日経平均もダウからの流れを受けて大幅高が期待されたが、日本時間の寄り前にファーウェイ問題が蒸し返され、ダウ先物が-100ドルの急落となり、ダウ上昇の恩恵は割り引かれざるを得ず、+91円高にとどまった。
なお、本日のSQについては、昨日記した分析どおり「20.750円まで引き上げたい意向」と「20,875円の阻止」が的中し、20,855円の高値で決着した。
「幻のSQ」となったが、来週のどこかでSQ値を超えると見ている。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
本日は9月限オプションの公表ベースでの初日のため参考程度となる。
ABNのオプション手口については、コール・プットともにロング(買い)で入っている。
ただ、9月限オプションについては、本日以前から(特に今週に入ってから)は取引されていると思われるが、公表ベースに乗ってこない。毎週第一営業日には週末段階の建玉が報告されるため、それらを見てからの判断となる。
先物については以下の表のとおりである。
ABN、ゴールドマン、Cスイスは様子見で小動き。
買い方であるソシエテは利益確定、メリルリンチは買い乗せしている点が対照的である。
また、野村證券は本日の高値においても買い戻しを先行させており、建玉ベースではピーク時の4割近くを買い戻ししている。あくまで筆者の推測であるが、買い戻しはもうしばらく続くと見ており、そこから再度売り越すか、さらに買い戻しを続けるのかに注目している。
今後の日経平均予想
19:30現在、ダウ先物が-130ドル安で推移し、日経先物も-70円ほど安くなっているが、ダウ平均は直近2日で900ドル戻しており、今夜の調整はやむを得ないことと見ている。
ただ、押しても昨夜の371ドル高の半値押し水準である-180ドル安付近と思われ、半値押し達成からは買い戻しが入ると見ており、引け値は前日比マイナスとなっても-100ドル未満に収まるのではないか。
仮に今夜下落したとしても、直近の方向性は大幅下落の戻りを試す流れに入っていると見ていることから、月曜のダウは今夜の下落分は取り戻すのではないかと見ている。
なお、日経平均については、本日、騰落レシオが79.84と80.00を割っているが、9日RSIは上昇傾向にあり、騰落レシオの遅効性を考慮すれば戻りの初動と見ている。
ただ、自律反発の域は脱しないことから、上値メドについては20,900円~21,000円を超えるかどうかが試金石になると見ている。
なお、上昇は下落のように一直線とは行かず、上げ下げを繰り返しながらの上昇と予想している。