2019-07-24

しぶとく保ち合いか?※2追記あり(7/24)

昨日の記事に「日経平均の上値追いに警戒感」のタイトルをつけたとおり、本日の日経平均は、ダウ平均の+177ドル高に対して+88円高と精彩を欠いた。

ローソク足もGUでの十字足と明日の値動き次第では下落を示唆する「宵の明星」が懸念される。(詳細後述)

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む


ABNの本日のオプション手口は、引き続き足下の価格帯のコールを利益確定し、着々とロングコールの建玉を減らしている。

ただ、超大口ショートコール22000の買い戻しや22,250円から上の遠いコールを大口で仕込むなど挙動不審の不気味さを感じる。

これらのコールをSQで利益にするためには、ショートコール22000の蓋を外す必要があり、事前処理としてロングプット21250について利益確定するための日経平均の下落が必要となる。

それとも単にボラタイルな値動きをつくる仕込みなのか? いずれにしても、ロングプット21250またはショートコール22000のどちらかに変化が出てくるはずである。

現時点の雰囲気からは、いったん日経平均を下落させて21,250円のロングプットを利益確定し、その後SQに向けて上に振ることが予想されるが・・・。

先物については以下の表のとおりである。
ABNは比較的大きく買いを積み増し。Cスイスは本日の買い越しによって建玉をニュートラルに戻しており、野村は引き続き大口売りで売り越し幅を拡大している。
 

今後の日経平均予想

上述したとおり、本日の日経平均の日足ははGUでの十字足となっており、19:30現在のダウ平均は-76ドル安と弱含みで推移している。

日経先物も-30円安で推移しており、このままダウが安く引けた場合には、日経平均がGDで始まり、下落を示唆する「宵の明星」形成が懸念される。

ただ5月の連休以降、短い足がヨコヨコで形成される保ち合い局面が続いていることから、仮にGDで始まったとしても小幅であれば持ちこたえることも想定されることから、判断は大引けまで保留となる。

8月SQは8/9となるため、来週のFOMCで第一の動き、その後、SQまでの間に第二の動きが形成される可能性があると見ている。

これまで筆者は下目線であったが、本日の尋常ならざるコール買いを見て、下→上→SQ後に下線が出てきたと感じている。

ただ明日の足だけではなく、週足52週線が21,684円と本日の終値付近に位置していることから、週末の引け値が週足52週線に対して上下どちらに位置して終わるかも判断の一要因としていく。
 
※22:40追記
初動のダウ平均は-140ドルを超える大幅下落であるが、日経先物は-30円安と底堅い。日経平均との連動性の高いDAX指数も堅調。キヤノンの下方修正は先週4割減の観測記事で既に織込済みとなれば、ハイテク株の決算発表全般に対する懸念が薄れてくる可能性もある。
 ※22:50
また、米製造業PMI速報値50.0(予想51.0)はかなり悪いと思うが、ナスダックは下がっておらず株価が上を目指しているということか?
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