2019-08-27

週内の日経平均は大きな動きは出にくい?※2追記あり(8/27)

本日の日経平均終値は195円高・20456円。

前夜の日経先物の引け値は20,540円(現物換算20,570円)で、東京時間のダウ先物は+50ドル高まで到達したが、本日も先物ナイト高値を超えることはできず、戻り売り圧力の高さを感じた。

18:00頃、ダウ先物が突如吹き上がり、日経先物は100円急伸。19:00現在のダウ先物は30ドル高、日経先物は40円高・20,460円(現物換算20,490円)と大引け値を40円ほど上回っている。

 

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


本日のABNのオプション手口を見ると、コールサイドでは昨日610枚を買い越したロングコール20,750円を積み増し、建玉を1,800枚余とかなり厚く建てている点が注目される。

ただ、昨日の買いは日経平均の安値圏で建てたナンピン買いであり、上振れた際に売り埋めしてくると思われる。

プットサイドでは本日21,000円に1,000枚を超えるショート玉を建てており、こちらが気になる。

明日以降、日経指数が高い局面でどう動かしてくるか注目している。

先物については以下の表のとおりである。

Cスイスが本日の反発局面で売り乗せている。売り越し建て玉も-15,000枚余と相応に建てており、売りで攻めてきている感触がある。

野村證券は3,000枚を超える買い越しとなっているが、下記表のとおり買い建てた玉の利益確定売りであり、TOPIX先物については12月限へのローリングを始めている。


今後の日経平均予想


昨夜のダウ平均は269ドル高で引けた。昨日記した、前々日の-623ドルの半値戻しは可能だろうとの感触に変更はなく、50ドル~80ドル程度の反発力は残っていると見ている。

25日線乖離率から見ても、日経平均-2.25%、ダウ-2.67%と戻り余地がある。

課題は、半値戻しを超えた反発の可能性であるが、仮に今夜80ドル高となった場合においても、ダウの5日線は下向きであり、上昇後の価格帯でのもみ合いが必要になると思われる。

今夜のダウの結果次第であるが、仮に反発した場合の上昇幅が筆者の想定内に留まるとしたら、いったん下押すのが自然と考える。

日経平均については、冒頭に記したとおり上値が重い状態が続いており、ダウが上昇しても、夜間取引の終値からは幾分割り引いて考えなければならないと見ている。

なお、今週については、今のところダウ先物が強含んでいることから、明日の日経平均も弱いながらも自律反発の流れに乗るものと考えられ、残る木・金の2営業日では大きな動きが出にくいと見ている。

仮に下げても本日空けた窓埋めの20,325円、上は5日線20,500円付近の攻防と思われる。

※22:00追記
現時点にてダウ先物が+140ドル高・26,040ドルと上昇中。おそらく現物市場も同程度以上に上昇すると思われる。日経先物も20,500円(現物換算20,530円)と上昇中。 このままいくと、週内に下落前の水準である20,700円まで戻す可能性がある。 ただし、本日ABNがロングプット20,000円を大口で建てており、楽観の後には悲観が待っているかもしれない。明日のABNの手口に注目している。

※23:00追記
初動のダウ現物は150ドル高の高値から95ドル高と筆者予想の水準まで下りてきた。

どうにもわからないのは米中報復関税への本音だ。トランプ大統領は9/1からの対中関税引き上げを延期したいのではないか? ただ今回は中国が売ってきた喧嘩であるので中国に折れてもらう必要があり、そのためには米国の譲歩が必須となる。週末に電撃的な延期表明が両国からあるかもしれないし、何事もなく9/1を迎えて失望を誘う可能性もある。ここのところイベントリスクばかりの読めない相場が続く。
スポンサーリンク
counter