なお、安値21,518円は25日線・21,506円にサポートされた。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
ABNの本日のオプション手口は、コール・プットともに権利行使価格の遠いオプションを売り建て、足下の価格に近いオプションを買い建て、中心値を絞り込んでいる。
SQまでにはまだ日があることから、今週のFOMCや雇用統計に向けたポジション調整と見る。
特に、1,249枚と大口で買い建てていたコール22125を本日-892枚売り越し、357枚と買い越し幅を大幅に縮小し、コール21875に486枚積み増し、21,625円~21,875円のコール買いに厚みを持たせている。
一方、プットサイドではプット21750にショートプットを建てており、その下の21,625円~21,375円のプットの建玉は極端に薄い。
このことから、本日段階では、いったん上方向を狙っているように思える。
先物については以下の表のとおりである。
ABN、Cスイス、野村は小口の売り、メリルリンチが比較的大きめに利益確定を図っている。いずれにしても、野村勢の売りが勝負の鍵を握っている。
今後の日経平均予想
本日の日経平均が寄り付きで売り崩されたものの、25日線でサポートされて値を戻したことは市場参加者に新たなインスピレーションを与えた可能性がある。
60分足で見てみると、7/23の204円高の急騰帯の陽線の半値押しで踏みとどまっており、仮に本日の急落帯を埋め戻すことができれば、目先、上値に向かう可能性を示している。
仮に、このまま60分足が陽転するようであれば、大口ショートコール22000や野村の空売り、季節要因から22,000円を超えて上値追いすることは考えにくいが、目先、22,000円手前または一時的に22,200円超の上昇後、下への動きが出てくる可能性がある。
筆者のこれまでの予想では、週央までは弱含みでFOMCでダメ押しされた後に上振れすると考えていたが、少し様相が異なってきたかもしれない。
(依然としてFOMCでの下振れの可能性はあるが、限定的なものにとどまるか、逆に上振れの可能性も感じる)
60分足チャートに図示したとおり、足下では三角保ち合いを形成しており放れた方向に動きやすい局面に移行している。
現段階では上下どちらとも判断はつきにくいが、このまま保ち合いが煮詰まった場合、大勢である日足は上昇トレンドを維持していることから、保ち合い離れは上方向に力が入りやすい可能性があると見ている。
※22:30追記
ダウ平均の週足はトリプルトップを形成しつつあり、特に7月以降は短いコマ足が多くなっており、いつ反落してもおかしくない。 米国市場の主要投資家もFOMCを見届けた後、夏のバカンス休暇入りするか、もう既にバカンス入りしている可能性もある。したがって8月相場は投機色が強まる地合となる点で難解さが増すと見ており、日経平均はその標的になりやすい。 上がるはずのないところで上がり、安堵したところで梯子を外す動きを警戒している。