一時は160円近くまで下落し、終値も-98円安・21,658円と5日線はかろうじて上回ったものの、52週線を上回ることがではなかった。
本格化する決算発表や来週に迫ったFOMCなど緊張感が増している。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む
コールでは22,000円から上に積んだロングを一転売り越すと同時にプレミアムが高い22,000円を挟む上下を買い越しており、主戦場を移動させている感がある。
なお、22,500円のコールも依然として2,000枚を超えて積んでおり、上方向に急動意があった場合の利益獲得手段となっている。
プットサイドでは、前述のとおり21,000円のショートプットを薄くしており、筆者には21,250円に積んだ大口のロングプットの利確準備に入っているように感じる。
月曜以降、この動きが続くようだと下方向への要警戒が必要と感じる。
先物については以下の表のとおりである。
本日より、買い方の一社であるメリルリンチ日本証券を追加した。6月限までは10万枚を超える買建玉を有していたが、6月SQで相当数を決済し、本日に至っているが、建玉は2.5万枚近くの買い越しと存在感かある。
本日の先物手口については(表記した社では)ABNが買い越した以外は売り越している。Cスイスが比較的多めに売り越しているのは相場追従と思われるが、メリルリンチも一定量の売りを出しており、月曜以降の動向を注視したい。
今後の日経平均予想
昨夜のダウ平均については筆者予想どおりMACDが切り上がれず、下押しとなった。19:30現在、ダウ先物は+63ドルと昨夜の下落分の半分を埋めているが、足下の+63ドル近辺は下降中の5日線が位置していることから、ここから上の上値は重さが続きそうである。
また、ここから上(白色の網掛け部分)は先々週からの保ち合いレンジであることから、上昇していくためには相当の大義名分が必要であり、いったん屈み込んでからその勢いで上げていくことになると思われる。
目先は5日線でのもみ合いまたは短期的な調整後の上抜けチャレンジが相当と考える。
これらのことから、日経平均については目先は上値が重い動きが続くか、FOMCで波乱が生じ、超短期の需給調整の発生を予想している。
FOMCがらみについては、今夜の米GDP速報値が焦点となってくることから、これらの結果を見ながら順次記していこうと考えている。