日経先物の下値予想については20,480円~20,520円のところ、20,530円とこちらも近接値となった。また、先物の寄り付きは20,570円とナイトの安値に近いレベルで寄り付いた。
なお、本日の日経平均終値は82円高・20,710円と5日線を70円上抜き、週足を陽線で終えた。
5日線を超えた点は評価できるが、前日のナイトセッションの高値をようやく上抜く程度であり、需給が必ずしも良好とは言えない傾向が続いている。
DAXやダウのチャートからは反落の環境が整いつつあり、日経平均についても上値不足感があるものの、おそらく来週の早い段階で目先の天井を打つと見ている(詳細後述)。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
本日のABNのオプション手口で気になったのは、かなり強力に弱気手口を進めていることだ。
コールオプションについては、約4分の3がコール売り(ショート)となっている。利益確定のコール売りがほとんどである。
コールを買い越しているのは、コール売りを幅広い権利行使価格に広げたため、蓋として機能させている21,250円や21,000円の大口ショートコールを減らす必要があったためで、コール買いの強気の趣旨ではない。
プットサイドにおいても、利の乗ったショートプットを買い戻しており、その意味ではABNにとっては本日は利益確定デーとなっている。
月曜以降、売り買いどちらに乗せてくるか注目される。
先物については以下の表のとおりである。
Cスイスは買い戻し。ソシエテが買い乗せてきたのはAIトレードだろうか?
なお、野村證券の内訳は以下のとおり。
TOPIX先物の買い戻しもNK225先物の売り越しも利益確定の反対売買であり、トレンドを示すものではない。今後、日経指数が下落してきた際にどのような手口を見せるか注目である。
今後の日経平均予想
冒頭に記したとおり、おそらく来週の早い段階に日経平均は反落してくると見ている。
日経平均が他国の指数に比べて弱いことに加え、ダウ平均については上値抵抗となるであろう25日線が26,433ドルに迫っている。
前日終値からは200ドル程度上方に位置しているが、前日終値が75日線上であることや25日線・75日線ともに下向きであることを考慮すれば、いつ調整に移行しても良い環境にあるからだ。
5日線が急角度で上昇を始めたばかりなので、高値でもみ合うこともあるかもしれないが、5日線を割れば調整モード入りは早いと思われる。
直近、短めのローソク足が団子状に連なっていることから、いったん下方向の勢いが付けば下落スピードが増すと思われるため、注意が必要と見ている。
ただ、下値については200日線25,607ドル(約450ドル下)で止まると見ている。少し先のことになるが、次のテクニカルリバウンド後の下落が200日線をサポートにできるかどうかが焦点となる。
日経平均については、反落が始まれば20,300円~20,200円が目先の下値目処になると見ている。
※22:00追記
日経平均が突出して弱い要因の一つに、2市場信用取引における買い方の評価損益率の悪化がある。
通常、評価損益率は2ヶ月~4ヶ月ほどの間に-5%~-15%を行き来するが(-20%が超売られすぎ)、5月の連休以降、3ヶ月余にわたって-14%~-15%で推移している。この間の日経平均は22,300円から20,110円まで2,000円を超えて下げているのに、である。
直近データの8/16現在の信用評価損益率も-15.44%とかなり悪化しており、これが日経平均の上値を抑える要因の1つと思われる。
信用評価損益率が改善するためには、日経平均が一気に上げてヤレヤレ売りを吸収するか、一気に下げて投げを誘うかのどちらかである。(おそらく、日経レバ等の指数関連の比重が高いと思われる)
なお、21:00頃からダウ先物が急落しているが、おそらく中国が対米報復関税を発表したためと思われる。
※22:50追記
確か、先週の前半に米中首脳が2週間以内に電話会談するとことだった。来週の前半が2週間後に当たるが、G7でいきなり話を持ち出すのもどうかということで、今夜の対米報復関税の発表となったか? 米中貿易戦争の行方がより不透明になったことで、9月FOMCでの利下げは50bp(0.5%)が有力になる可能性がある。 その意味ではトランプ氏と習主席は「あうん」の呼吸か?
ダウは現時刻下げ渋っている。トランプ氏の動向が不明であり(「究極の報復」を行うと言っていたが・・・)、週末であることから、市場参加者の多くはあまり動かしたくないと思っているだろう。