本日の日経平均はダウの戻り位置を好感し、76円高・20,593円と昨夜の先物ナイトセッションの引け値と同水準で引けた。
もう少し戻しても良いように思ったが、SQの思惑なのか日経平均20,650円が重かった。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
本日は8月限オプションの最終取引日であり、日中取引終了段階の建玉にて明日のSQに臨むこととなる。
20.500円のコール買いを568枚積み増している一方で、同価格のプットオプションを-791枚売り越し、同価格のコール買い・プット売りは各1,000枚を超える大口の建玉となっている。
何としても、20.500円より上でSQ値を決めたい意向を感じる。
また、20.750円にも大口のコール買い・プット売りを積んでおり、仮にダウが上昇した場合には、20.750円まで引き上げたい意向を感じる。
20,875円には、まかり間違っても届かないと思うが、1,694枚のロングプットを積んでおり、何としてでも阻止すると思われる。
先物については以下の表のとおりである。
ABNは昨日までの売り越しから反転し、買い越しに回っている。連日、1万枚の先物買い戻しで利益を確定させた野村證券は、引き続き2,548枚とこれまでと比べたら小幅ながら、ますまずの量を引き続き利益確定している。
本表は限月別に集計しているが、内訳としては日経先物を徐々に買い増しており、本日時点で約4,200枚ほど買い建てている。
TOPIX先物の売り越しを利益確定させながら、日経先物を買い越していくのか、それとも日経先物の利益確定売りとTOPIX先物の売り増しを組み合わせていくのか、今後の手口に注目している。
今後の日経平均予想
昨日まの記事に追記した内容と重なるが、昨夜のダウの下落幅や今週の日経先物の2万円割れに現物が追随しなかったことなどから、足下の下げは想定していた二段下げではなく、通常の下落波動終了の可能性が高いと見ている。
まだ、二番底(一番底?)への下落があるかもしれないが、仮にあったとしても、目先の下落に対する標準的な戻りを試した後になると思われる。
したがって、今後2週間~3週間程度をかけて、直近の下落に対するテクニカルリバウンドが発生すると見ている。
今夜のダウについては、昨夜の-560ドル安から戻したばかりであり、戻しに対する需給調整として下落が想定されるが、勢いのある垂直下落に対して時間をかけて戻していることから、序盤で大きめに下落しても、その後はある程度戻し、大引けは小幅にとどまると見ている。
したがって、明日のSQについては特段の波乱はなく、本日の終値からそう大きくは離れないと見ている。
なお、月曜の東京市場が休場のため、明日のSQ後は様子見からの弱含みになりやすいが、ダウの流れからは週末・週初のどちらかは強い動きがでる可能性があり、現段階の筆者予想としては、休場明けの日経平均はダウンサイドリスクよりもアップサイドリスクがやや大きい可能性があるのではと見ている。
いずれにせよ、足下は、上にも下にも長いローソク足となる地合であり、週越えのポジションはリスクヘッジとともに、明日の日中やナイトセッションの動きから慎重に考えて判断したい。
※23:00追記
本日のダウについては「売り」から入るのではと見ていたが、欧州株高を受けて「買い」から入った。 寄り付き130ドル高から30ドル高まで上げ幅を縮めた後、22:55現在、再度100ドルを超えて上伸している。 個人的には、今夜はもみ合ってくれたほうが読みやすいが、仮にこのまま上値を伸ばすと上値に弾みがつく可能性もあり難しくなる。 まぁ今夜は熟睡できそうで喜ばしいが・・・。