目先、反発はあっても自律反発の域を出ず下降トレンドに移行したと考えられる。
ただし、日経平均については先行して下げていることからRSIが低下していることや週末にSQを迎えるタイミングであることから、下げすぎ局面では買いが入りやすく、ダウ平均に先行した下げ渋りからの自律反発が見られると見ている。
ダウはもう一段の下落で目先反発か?
より詳細に言えば、昨日アップしたNYダウ平均予想に記したとおり、ダウ平均の目先の安値メドとしては26,000ドルを想定しているが、この位置ではいったん買い戻しが入ると思われ、目先の底打ちを示唆する下ヒゲ陽線が示現し、東京市場への最安値の引き継ぎの可能性は少ないと見ているからだ。
(ダウが26,000ドル接近では日経先物ナイトは20,550円付近の安値があるかもしれない)
したがって、今週の日経平均については週初(月・火)安から、もみ合いを経て徐々に切り返し、ダウの自立反発も手伝ってSQ高となることを想定している。
今週の日経平均の下値メドとしては5/14安値の20,750円付近を想定しており、上値メドとしては、図中に記した21,200円から上のもみ合ったレンジでの売り圧力要因から21,100円~21,200円付近と見ている。
なお、金曜は大幅安で一時21,000円を割り込んだことから、個人投資家と思われる1570日経レバ買いや1357日経ダブルインパ売りなどの買い方向のポジが売りポジを大幅に上回っており(SBI証券取扱分)、21,000円割れからの戻り局面での売り圧力になりやすい。
また、金曜にファーストリテ(ユニクロ)の月次売上速報の発表があり、7月売上高が予想どおり冷夏の影響で前年同月比10%減であった。足元では猛暑が続いているが、既に8月も半ばに近づいている。例年8月も中旬を過ぎると急に風が秋めいてくるため、7月の減少分をどこまで取り戻せるかは微妙と思われ、ファーストリテが日経平均の重石となる可能性がある。
月曜の焦点は前引け価格
なお、月曜の日経平均については、日経先物が午前2:30の20,760円安値から130円ほど上昇してナイトを引けており、分足MACDが高い位置まで上昇しているため21,000円前後で頭を抑えられ、いったん下に向かう可能性が高いと見ている。
仮に、前引けで21,000円台まで戻した場合、それは日銀ETF買いを嫌っての戻しの可能性があり、後場の急落に警戒したい。
また、来週8/12(月)の東京市場は休場となっていることから、SQが高くとも週跨ぎの買い持ちには注意が必要と見ている。
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