線の後、もみ合いとなって上抜けていることから、仮に足下のダウ先物の小幅高が継続するのであれば、今回も同様の足になる可能性がある。

ただ、MACDは勢いのある下降中のため、ここで折り返すよりもいったん底に到達してから反転する方が自然に思えるが、ダウ先物の小幅高(欧州株の下げ止まりの気配)から足下の価格帯でのもみ合いの可能性も視野に入る。

今週の日経平均の上下メドについては、昨日記したとおり週央まで押し目、その後上昇の21,100円~21,550円±100円と予想しているが、仮にダウが図に示した下値サポート線に支えられるとしたら、21,250円~21,500円でのもみ合いから、週半ばまたは週末・週初あたりにダウの上放れに合わせて上昇することも想定される。

逆に下値サポートを明確に割れれば、日経平均21,100円~21,000円割れも想定される。・・・この一両日が焦点である。

※23:05追記
序盤のダウはもみ合い、現時刻23ドル高と想定どおり。7月中旬からの上昇の調整と見ればほぼ完了しても良い日柄であるが、7月始めからの上昇に対する調整と見れば日柄的に調整未了感がある。 下値サポート線を割れることにはなるが、直近窓埋めの27,089ドル、または26,868ドル程度まで押したほうが調整一巡感が出やすいと思われるが・・・。ダウは高値圏だけに、この相場は難しい。
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