2019-08-11

中期的な日経平均予想(2019.8.11)

前回、中期日経平均予想を記してから約1ヶ月が経過した。→ こちら
 
予想の検証と、今後の方向性について再検証する。
 
前回、概ね次のとおり記した。

  • 52週線チャレンジは昨年12月から今回が3度目であり、その度に跳ね返されて下押しているが安値は徐々に切り上がっている

  • 52週線(1年線)の調整の日柄としてはまだ7ヶ月であり、やや日柄不足の感があり、このまま上抜くよりもサポートラインとなっている20,500円処まで下押し後、上昇すると見ている

  • 52週線を上抜くにはGUでの突飛高となるか、時間をかけた需給調整が必要
 

安値切り上がり傾向

 
この1ヶ月の間、やはり52週線に頭を抑えられ、先週はダウの急落により20,110円まで下落した。
 
ただ、週足のレベルでは、筆者予想のとおり20,500円が節目となり、先週の終値は20,684円と20,500円を上回って終えている。
 
また、13週・26週・52週の主要3移動平均線は前回は3線とも下向きであったが、今回、僅かではあるが26週線が上向きに転じているほか、52週線からの下押しの安値(終値レベル)が切り上がっている傾向は引き続き破られていない。
 

ダウ平均は上昇トレンド

 
一方、日経平均に最も影響を与えるダウ平均を週足で見ると、この傾向はより顕著である。
 
週末は13週線に上値を抑制されたものの、主要3移動平均線は全て上向きであり、パーフェクトオーダーと呼ばれる週が浅い順に上から順列に並んでおり、筆者が見る限り上昇トレンドは崩れておらず、下値の切り上がり方も日経平均よりも明瞭である。
 
仮に、今後下落に転じる場合には2カ所の網掛け水準でのもみ合い後と推測されるが、現時点では価格が到達さえしておらず、下落しても先週の値動きの範囲内と見ている。
 
今後のダウ平均については昨日記したとおり、戻りを試す時間帯に入っていると見ていることから、徐々に値を回復してくると予想しており、昨日記した価格水準を超えて推移した場合には高値更新の可能性が生じる。
 
ダウ上昇の可能性が高い以上、日経平均も上値を試す流れに入っていると見ている。
 

金余りの株高が続く?

 
消費増税や米中貿易摩擦など、不透明感が強く、日本株の買い手不在は続くと思われるが、金余りの現状に変化はなく、余剰資金は株式市場へと向かわざるを得ないと見ている。
 
また、10月の消費増税を控えて、政府としては日経平均2万円割れは何としても避けなければならないだろう。
 
前回の増税延期については総選挙で国民に信を問うた手前、選挙を経ない増税延期は整合性がなく、(緊急事態として政府が延期を決めるのもありだとは思うが)経済政策の失敗として内閣支持率の低下を招くことから、日経平均の下落を食い止める策に出ると思われる。
 
そのように見ていくと、増税前に22,000円近くまで日経平均が上昇してもおかしくない。
 
仮に、日経平均が22,000円のレジスタンスラインを超えた場合には、52週線を優に超え、各移動平均線も上向きに転じることから「買い」の回転が効き始める。
 
また、11月に総選挙に打って出るのではとの観測もあり、仮に総選挙ともなれば秋から冬にかけては、さらに意外高の展開になる可能性もある。
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