目先、逆風か順風か?
東京市場休場の本日、お盆休暇の流動性低下を狙って円高となるのでは?との観測どおりに日中、ドル円は一時105.50を割れ、節目の105円割れの可能性も考えられる展開となってきた。
ただ、あまりに衆目と一致した展開は、どこかでハシゴを外す算段が出来ているのではないかとの疑念も抱きたくなってしまう。
為替は一方向に動く傾向がある一方で、動きが停滞すると途端に方向を変える気まぐれな習性を併せ持つため、何とも言えないが、円高はトランプ大統領のドル安願望に叶っているだけに警戒は必要だろう。
日経平均は明日が変化日
日経平均の一目均衡表では、週末の終値から約650円上に雲のネジレが出来ており、明日がこのネジレの直下に当たる。
変化日は2日~3日の誤差もあるため、必ず明日というわけでもないかもしれないが、上下どちらかの方向に大きく動き出す可能性がある。
日足MACDは、シグナル線を下から上抜く勢いで上昇しているため、この勢いが続くならば、上方向が優位となる。
ダウ平均の一目均衡表は、雲上限に沿って上昇しており、このまま上昇していく気配を感じる。
本日夕刻、ダウ先物が-120ドル(-0.45%)急落しているが、ナスダックの窓埋めには-1%安(-80ポイント安)が必要となる。つまり、ダウが-200ドル安を超えて下落するとナスダックのアイランドリバーサル解消となり、警戒が必要となる。
夕刻からの急落が米国時間で下げ止まるかが焦点となる。
ダウ平均に即して言えば、このまま雲上限に沿って(雲の中に突入せず)、上昇できるか否かにかかっている。
昨日アップした中期日経平均予想にも記したが、基本的にはダウも日経平均も戻りを試す時間帯に入っており、状況次第では意外高の展開になる可能性があると筆者は見ている。
ここで、一回屈み込んでからの上昇も考えられるが、チャートを見る限り、足元に陽転の兆しがあるが、どちらかと言えば、買い方よりも売り方が強気で売りやすい局面にあるため、意表を突いての上昇に歩があるように感じる。
野村の手口にも注目
また、先物12万枚の売り越しから週末段階で8万枚売り越しと、直近で売り越し幅を大幅に縮小してきた野村筋の手口にも注目している。
なお、野村筋は、直近では超大口売り越しのTOPIX先物を買いも戻す一方で、日経先物を若干ではあるが買い越しに動いており、この動きが継続してくるようであれば、日経平均も「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち・・・」の格言に沿った動きとなる可能性がある。
今週の日経平均の上下メドは、下値についてはドル円が105円を割れ、104円に近づくようなら21,000円となるが105.20付近を守るようであれば21,300円前後と見ている。
一方、上値メドは、ダウ平均が筆者予想どおりに上昇すれば20,950円~21,350円と予想している。
(18:45現在、ダウ先物-130ドル安、CME日経平均20,370円(現物換算20,400円)となっており、この価格が60分足の節目になっていることから、下げ止まりを見せるかどうかに注目している)
※22:50追記
初動のダウ平均の安値は-240ドル安・26,053ドルと売り先行。22:45現在、-200ドル安付近でもみ合っている。ここまで来たら、8/8に空けた窓埋めの26,007.07ドルまで下げたほうが達成感が出やすいが、寄り後の安値で「ほぼ達成」もあり得る。焦点は5日線・26,178ドル付近(-100ドル安付近)を超えて引けるかどうか。
なお、日経平均は現時刻で-320円安・20,350円。8/5の-366円安程度の騰落銘柄数とすると、騰落レシオは73.57の「ほぼ底値圏」まで低下する。
※23:15追記
ダウ平均が5日線まで戻すことが出来るかは微妙なところ。だが仮に戻せなくても、日経平均の明日の戻しでダウ先物が5日線まで戻れば、明晩のダウは上昇の可能性がある。
※23:15追記
ダウ平均が5日線まで戻すことが出来るかは微妙なところ。だが仮に戻せなくても、日経平均の明日の戻しでダウ先物が5日線まで戻れば、明晩のダウは上昇の可能性がある。
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