2019-08-07

自立反発が翌週まで続く可能性も考慮?※2追記あり(8/7)

昨夜のダウ平均は、筆者予想のとおり300ドルを超える上昇により26,000ドル載せを果たした。
 
ダウの上昇により、本日の日経平均は20,700円台後半を目指すと見ていたが、寄り付き前、ダウ先物がなぜか-50ドル安から-100ドル安に急落し、日経先物もナイト終値の-150円安で寄り付く、信じられない値幅のGDとなり、日経平均も弱含みの一日となった。
 
本日の日経平均の終値は-63円安・20,544円。
 
ダウ先物安の原因は不明であるが、想定するところ、SQを安く押さえ込みたい勢力がいるか、または「買いたい弱気」などの意図的な逆張りを演出した勢力がいるのかもしれない。

また、さらに一歩進んで東京市場の月曜休場を狙った取引の事前準備なのかもしれない(詳細後述)

 

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)

 
ABNの本日のオプション手口は、本日もコール買い・プット売り手口が目立っている。

特に21,000円のショートコールを買い戻し、わずかではあるがロングコールに切り替えており、その上の21,126円、21,250円のコールも積み増している。

ちなみに21,000円のコールは本日の前場は10円以下で推移し、17:10現在は21円と倍加している。
プットサイドについても、20.500円や20,250円のショートプットを大口で積んでいる。

明日が8月SQ前の最終取引となるが、もし、この傾向が続くようだと思わぬ高値波乱のSQとなる可能性を感じる。

先物については以下の表のとおりである。
ABNは引き続き売り越しであるが、建玉としてはニュートラルであり、オプションのヘッジとしていると思われる。

ゴールドマンはかなり大口で売り越しているが、8月限に関しては僅かであり、全限月の総量もそれほど多くの売り越しではない。

メリルリンチは週末1.9万枚まで落とした建玉を今週の安値で上積みを図っている。

なお、最も注目すべきは野村證券の3日連続の大幅買い戻しである。週末段階での12.3万枚売り越しの3割近くを買い戻している。

野村證券はTOPIX先物を中心に売り越しているが、筆者の試算では日経平均換算で1,000円近くの含み益を有しており、このまま利益確定を進めるよりは、どこかで再度売り増しに動いてくると見ている。

 

今後の日経平均予想


筆者の週間予想では、水曜の本日はダウの上昇を受けて日経平均も上昇するとしていたが、ダウ先物安の伏兵により変則的な動きとなった。

ただ、時間外に入って上昇し、19:30現在、日経先物は20,610円(現物換算20.640円)と昨日比で40円ほど上昇している。

また、日銀ETF買いに素直に追随して上昇しているが、下降トレンド時のこういった素直な上昇は、日銀に高値で買わせてナイトセッションに入って売り崩すことが多い中で、ナイトセッションにおいても売り崩しの気配がないことから、本日の下落が意図的な「買いたい弱気」や「振るい落とし」であった可能性を感じる。

筆者の想定が正しければ、日経平均は予想どおりSQ高に向かって進捗している。

なお、場合によってはSQ後の翌週の半ばまで高い可能性があると記してきたが、その芽も出始めている。

1570日経レバの信用倍率は昨日の2.47から本日は2.1に僅かに改善しているが、SBI証券における1570日経レバの売買代金は売り買いともに高水準で拮抗しており、仮に明日の日経平均が高い場合、信用倍率がさらに改善することが想定される。

また、小幅ながら本日の4日続落で9日RSIは7.65、騰落レシオは81.63と低水準で推移しており、オシレーター指標での売られすぎ感が感じられ、改善方向に動いた場合、中立水準に至るまで続く可能性があり、難しい局面であり、月曜休場によりさらに難しくなっている。

ダウ平均についても、米国人が重視すると言われている50日線は約470ドル上方にあり、現状にあっても上向きを保っており、きっかけ次第では50日線を上抜くことになる可能性も否定できない。

したがって、(今夜のダウの結果を見なければわからないが)仮に明日・明後日に強い動きが見られた場合は、翌週半ばまで踏み上げを狙った強い動きが続く可能性が生じている。

本日の無理矢理なダウ先物安を見て改めて感じた。

※23:00追記
初動のダウ平均は-580ドル安まで下落後、現時刻500ドル安・25,520ドルと冴えない展開。200日線・25,564ドルがサポートされるかが焦点。筆者予想では本日の日経平均同様に下ヒゲで戻り、その後自律反発に移行すると予想している。 いずれにせよ、上にも下にも長いローソク足となる相場であり、そろそろ上方向に長い足が続くと見ている。
 
※23:30追記
だいぶ戻ってきた。日経平均では-80円安。まだ上下ブレはあるだろうが、ダウが目先の安値をつけたように感じる。想定していた二段下げではなく、通常の下落波動終了の可能性が高く、二番底(一番底?)への下落は、標準的な戻りを試した後になると思われる。
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