また、19:00現在のダウ先物は175ドル高・26,537ドルと大幅続伸しており、やはり「週明けはいったん上」の可能性が高まっている。(筆者見解は後述)
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
本日のABNのオプション手口では21,000円に大きな動きがあった。
21,000円に積んだ1,000枚を超える大口ショートについては、日経平均の上昇に合わせ半数近くを買い戻してきた。
ただし、21,000円に積んでいる大口ロングプットについてはそのまま据え置いており、本日の手口を見る限り、一時的なリスク回避であるように思える。
また、21,250円から上のコールについては軒並みショートの手口を並べており、SQに向けた時間の経過によるプレミアム稼ぎに入っていると見える。
一方、プットサイドでは、引き続きショートの手口が目立っているが、ロングの手口も相応に配しており、強気一辺倒というわけではない。
ただ、直近まで大口ロングプットであった20,000円については本日715枚を買い戻し、僅かであるがショートに転化している点は注目であり、今後、ショートを積んでくるか、再度。コールを積み直してくるか注視していきたい。
先物については以下の表のとおりである。
一昨日の反発局面で売り乗せしていたCスイスが本日は昨日に続いて大幅買い越しに回っており、相場追従型の動きと見ている。
ソシエテは教科書どおり直近の買い越し分を利益確定売りに回している。
今後の日経平均予想
9月はメジャーSQが8/13にあり、荒れるとされる二日新甫である。
たとえば、(二日新甫ではないが)昨年の9月を振り返ると、8/31の日経平均は22,865円であったが、9/7に22,172円と約700円急落したものの、8/13のSQに向かって900円近く上昇しSQ値は23,057.94の高値となった。
そして10/2の高値24,448円に向かって引き続き上昇したのであるが、9月SQは重要な転機となりやすく、合わせて二日新甫が重なっていることから一筋縄ではいかない相場つきが予想される。(もう少し様子を見る必要があるが、SQ底にはなりにくいと見ている)
さて、SQに向けての展望であるが、SQまで2週間あることから、日柄的に考えて一方向に動くよりも、SQに向けては週初の展開とは逆位相の展開に動くのではないかと見ている。
ABNのオプション建玉を見ると、コールオプションについては、大口のショートとロングを並べて配置しており、両建て効果で収支はトントンになるよう計算されていると見る。
一方、ショートサイドコールオプションのように上下の価格で両建はしておらず、また、ショートプットの四桁建玉は置いていない。
筆者の予想であるが、おそらく、週初、ロングコールについては利益確定し、ショートプットをロングに転化してくるのではないか。そのため、ショートプットについては総量をとどめているのでしないかと見ている。
つまり、上への動きは週初で終わり、徐々に下向きのポジションを整え、どこかのタイミング(週末の米雇用統計?)あたりで一気に下に動かすのではないかと予想している。
なお、ダウについては昨夜+326.15ドル高と大幅高なったが出来高は少なく、空売りの買い戻し主体であり腰の入った資金ではないと推測される。
流れとして、売り方が買い戻しを迫られているため、週末要因により今夜も買い戻し主体の相場となると思われる。
したがって、来週の米国休場明けは売りから始まる可能性が高いと予想している。
※22:40追記
初動のダウ平均は米国株高→アジア・欧州株高の好循環を空けて+140ドル高のギャップアップ上昇で始まった。22:40現在、+122ドル高・26,484ドルと高値もみ合いとなっている。 ダウ先物の高値は26,551ドルと50日線・26,580ドルに接近した。さすがに50日線には届かないと思われるが、仮に50日線まで上昇(230ドル高)となれば上ヒゲで返ってくると思われる。終値の落としどころは寄り付きと同値付近での十字足か?