ただ大引けにかけては売られ、204円高・21,620円で取引を終えた。
筆者予想では「週央まで押し目、その後上昇し21,550円±100円」と見ていたが、押しは月曜の一日で上昇の目が出てしまったことは残念だった。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む
ABNのオプション手口からは、本日は利の乗ったロングコールを大挙して利益確定、ロングプットについてはロスカットの売りを入れているが、総量としては少なく、本腰を入れてプットを処分しているようには見えない。
依然として、大口のロングプット21250を残しており、コール買いを掃かせた後には再度下押しにかかる気配を感じる
ただ本日コール22500に大口の買いを入れているのが目に付く。権利行使価格が遠いため、コール22125と同様にスイング程度と思われ、目先、もう一段の上昇を図って利喰いするということも考えられる。
先物については以下の表のとおりである。
ABNは利益確定、ソシエテも上昇分程度の利益確定を図っている。
Cスイスは3,069枚の大口買い戻し、7/18(月)の日経平均21,000円割れの大幅下落時の売り越幅-11,050枚を-2,300枚まで買い戻した。
野村は日経平均が大きく上昇した割には買い戻しは小幅であり、引き続き大幅に売り越している。
今後の日経平均予想
上述したとおり、予想していた上昇値幅が本日出てしまったため、ここからの上昇については限定的と見ている。本日の大引けにかけては、後場の膠着で空売りが出ているのであれば一段高となる局面があっても良さそうであるが利益確定の売りに押された。
これは、目先、売り方の買い戻しはほぼ前場で完了し、後場は利益確定の売りが勝っていたということであり、日経平均の需給でここからさらに上げていくのは難しいと見ている。
目先は、本日の上昇の残滓で、もう一段の上昇があるかもしれないが、ダウ平均については、昨日も記したとおり、筆者は短期下落トレンドの局面にあると見ている。
本日の日経平均を始めとするアジア・欧州市場の上昇により、足下の価格帯でのもみ合いで需給調整していくのであれば、日経平均も足下の水準で保ち合いから上昇に移ることができるが、現状の日経平均の需給状態では上昇の歯車はかみ合わないのではと見ている。
本日の日経平均の上昇により、今後の見通しが立てにくくなったきらいはあるが、ダウの下落に伴う日経平均の下値メドの水準が上昇した可能性があると感じる。
※22:00追記
ダウ先物120ドル高と東京時間よりも上値を伸ばしている。どこかで見た風景。値幅は違えど7/1の454円高と同一の構図である。 ダウが週内に反落からの底打ちを見せず、中途半端に強い動きが続いた場合、押し目が深くなる可能性がある。 この場合、日経平均は週内は高くても7/2高値21,784円を上抜くことができず、週明け以降に波乱が生じる可能性がある。現段階ではまだ想定の一つに過ぎないが・・・。