2019-07-25

明日の日経平均は下落の可能性?※追記あり(7/25)

昨夜の記事作成時点ではダウ先物は安く推移していたが、本日の日経平均は「しぶとく保ち合い」と予想した。
 
ダウの引け値は日本時間夕刻時点とほぼ同じ-79ドル安と下げたが、ナスダックやS&P500が強含み、日経平均は46円高、21,756円と筆者予想どおり「保ち合い」となった。
 
また、かねてより上値は7/2高値の21,784円が関門と記していたとおり、一時は21,823円高値と上抜く場面もあったが、後場は21,780円を挟んでの膠着となった。

 

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む

 
ABNの本日のオプション手口は、全体としてはほぼ中立だが、どちらかと言えばやや売りに傾いている。
 
コールでは、22,125円のロングコールの利益確定と22,000円のショートコールのロスカットを同時に行い、結果として利益確定し、22,000円のショートコールの蓋をやや軽くしている。
 
同時に、22,500円と22,625円のプレミアムの低いコールをやや大きめに買い越し、コール全体としての建玉を維持し、上昇に対するヘッジを行っている。
 
プットサイドでは、あまり大きな動きはないが、21,250円の大口ロングプットを若干積み増すとともに、21,000円のショートプットを若干薄くし、下方向への備えを行っている。
 
個人的には、昨夜(日経先物ナイト)から本日の日中取引での100円程度の上昇局面で、僅かではあるがコール売り、プット買いに傾いているのが気になった。
 
先物については以下の表のとおりである。
 

ABN、Cスイスは小口の買い、ゴールドマンサックス、野村證券は小口の売りと先物には積極的な動きは見られない。
 

今後の日経平均予想


日経平均の日足は、昨日の短い十字足に続き、上ヒゲの短い陽線(コマ)となった。
 
昨日の予想と同様に、GUで寄った高値に「島」が形成されており、今夜の米国市場動向を受けた明日の動き次第ではアイランドリバーサルが形成される懸念がある。
 
ダウ平均の60分足は上下どちらにも動くことのできる形状にあることから、序盤の動きが一日を支配する形になりやすい。
 
60分MACDは切り上がってはいるものの上値も重そうであり、RSIが下降中であることを考慮するとやや下向きの力が働きそうだと見ている。
 
日経平均は、ダウの動向次第ではあるが、240分足MACDはゼロラインに向けて下降中であることから、ゼロラインまでは下降が続く可能性が高いと思われる。価格的には昨日空けた窓埋めの21,620円レベルが想定される。
 
また、明日の日経平均5日線は21,623円にあることからも、明日の日経平均のメインシナリオは下落と予想し、仮に筆者予想どおり下落した場合、5日線で止まることができるかどうかが焦点になる。
 
なお、筆者予想が的中せず上昇するようであれば、本日終値で上抜けなかった7/2高値の21,784円を超えて引けるかどうかが焦点となる。

※21:45追5記
トルコ中銀の4.25ポイントの大幅利下げ(市場予想どおり)により欧州株を始め、ダウ先物、日経先物も一気に上に。緩和ネタがどこまで持つか? なお、トルコリラは対ドルで利下げ発表直後は1%余り下落したが、すぐに反転しで0.5%上昇した。 FOMCでの利下げがどうなるかまだわからないが、週末のGDPなど米国経済の底堅さが確認できれば利下げ=ドル安とならない可能性も。

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