2019-07-21

今後及び7/22週の日経平均予想(7/21)

先週木曜の日経平均-422円の大幅安については、金融機関等の持ち合い解消売りや短期筋の売り仕掛け等のさまざまな観測が出されたが、翌金曜の420円高の全値戻しによって、市場の関心は原因究明から遠ざかったしまったが、事実として不安定な需給の元で日経平均が形成されていることは確かなようだ

日経平均週足を見ると、上値は2018年1月26日の24,129円から引く上値抵抗線に頭を抑えられている。

(同年10月5日に1/26の高値を上抜き24,448円を付けたが、これはイレギュラートップであると見ている)

この1/26から引く上値抵抗線が図に示した黒い抵抗線(レジスタンスライン)であり、52週線がほぼ平行して走っており、昨年12/3、4/26及び直近の高値もこのレジスタンスラインが上値を抑えている。

一方、下値は26週線21,295円が足元ではサポートラインとして機能しており、これらの52週線(1年線)と26週線(6ヶ月線)の需給に挟まれ、先週の「行って来い」となったのではないかと見ている。

目先、上抜けは時期尚早か?


この予想が的中しているならば、52週線は過去一年分の需給の抵抗線であることから、ここを上抜くにはGUでの突飛高となるか、時間をかけた需給調整が必要と見る。

幸い、52週線チャレンジは上述の通り昨年12月から今回が3度目であり、その度に跳ね返されて下押しているが安値は(赤色のラインのとおり)徐々に切り上がっている。

ただ、52週線(1年線)の調整の日柄としてはまだ7ヶ月であり、やや日柄不足の感があり、このまま上抜くよりもサポートラインとなっている20,500円処まで下押し後、上昇すると見ている。

(可能性は低いと思われるが、ダウの下落に連れ安して20,500円がサポートとならない場合、中期的な下値メドは20,000円、18,500円と切り下がっていく)

ダウについても、目先、史上最高値更新の期待がかかる一方、最高値を更新した後のイメージはさらなる高値を目指すよりも、調整入りの気配が強い。

したがって、日経平均についても目先は上昇場面があってもレジスタンスラインを超えて高値を奪還するとの期待は禁物と見ている。

さて、今週は?


そういった中期展望の元、今週の日経平均を予想するならば、昨日記したダウの週予想のとおり、目先、ダウは調整気味に推移すると見ており、日経平均の上値も重いと思われる。

日経平均の9日RSIは木曜の大幅下落により20.45まで低下し、TOPIXについては13.35とほぼ底値圏に達したが、金曜の大幅高により、日経平均は40.61、TOPIXは36.06まで再上昇してしまったため、再度、ダウに合わせて日経平均RSIも低下し、需給調整をこなすと見るのが妥当と思われる。

筆者のメインシナリオは、週央まで押し目気味に推移し、その後、月末のFOMCに向けたダウの上昇に合わせて上昇すると予想しているが、仮に思ったよりダウが下がらない場合は週末まで日経平均の下押しが続く可能性がある。

今週の日経平均の上下メドは21,100円~21,550円±100円と見ている。

仮に下方向で21,100円を割り込んだ場合は21,000円が想定されるが、日々観測しているABNの大口ショートプットが鉄板となり、仮に21,000円を割っても回復は早いと見ている。

なお、先週も記したとおり、出来高薄の中を先物・オプションの思惑で動いているため、引き続き方向感のない荒い値動きの展開が予想される。

また、サブシナリオとしてはダウのRSI高止まりから月末のFOMCまで弱含みの展開が続く可能性があり、この場合は8月初旬に上昇する展開が見込まれる。

サブシナリオについては日々の考察の中で絞り込んでいく。
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